↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
24/56

指名依頼と出会い〜ジンSIDE〜

アクセス、ブックマーク、お星様、ありがとうございます!嬉しいです!

今日は何回目かの野菜の納品日。


リアカーをかっ飛ばすのも随分と慣れて、腕と脚に筋肉がついてきた。

ムキムキになった二の腕をベルにアピールしたら、ふーんとしか返ってこず。

おかしいな、ミアはホソマッチョーって喜んでたのにな。ホソマッチョの意味はわからないけど。



いつものように食堂の裏口からカンナさんを呼ぶと、急いでギルドの受付に行って!という。



受付?しかも俺だけ。なんで?

理由はわからないが、それよりもギルマスに会いたくない。


教えてもらったアピール法は、何一つ実践できてないからだ。

最大の原因は、ベルとなかなか2人っきりになれないこと。チビ達がいる前じゃ小っ恥ずかしい。


成人の儀までは、あと1年もない。

最近、なんだか院長の視線が痛いような気もするし…。


はぁ…。



俺は盛大に溜め息をはいて、ひとりギルドに向かった。




「え?!俺に指名依頼っすか!?」


受付のお姉さん曰く、一見さんが俺に指名依頼という。


指名というより、ギルドがぜひジンをと薦めたからなのだが、ジンとってそれは指名に変わりなかった。



「銀貨2枚!?」


俺は、依頼の報酬にさらに目をひん剥いた。

ただの街案内に銀貨2枚の報酬。ギルドの手数料銅貨2枚ひいても、標準の倍だ。


依頼主は、世間知らずの貴族の坊っちゃんか。

お気楽でいいよなぁ。



ジンは所謂脳筋で、勉強が大の苦手である。

だから一生出会わない王族の名前など1人も記憶していない。

これが、人生を左右する出会いになるとは、予想だにしていなかった。




♢

俺は重い足取りで、ギルマスの待つ部屋に入り、何度目かって言うくらいの念押しされている。


ベルとのほにゃららのことじゃない。

今回の依頼主に対して、失礼のないように!挨拶しっかり!笑顔で愛想よく!だとさ。



とりあえず、りょーかいと返事したけど、そもそも俺、貴族を相手にしたことないんだけど。

何かあったら責任取ってくれよ?何がなんでも庇ってくれよ?ギルマス?




コンコンッ。


ドアがノックされ、入ってきた少年2人。

うち美少年の方が、足先から頭までマジマジと俺を見る。



値踏みされてるなぁ。

孤児を見る貴族は、皆こうなのか?正直いい気分はしないな。

リピートはないだろうし、これっきりだ。耐えろ、俺。


なんだっけ?あ、愛想よくだ!

俺はニッと歯を出して笑い、手を差し出した。


「ご指名あざっーー」



パァンッ!


言い終わる前に、ギルマスから頭を叩かれた。



いってぇな!死んだ親父にしか殴られたことないのに!!

俺は、痛む頭を摩る。



「申し訳ありません!お赦しください!」


ギルマスがそう言って、依頼主に直角に頭を垂れる。


「…?」


今日のギルマスなんか変じゃね?もしかしてなんか弱み握られてんの?


やっぱり断ろうか、なんて模索していたら、美少年の口が開いた。


「名前はギル。一応貴族だ。隣は護衛のアルト。楽にして。堅苦しいのは嫌いだからーー」

「し、しかし!」

「ギルマス、僕は今ジンと話しているんだ。」



言い終わると同時に空気が変わった。


おいおいおいー!なんか息苦しいんだけど!

威圧オーラってやつ?物騒なもん放つなよ!

今のどこに怒るとこあったか?チビるかと思ったわ!



ギルマスがまた平謝りしてる中、2人は部屋を出ていく。



よし、今だ。


みんなの目線が俺にないことを確認して、俺はズボンの上からサッと触った。



やべ。



少し…


ほんの少し…



チビってたわ。



乾け〜乾け〜と念じながら、俺は歩幅を小さくして2人の後を追ったのだった。

もしも「面白かった」「続きが気になる」などと思って頂けましたら、

広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。