お手本をもとに〜ジンSIDE〜
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アクセス、ブックマーク、お星様うれしいです!
1話を投稿して早6ヶ月が過ぎました。
マイペースに頑張りますので、温かい目で応援くださると幸いです。
「ジンにい!ジンにい!あぶないから、てをつなぐの!ベルねえと!」
「…あぁ、そろそろ行こうか。って、え?今なんて?」
一応聞き返したが、もう一度は求めてない。
きっと今のは幻聴だからだ。
笑う膝を叩いて立ち上がったところで、今度は、はっきりと聞こえた。
「ジンにいは、ベルねえと、てをつなぐの!」
振り向くと、ミアは両の手をあげて、こう繋ぐのとアピールしてくる。
いやいや、アピールされてもな…。
ベルには好きな人がいるんだ。好きじゃないやつと手を繋ぐだなんて、ベルは嫌だろう?
ミアが何をさせたいのか、まったく見当がつかないが、ここはもっともらしい理由を言って断らなきゃならなきゃならない。
「えーっと、そう!俺もベルも大人だから、手を繋がなくて大丈夫なんだ。」
「むー!」
俺にしては、満点な言葉が飛び出した。自分でも花丸をあげたい。
ミアは、次にベルに声をかけたようだった。
よく聞こえなかったが、ミアがイヤイヤと地団駄を踏んで、だだを言っている。
「ジン、ベル嬢、手を繋ぐのが嫌かい?嫌なら僕がーー」
「「嫌じゃない!」」
ギル様の問いかけに、誰かと声が重なった。
その方に顔を向けたら、相手も驚いている。
そして、見間違いじゃなければ相手の頬が赤く染まっている。
なんで?どゆこと?暑い?いや、肌寒いくらいだ。
…じゃあ、なんで?なんで嫌じゃないの?
頭いっぱいに疑問符が浮かぶ。
俺は、恐る恐る口を開いた。
「え?嫌じゃないって、本当?」
「嫌じゃなかったら、何なのよ!」
キレられた。
でも嫌じゃないって!
フラれる前の記念だったとしても嬉しい!
浮き足立つジンは未だ気づいていない。
ベルの好きな人が、ジンであることを。
「ま〜だ〜?」
「もうちょっと待てって!」
「はーやーくー!」
「そう!あれだ!準備がいるんだ!準備が!」
ミアさんや、少し黙っててくれませんかね。
こんな道の真ん中で手を繋ぐなんて、緊張しかない。もうこんなに手に汗かいてるし。
俺は服の端で、これでもかというくらい念入りに手を拭く。
「おてほん、みせてあげる!」
待ち切れないのか、突然ミアが張り切った。
どこに行くのかと思って目で追うと、アルト様の前で止まった。
「おてをどうぞ!」
そう言ってミアは、重なった手に顔を近づけて…
「ちゅっ!」
ボンッッ!!!
音と共に、真っ赤に茹で上がって、頭から煙が出ているアルト様がいた。
おいー!貴族さま相手に何やってんだよー!
やりすぎちゃった〜じゃない!
ごめんじゃ済まないぞ!首ちょんぱされるぞ!?
ギル様の顔色を伺うと、胸を抑えておられる。
慌てて近づくと、大丈夫とハンドサインされた。
大事ないといいけど。心配だ。
「…ジンにい?」
ミアが空気を読まず、追い討ちをかけてくる。
ミアさんや、これを俺にマネをしろと?
ふつーに考えて無理だろ、と普段なら言うが、今日は違う。
フラれる前の最後の思い出作りだ。
俺は根性と勇気を振り絞って、ベルに右手を差し出した。
「ベル、お、お、お手をーー」
「やらないわよ!やるわけないでしょ!絶対だめ!!」
「だめか…」
…ですよねぇ。はぁ…。
盛大に溜息を吐き、凹んでいると、ギル様が笑いを堪えながら切り出した。
「ふふふ、、嫌じゃなくて、だめなんだね」
「ギル様!!」
本当だ!だめとしか言われてない!
ぅわ!嬉しい!俺にもワンチャンある感じ?
「そうか!嫌じゃないんだな!」
「ーーッ!もう!絶対しないんだから!ジンのバカ!」
俺は、ほっぺを膨らませて怒る愛しい人の頭を撫でたのだった。
ジンはまだベルの好きな人が自分だと気づいてないです。じれったいなー!
「面白かった!」「続きが気になる!」「続き早く!」「タイトル回収まだ?」「ミアちゃんかわいいー!」などなど、思って頂けましたら、
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