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厨二で何が悪い! ~前世の記憶が最強すぎて他の召喚者たちがまるで相手にならない。Eランク勇者の俺が世界を救ってみせる~  作者: その辺の双剣使い
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48.別れの夜



 屋敷に帰った僕は、エリスから倉庫の案内を受けていた。

 武具の保管庫には様々な武器や防具が置かれており、あまり馴染みのないような種類の物も数多くその場所に鎮座していた。

 騎士の武器といえば、両刃の剣や槍が主流だと思うが。エリスは、慎十郎だったときの僕に影響されたらしく、反りのある片刃の剣を普段から愛用しているようだった。

 それもあってか、コレクションの中には日本刀のような形の物が多く見受けられる。

 どれも彼女が製作した、魔法の効果が付与されたマジックウェポンばかりであった。


「カケルが必要だと思う物は、全部持っていってね。状況に応じてどんな武器でも扱う事ができる貴方にとって、天使からもらったバッグは本当に最適なアイテムだったんじゃないかしら?」


 エリスの言うとおり、僕も真剣にそれは感じるところだ。下手に聖剣みたいな物を貰うよりかは、余程この無限収納バッグの方が長旅をするうえで有益だと言える。


『えへん! しっかりと私に感謝しなさいよね!』


 相変わらず恩着せがましい天使だ。確かに良いものを貰ったとは思うが、その分ステータスは最弱じゃないか。


『何よ! ステータスが最弱なのは、わたしのせいじゃないわよ! カケルちゃんとの相性が、たまたま悪すぎたってだけの話でしょ? そう考えたら、むしろカケルちゃんのせいって事よね?』


 ハイハイ、わかりましたよ。親和性がなんちゃらって言うやつだったよね。

 まぁ、僕には他のクラスメイト達みたいなチート能力はなくとも、何十万年分にも及ぶ知識と経験があるから別に構わないさ。


「天使の奴が、相変わらず恩着せがましい事を言ってくるけどね。確かに武具を貰うより、よっぽど有益だったとは思うよ」


 僕は、エリスに対して苦笑いしながらそう答える。


「今回の天使は、何かと煩そうで大変ね」


 エリスも、そんな僕の煩わしさに同情し苦笑いでそう返した。

 それにしても、見た目が可愛いだけに残念である。これで性格の方も可愛らしかったら、妹としては申し分ないわけだったんだけどな。


『そんなこと言ったって、態度を変えるつもりなんて無いんだからね』


 すぐにそう反応しつつも、アムの言葉のトーンは満更でもないような感じであった。



 旅の準備を終えた僕は夕食と風呂を済ませた後、明日からの訓練に備え早めに就寝することにした。

 しかし、ベッドに入ったは良いものの、初めての冒険を前にしてなかなか寝付く事ができないでいた。

 早く寝ないと寝不足になってしまう。そう焦り始める僕の耳に、部屋の扉をノックする音が響いてくる。


「カケル。まだ起きてる?」


 その声はエリスのものだった。

 まぁ、こんな時間に部屋を訪れる人間がいるとしたら、彼女以外に考えられないのだが。

 翌日の訓練に備え、早めに寝たいと彼女に伝えてあったから、今晩ここに来る事はないだろうと考えていた。


「まだ起きてるよ。こんな時間にどうしたの?」

「入っていいかしら?」

「うん、どうせなかなか寝付けなかったから大丈夫だよ」


 僕の返事を受け、静かにドアを開け部屋に入ってくるエリス。かなり薄手の衣を纏った彼女は、妖艶なオーラを放っていた。

 下着も一切着けていないようで、彼女の美しいボディラインは殆んど透けて見えている状態だ。


 エリスは、するりとこちらに寄ってきてベッドの脇に腰掛けると、昼間の件について蒸し返し始める。


「カケルは、マリアみたいな巨乳が好みなの? わたしだって、胸の大きさならそんなに負けてないと思うわ」


 自身の胸を掴みながら、完全に挑発しているとしか思えない目付きでそう言うエリス。

 僕は、すぐに目を逸らすが、心臓の鼓動は自然と早くなっていった。


「確かにマリアさんも綺麗な人だとは思うけど、エリスに比べたら天と地ほどの差があるよ」


 以前の僕なら、こんな歯の浮くような台詞は言えなかっただろう。しかし、今では正直な気持ちを素直に言葉として表せるようになっていた。

 そんな僕の答えを聞いたエリスは、甘い表情を浮かべながらこちらをじっと見つめ囁く。


「カケル……大好きよ」


 次の瞬間、エリスの唇が僕の唇に触れる。そのまま僕は、彼女に押し倒されてしまった。


「ねぇ、カケル。しばらく会えなくなるんだし、そろそろ良いわよね?」


 濃厚な口づけを終えたエリスは僕を見つめながら、そんな期待しか持てないような事を訊ねてくる。

 そろそろって一体なんのこと? そう訊ねようとも思ったが、いくら陰キャの僕だってそれくらいはわかる。今はそんな無粋な事を言うのはよしておこう。


 想像していたとおり、彼女は返事を待たぬまま僕の身体に優しく口づけを浴びせ始める。

 そのあと僕たちは自然の流れで、お互いに固く結ばれる事になるのだった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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