表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厨二で何が悪い! ~前世の記憶が最強すぎて他の召喚者たちがまるで相手にならない。Eランク勇者の俺が世界を救ってみせる~  作者: その辺の双剣使い
1─5

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/67

51.戦果報告



 残り少ない体力と魔力を節約しながら、僕たちはやっとの事でベースキャンプのある村にたどり着いた。

 到着した頃にはかなり限界ギリギリの状態だったので、あの時くだした僕の判断は完全に正しかったと言える。

 あのまま無理をしていれば、村に戻る事ができずに野宿する羽目になるところだった。

 パンツを替えたいであろう本庄さんの、落胆する顔が目に浮かぶようだ。


 思ったとおり、無理をしていたパーティーはうちらだけのようだった。僕たちがベースキャンプの本部として定めた村の集会所には、既にひとっ風呂浴びた二組のクラスメイトたち全員が集合していた。

 因みに僕たちが宿泊するのは、集会所前にある広場に設営した個人用のテントである。


 一応、遠征を引率する者として、帝国から担当者が任命されていたのだが。驚くことにその人物は、僕が前に試合して倒したあのヨハンセンであった。

 僕に対して、遺恨を持っているのではないかと心配したが、意外にもそんな様子は全くみせる事もなく。宮廷騎士団長の彼は、むしろ最初の時より僕をリスペクトしているようにさえ感じた。


「スズカゼカケル殿、ずいぶんと遅くまで頑張られていたようですな」


 集会所で待ち構えていたヨハンセンが、うちらのパーティーが入るなり僕に対してそう話しかけてきた。

 リーダーを自称する川口は、何で自分に訊かないのかといった感じで顔をしかめている。


「戦果の報告は、リーダーである川口の方から聞いてください」


 今後、円滑なパーティー活動をするうえで必要だと感じた僕は、敢えて川口に報告する()()を譲る。

 しかし、川口の奴は戦う事ばかりに夢中になっていたせいで、倒した魔物共の種類や数すら碌に覚えてないようだった。


 あとは勝手にやってくれ。

 そう思った僕は、他の三人にバカを任せて風呂を浴びにいこうとその場を後にする。


「涼風くん、ずいぶんと遅かったわね? 皆あなた達が戻ってこないんじゃないかって、すごく心配してたのよ。こんなに遅くまで頑張っていたんだから、ものすごい戦果をあげていそうね?」


 やっと風呂を浴びる事ができると思っていたのに、例によって笑顔で近付いてきた清川さんに捕まってしまった。

 まぁ、いつものように只の社交辞令でしかないのだろうが、彼女のそういったところは本当に面倒でしかない。


「ホブゴブリン16体、殺人蟻40匹、お化けキノコ30体ってところかな。あと巨大蜘蛛も一匹だけど倒してきたよ」


 適当に返事をすればすぐに終わる。そう思っていたのだが。なんとなく戦果を話したところ、彼女はその話に興味津々といった感じでやたらと食いついてきた。


「川越くん達のパーティーが一番だと思ってたけど。涼風くん達の方が、圧倒的な戦果をあげていたみたいね」


 詳しい話を訊いてみたところ、意外にも天近パーティーの討伐数が最も少なく。川越パーティーが、彼らに比べても大きな差をつけていたようだ。

 しかし、その数を聞いても、僕たちのパーティーの方が圧倒的に多くの魔物を討伐していた。

 更に詳しく話を聞いていったところ、やはり強さとは関係なしに、殺せないという気持ち自体が討伐数を少なくしてしまった理由のように感じられた。

 魔物を殺す事に慣れるまでに時間がかかり過ぎたため、どちらのグループも終盤以降になってからやっと討伐数を稼ぎはじめたようである。


 川口の方に目をやると、他の三人の助けを得ながらようやく報告を終えたところのようだった。

 いつもの事と言えばいつもの事だが、何故か川口の奴はとても不満そうな顔をしていた。

 その理由は、一緒になって話を聞いていた川越くんによって知る事となる。

 こちらに寄ってきた彼は、作り笑いを浮かべながら僕に対して嫌味を言い始める。


「涼風くん、一人でかなり多くの魔物を倒したみたいだね? 異世界だからって、ずいぶんと張り切ってるみたいだけど。あまり自分が特別な人間だなんて思わない方が良いと思うよ」


 川越の奴は、僕が全く躊躇しない理由について、単なる厨ニだからだと考えているようだ。

 僕が周りからそんな風にして見られているのも何となくはわかる。しかし、君みたいな奴にそれを言われたくはない。

 そう思った瞬間、僕の中でコイツも嫌な奴の一人として認定さることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ