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厨二で何が悪い! ~前世の記憶が最強すぎて他の召喚者たちがまるで相手にならない。Eランク勇者の俺が世界を救ってみせる~  作者: その辺の双剣使い
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91.異世界を翔る侍②



「ここが冒険者ギルドとやらか」


 大層立派な石造りの建物の前で、俺は独りそう言ちる。さすがは本部というだけの事はあって、江戸の街では城や塔くらいでしか見ないような五階建てのかなり大きな施設である。

 宿の店主に聞いて、ここまでやってきたのだが。思っていた以上の見事な造りに、少々面食らってしまった。

 とはいえ、この世界で独り生き抜く術を得るためには、尻込みしてもいられない。冒険者としてギルドに加入する事は、今考えられる中で最善の策なのだ。


 どうして俺が今こんな事をしているのかというと、端的に言って宮殿を追い出されたのである。

 ステータスを確認した結果。俺の能力は普通の兵士と大して変わらぬものであり、使徒ランクとやらも最低のEランクであった。


 何故、教皇が俺に対して横柄な態度だったのか。その理由は、ステータスの確認を終えた直後に知る事となる。


 ハーウェとやらのお告げによれば、召喚される勇者は十人だとされていた。

 十人全て揃ってからしばらくして、後から俺が現れたため、教皇は最初から違和感を覚えていたようだ。

 能力を確認した事で、彼の勝手な思い込みは完全に確信へと変わったのだろう。


 使徒ランクがEという事は、神の加護を受けてない証拠だ。人数も合わない。加護なしの俺が、十一人目として現れた。要するにそういう事である。

 Eランク勇者の俺は、教皇の判断により凶兆だとされてしまい。他の勇者たちの足を引っ張りかねない、という理由で皇帝に謁見した直後に出ていくよう言われてしまった。


 せめてもの救いは、全くの無一文で放り出されたわけではないという事である。一応、詫び料のような感じで、十枚の小金貨と銀貨百枚を受け取っていた。

 当然こちらの世界でも金銀は貴重であり、かなりの大金という事にはなるが。かといって一生遊んで暮らしていける、という程の額でもない。

 そこで俺は、宿の店主に世界を回りながら稼げる仕事がないか訊ねてみる事にした。結果、そんな都合の良い仕事がここに有ったというわけである。


「冒険者登録とやらは、ここで合っておるのかな?」


 建物に入ってすぐ近くにあった受付の娘に、俺はそう訊ねる。


「登録にこられた方ですね? こちらは依頼の受付と、結果の報告をする場所となっております。冒険者として登録される方は、二階が受付の場所となっておりますのでそちらにお願いします」


 なかなかのデカ乳をした受付の娘は、俺の姿を見て少し怪訝な顔をしていたが。すぐに笑顔を俺に向けると、丁寧な口調で場所についての説明をしてくれた。


 俺は、彼女に一礼して二階へと向かう。

 それにしてもこの世界の女どもは、目のやり場に困る格好でいかん。もう少し、慎ましやかな服装はできんものなのか。

 胸元のガッポリと開いた服装が多いこの世界の娘たちに、なかなか慣れない俺だったが。そうは言っても、本音としては露出の多い姿も嫌いではない。


 とにかく早く慣れよう。元の世界に帰れる可能性が低い以上、この世界で身を立てていくしかないのだ。

 それに、世界中を旅して回るうち、帰還方法の糸口くらい見つかるかもしれない。女の格好くらいで一々緊張している場合ではないのだ。


 二階の受付で登録を済ませた俺は、晴れてEランク冒険者となった。

 使徒ランクは永遠に変わらないらしいが、冒険者ランクは活躍次第で上げていく事ができるようだ。

 ランクが上がれば、難易度は高いがそのぶん高額な報酬の依頼も受けられる。


 早速一階に下りた俺は、すぐにでも受けられる依頼を探してもらう。

 その結果、ちょうど今ハイエルフ移民の保護区がある帝都西の森に魔物が大発生しており、それに伴う依頼がかなり手付かずで残っている事が確認できた。


 Eランク冒険者でも受けられる依頼は、ゴブリンという小鬼の掃討だけである。

 受けられると言ったが、実際には紹介できる、の方が正しい表現のようで、本来この依頼はDランク推奨となっていた。

 任務に失敗したり、冒険者が死亡したりすると、受付した者の責任となってしまうため依頼という形は取れないが。討伐系の依頼は、事後報告でも正当な評価を得られるし、報酬も受け取れるということらしい。


 俺は、ゴブリン退治の依頼を受ける事にした。

 別にうっかり難易度の高い依頼をこなしてしまおう、なんて事は思っていないが。採集よりか戦闘系の方が性には合っている。

 初めての依頼に少し不安を感じつつも、受付の娘からその場所についての情報を必死で集める。

 西の森には、他の冒険者に交じり向かう事を勧められたが。まずは様子見と思い、取りあえず一人でいってみる事にした。

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