第11話「努力の価値」
いつもより短いですけど、許してください!
次の日の朝、再び努力することを決めた俺は、アイリスやヴァルドよりも早く訓練を始めていた。
もう二度とあんな思いをしたくない。
俺は昨日感じた無力さを込めるかのように「《水流》」を撃ち続けた。
二人が起きてきた。
ヴァルドが俺を見て、驚いたように言う。
「アレン、お前・・・。
その傷とホーンラビットの量はどうしたんだ?」
俺は二人が起きてくる2時間ほど前に狩りにも出ていた。
2時間でできる限り狩ったが、やはり俺程度のレベルでは15匹が限界だった。
その後も《水流》を撃ち続けた。
その日は、二人が眠った後も撃ち続けていた。
次の日の朝、俺は再び狩りに出た。
だが、今回はホーンラビットではない。
「やっと、見つけた・・・。」
俺はアースリザードの巣窟の前に立っていた。
その後、複数回に渡って巣窟の中で《万象崩壊》の詠唱が聞こえたという。
「ハァ、ハァ、アースリザード5体か、悪くないな。」
何とか二人が起きてくる前に戻ってこられた。
今日はアイリスが驚いたように言う。
「あなた、両腕が紫に変色しているじゃない!?」
ヴァルドが急いで手当てしてくれる。
「お前も習得したか。」
「当たり前です。凡人ができるのは嘆くか挑むか。常にその二つしかないんですから。」
不可能を可能にできるのは努力だけ。
そんな当たり前のことも忘れていた。
あぁ。なんだか、懐かしい感じがする。
やっぱり、努力してる時の俺が一番生きている感じがする。
両腕に包帯が巻かれてしまった。
こうして8日間にわたる訓練合宿は幕を閉じたのだった。
その時の俺は【積層】の第一進化が完了してることに気づく由もなかった。
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