無意識の攻撃
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今話は、アルトの変態回となっています。18禁ではないはず…。
「で、どんな魔法を使ったの?今すぐその魔法を見せて?ほら、今見せてくれたら不法侵入の罪は問わないよ?」
ギル兄の鋭い目つきから逃れようと、わたしは目の前の鋼鉄に顔をうずめて隠れた。
王子である彼の命令は絶対だ。
だけど、魔法は見せたくない。ううん、絶対絶対見せない!相棒たちの魔法も秘密だもん。
あっ!外にいるみんなは無事かなぁ!
気がかりだけれど、この腹黒が何をしでかすか分からない。
もし誰かひとりでも人質に取られたら、拷問などされたら、黙ってなんていられない。迷いなくチートを全開する。
闘って逃げてもいいけれど、家族全員 WANTEDになる…。はぁ〜〜。
って?!溜め息してる場合じゃなーい!良い方法を考えなくちゃ!
ミアはその鋼鉄にぐりぐりと頭を擦り付けて、頭をフル回転させる。
だが、一向に何も思いつかない。
こうなったら…アレだ!
ひっひっふぅー!ひっひっふぅうー!ひっひっふぅううー!
アルトの心境など梅雨知らず、ミアはなぜか分娩時の呼吸をして、落ち着きを取り戻そうとするのであった。
時は半刻ほど遡る。
アルトは、ドッキンドギンッと今にも爆けそうな心音が鳴り止まないでいた。
……っミアが近い。愛らしいぷにぷにの腕が、ぷにぷにの脚が、素肌にあたる。
あたたかく、吸い付きたくなるようなふんわりとした柔らかさが、直に感じる生肌が、兎に角気持ちが良い。
抱き上げたのは自分だというのに、心地良くて離したくない。もっともっと欲しい、と身体が疼く。
こんな感情初めてだ。私は一体どうしてしまったんだろう。。
アルトがじわじわと快楽に溺れ始めたころ、ミアが第一の攻撃『天使の溜め息』を放った。
(っうぐ!い、い、息を、、吐かな、い、で、くれ、、。)
布越しに感じる生の吐息が、さらに身体を強張らせ、本能を昂らせる。
(こ、こ、れは、女、、の、魅了、だろう、か、?耐え、ろ、、耐え、る、んだ、、。ギル、様、を、お守り、せね、ば、、。)
アルトは、疼く欲望VS堅い使命心とで闘っていた。
だがここで、第二の攻撃『天使のおでこぐりぐり』が放たれ、その天秤が激しく揺れる。
(っぐあ!動く、な、、。と、止ま、止まって、くれ、、。)
しかし願いはカケラも叶わず、第三の攻撃『天使の長い吸吐息』が連出された。
(あっ、あっ、、息が、息が、、、。や、や、やめ、止めて、、くれ、、、。あぅ、、、。)
アルトは何とか自我を保った。
ミアを片腕で抱っこして、汗だくのおでこを拭う。
(、、、っはぁはぁ。ようやく、止んだ、、。自制が、効か、ない、、。しっ、かり、する、、んだ、、。意識を、保て、、!私は、誇り、高き、、王子の、護衛、だ!!)
しかし、ミアの無意識はタイミングなど読まない。
どこからか風が吹き、ミアのふにゃふにゃの髪がなびく。
第四の攻撃『天使の魅惑』。
アルトの鼻から侵入した香りは、無敵だった。
(っつ!?あぁ!あぁああ!!っ私の、負け、だ、、。)
アルトは、もう自我に逆らうのを止めた。
(認め、よう。この匂いも、すべてが、愛おしい。これが、魅了でも、いい。このまま、溺れ、たい、、。)
アルトが天を仰ぐと、世界が色づいていることに気がついた。
(こ、これは?!)
アルトは一瞬目を丸くすると悟った。
あぁ、そうだったのか。
ミアは女神様の遣いの天使なんだな。哀れな私を救ってくれたのだな。
この国では、アンビリーバボーなことが起きると、すべて女神セラフィーナ様のご加護だと信じられていた。
アルトはこの日、ミアの信者となった。
ー私のすべてを、天使ミアに捧げます。
ー全身、全霊で、護ることを誓います。
ー天使との出会いに感謝を。
これら無意識の攻撃により、普段はクソ真面目で女嫌いなチェリーボーイを、ドロッドロッに心酔させたことを、ミアはまだ知らない。
漫画化した夢を見ました。
ミアちゃんが可愛く可愛く可愛く描かれていて、ぐおぉっ!と、悶えてました。
夢でも嬉しい。ありがとうございます。
「面白かった!」「続きが気になる!」「続き早く!」「タイトル回収まだ?」「ミアちゃんかわいいー!」などなど、思って頂けましたら、リアクションをいただけると幸いです。
今後、作品を作っていく上での糧になります!
どうぞよろしくお願いします!




