表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厨二で何が悪い! ~前世の記憶が最強すぎて他の召喚者たちがまるで相手にならない。Eランク勇者の俺が世界を救ってみせる~  作者: その辺の双剣使い
2─2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/126

73.守り人の集落①



「あたいのステータスに、そんなに興味があるにゃか? 見たらきっと驚くにゃよ」


 ミコトの言葉を受けたアイシャは振り返ると、不敵な笑みを浮かべながらそう軽い感じで答える。


「ちょっと、アイシャさん!」


 さすがに緊張感の無さすぎるリーダーに対し、堪らず従者の女戦士が声をかけるが。アイシャは、そんな彼女の言葉に構うことなくそのままミコトとの会話を続けた。


「別に減るもんでもないにゃし、そんなに見たいって言うにゃら見せてやっても良いにゃ」


 その場に立ち止まったアイシャはそう言うと、両腕を大きく広げ「ステータスオープン」と言ってみせる。

 この世界においては、わりと一般的な事なのだろうか。女神の使徒である彼女によって唱えられた表示の言葉が、ハーウェの使徒がステータスを表示させる際に使う文言と同じものとは意外だった。


名前 アイシャ  年齢 16歳

天職 女神マリーザの戦士

使徒ランクS

加護レベル30


腕力 16

敏捷 45

耐久 12

体力 37

生命値 45/45

霊気 58

霊気操作 120


アクティブスキル

瞬足レベル5 必中レベル3

気配感知レベル2 隠密レベル2


パッシブスキル

暗視レベル2 風属性耐性レベル2

闇属性耐性レベル2 女神の加護



 自信満々の様子であったわりには、そこまで凄いという程でもないようだ。これなら俺でも余裕で勝てそうな気さえする。

 まぁ、わざわざステータスを見なくても、空気のスキルによって何となく相手の強さはわかるのだが。そんな俺の見立てでも、彼女の戦闘力はステータスの数値どおりだと感じていた。

 ただ一つ注意しなければならないのが、矢の威力に対して基本能力の数値が一般人レベルだという事である。

 ひょっとしたらパッシブスキルにある、女神の加護、とやらが補正値的な感じで何らかの影響を与えているのかもしれない。

 いずれにしろこの集団のリーダーである彼女が、あの矢を放った部下よりも弱いという事だけはないはずだ。


「この年齢で加護レベルが30に達している戦士は、樹海内にある全部族の人間を集めても、あたいの他に誰もいないにゃ!」

「確かマリーザの使徒って、女神の加護の強さはレベルに比例するんだったよね? 加護の強さが能力に大きく影響するんだっけ」


 あれこれと予想していたものの、その必要も全くなく。ミコトがあっさりとネタばらしをしてくれた。

 そんな彼女の問いに対して、アイシャは誇らしげに答える。


「よく知ってるにゃね? そのとおりにゃよ。だから天才であるアタイは、周りから次の族長候補だと言われてるくらいにゃ!」


 堂々と胸を張るアイシャの様子に、周りの部下たちは呆れた顔を向ける。やれやれといったその態度から、普段から彼女がこんな感じだという事が窺えた。


 ミコトと、天然なリーダーのおかげで、その後も和やかなムードのまま集落への道のりは進んでいく。いつの間にか、周りを囲んでいる部下たちの警戒心も和らいでいるようだった。

 二人の会話を聞いていてわかった事だが、集落の付近には魔除けの結界が張り巡らされているらしい。どうりで移動中、全く魔物とエンカウントしないわけだ。


「あそこにゃ」


 そう言ってアイシャが指し示す方向には、複数の煙が立ちのぼっていた。

 間もなくして拓けた場所に入ると、そこには高さ10メートル程の木柵が現れる。水こそ張っていないものの、その周囲にはしっかりと堀まで造られていた。

 各所に物見やぐらも設置されており、かなりしっかりとした防御体制が構築されている事が窺えた。


「お勤めご苦労様です!」


 集落の入り口には20人ほどの番兵が詰めていた。

 門の隊長は、明らかに外部の者とわかる俺たちを見て怪訝な顔でアイシャに対し挨拶する。


「遺跡の挑戦者を連れてきたにゃ」


 それだけ聞くと、隊長は「了解しました」とだけ言いあっさりと俺たちを通してくれた。

 以前ミコトが来た際には、かなりの騒ぎになったと言っていたはずだが。何度も来ているとなると、さすがに部族の者たちも慣れてしまったという事なのだろうか。


 遺跡の挑戦者、という意味深長なアイシャの返答に、俺は何となくこの後の展開を予想する。彼女の言い方からして、許可を取るにしても只で下りるなんて事はないのだろう。


「なんだか意味深な言い様だが。何か試練みたいなものをクリアしないと、許可が下りないとかいう話じゃないよな?」


 俺は、思わずそうアイシャに向かって質問してしまう。しかし、それは大きな過ちであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ