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第14話「リベンジ」

「・・・ルカ?」

俺が問いかけると、ルカは微笑みかけた。

「ずいぶんと長い間気を失っていたみたいだね。」

「お前が・・・助けてくれたのか?」

いや、んなわけ。(笑)

「そうだよ。」

えぇ?

すると、ルカはステータス画面を開いて俺に見せた。


ルカ=グレース:【高速移動(クイック・シフト)

第一進化:済

第二進化:済


マジか・・・。

やっぱり、自惚れていたんだな、俺って・・・。

すると、ルカが続けて言う。

「黒ローブの7人は仕留めたけど、色違いローブだけ逃がしたから気を付けて。」

そう言ってルカは自分の訓練に向かっていった。


「遅刻だぞ。」

ヴァルドに注意された。

「素振り5万本、ハイ。始め!」

こっちの事情を説明する間もなく訓練を課されてしまった。

アイリスは俺なんかには目もくれず、スキルの進化を目指して訓練している。


その日の夕方、ルカと広場で再び会った。

「ルカの【高速移動(クイック・シフト)】は進化するとどんな効果が追加されるんだ?」

進化についてうまくイメージが持てていない俺に、質問をしない選択肢はなかった。

「第一進化で、速度2倍、

第二進化で、速度4倍と毎秒一定量の魔力の消費で脚力の強化が追加されるよ。」

第二進化までで速度が最初の8倍・・・。

脚力も強化すれば足技のダメージも上がるわけか。


ふーん。別に悔しくなんかないし?


悔しくないって言ってるだろ!


数日後、俺はヴァルドに、身に着けたい魔法を自ら学びに行くようになっていた。

アイリスに負けたくない気持ちも確かにあるが、ルカの圧倒的な実力差に触発されたのが大きいだろう。


そして月日は流れ、入試まで残り1週間を切っていた。

焦りと不安を感じながらも訓練を続けていた俺たちにヴァルドが告げる。

「入試前にもう1度模擬戦をしてもらおうか。」


ついにこの時が来た。

アイリスと今の俺がどれだけ離れているかを確認することのできる絶好のチャンス。


前回は相手のスキルが分からなかったが、今は違う。

使える魔法も増えた。


・・・今なら勝てる。

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