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厨二で何が悪い! ~前世の記憶が最強すぎて他の召喚者たちがまるで相手にならない。Eランク勇者の俺が世界を救ってみせる~  作者: その辺の双剣使い
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7.ユニークスキル



『それで本当は私に、いろいろと訊きたい事があるんじゃないの?』


 アムの方から訊ねてくれたおかげで、非常に訊きやすい雰囲気になった。

 彼女の言うとおり、本当はスキルの事について訊ねたいと思っていたのだ。

 せっかくの提案なので僕は宮殿の廊下を歩きつつも、遠慮なく意味不明な名前のユニークスキルについてアムに訊ねてみる事にした。


『ユニークスキルが付与されているって、珍しい事なんだよな?』

『そうね。ものによってはチートな能力の場合もあるし、もし当たりだったら、せめてもの救いになるかもしれないわね』

『で、その『思い出す』って言うスキルは、いったいどういったスキルなんだ?』

『さあ?』


「さあ?」ってなんだよ。付与した本人なんだから、スキルの効果くらい把握しているものなんじゃないのか? いや確かに、さっきの口ぶりからして、ユニークスキルってやつに関しては把握できていないのか。

 そう思い直した僕は、もう一度アムに対し質問してみる。


『さあ? って何だよ! 全てのスキルについて、どういった効果なのかを把握してはいないのか?』

『ユニークスキルはね。個人の特性によるものだし、滅多に付与されないうえに種類も当然バラバラだから、その都度使ってみて効果を試すしかないの』


 まぁ、スキルの名前と自身の記憶から察するに、何となく想像はつく。


 前世の記憶があるといっても朧気にあるだけなので、その時に身につけていた能力を今世においても使えるわけじゃないとは思う。そこまで鮮明な記憶があるわけでもないし、仮にそれが有ったとしても、今の体では過去に得た経験どおりの動きなどできるわけないからだ。

 とはいえ、前世の経験を思い出せるだけでも、有益である事に間違いはない。

 そう考えると事情を知らない者からしたら意味不明なスキル名でも、アムの言うとおり何となく自分の特性に合ったスキルのようにも思える。


『じゃあ、アクティブスキルの『空気』については、わかるんだよな?』

『『空気』は、けっこう有益なスキルだよ。レベルが上がっていけば、自分の気配を消したり能力を隠蔽できたり。周囲の空気を感じて、敵の情報や相手の詳細を把握したりできるようにもなるわ』


 アムの説明にあった『能力が隠蔽できる』という部分に、僕は一筋の希望を見いだす。

 ステータスの数値が低く表示されているのは、それが理由なのではないか。そう勝手に思ったからである。

 しかし、次にアムが発した言葉で、その希望は脆くも打ち砕かれてしまう事になった。


『まぁ、そこまで到達するには、スキルレベルが10くらいにならないと駄目だけどね』


 それは即ち、僕の能力値は隠蔽されたうえでの表示ではなく、まんま実力を表すものである事を意味していた。

 でもまぁ、確かに少しガッカリはしたけど。太古の記憶にある超越者としての僕が、直感的にアムとの融合をまずいと判断してしまったのだから仕方がない。

 超越者としての記憶を完全に取り戻せさえすれば、天使の力など借りずとも僕は十分にチート能力持ちのはずだ。


 スキルについては取りあえず理解した。あとは、僕に与えられたと思われるアイテムの事についてだが。天職の名称的に、アイテムの種類も非戦闘系なのはわかる。ただ気になるのは、その効果についてだ。

 天からの贈り物なのであれば、まさか普通の腰掛け鞄などという事はあるまい。


 過度な期待は持てないとは思いつつも、僕は最後に腰にかけている鞄の効果について質問してみる事にした。


『じゃ、最後にもう一つ訊きたいんだが。何で俺だけ武具じゃなくて腰掛け鞄なんだ? まさか、ただの鞄なんて事はないよな?』

『ただの鞄だなんて失礼ね! 職業柄、強力な武具を用意しても意味なさそうだったから、その代わり旅に便利なアイテムとして神級の物を用意したわよ』


 神級という事は、まさか無限に収納できたりするような物だったりするのか。いや流石にそれは、ちょっと都合が良すぎるだろう。

 そうは思いつつも、僕は冗談半分で再びアムに対し訊ねてみる。


『神級なんて大層な事を言うなら、何処か別の空間に繋がってるとかで、無限に収納できたりするくらいの機能があったりするのは当然だよな?』

『あら! どうしてわかったの? カケルちゃん、なかなか察しが良いわね』


 いや、まさか本当に、そんなヤバい代物だとは思わなかった。

 恐らくだが、他の連中が受け取ったどの武具なんかよりも、有益なアイテムである事は間違いないだろう。

 うっかり誰かにこの事を話してしまえば、確実に都合良く使われてしまうのは必定だ。


 そう思った僕は、自分に与えられたこの鞄の効果についてクラスメイトたちには黙っておこう、と固く誓うのだった。

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