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厨二で何が悪い! ~前世の記憶が最強すぎて他の召喚者たちがまるで相手にならない。Eランク勇者の俺が世界を救ってみせる~  作者: その辺の双剣使い
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34.意外な人物からの誘い①



「なんだよ急に黙り込んじゃってさ。まさか、師弟以上の関係になってるとか言ったりしないよな?」


 選別会場に着くなり、本庄さんは場もわきまえずにその話題を続ける。

 せめてもの救いが、他のクラスメイト達はまだ誰も来ていなかった事だ。

 とはいえ、担当の役人たちは既に集まっていたので、できる事ならここでその話を続けるのは勘弁願いたい。


「どうして僕みたいな何処からどう見ても陰キャな男子と、あんな超絶美女がそんな関係になれるって言うのさ」


 本当にただの陰キャ男子なら、他人に対して平然とこんな事は言えない。

 自分でもびっくりするくらい、自然とそんな言い訳じみた言葉を発してしまった。


「涼風ってさー。さっき自分でも言ってたけど、もっと自分に自信を持った方が良いと思うぞ。そんなに顔も悪くないんだし。男らしいところをもっと見せてけば、エリスさんみたいな美女ともワンチャンあると思うけどな」


 本庄さんから意外な言葉をかけられ、僕は軽くパニックになる。

 全く褒められている感じこそしないが。取りようによっては、素直に格好いいとは言えなかっただけだとも取れる。

 まずまずの容姿を持った男子が、ちょっと男らしいところを見せたところで、普通あんな超絶美女が靡くはずもないのだが。

 本気でそんな事になっているとは思ってないが故に、彼女としてはただのリップサービスのつもりだったのかもしれない。

 とはいえ、僕に対してそんな風に言ってくれる異性なんて母ちゃんくらいなものだ。同年代の女子からそんな事を言われたりしたら、意識するなと言う方が無理な話である。

 そんな風にあれこれと考えてしまい、僕は彼女の言葉に対してただ苦笑いするしかなかった。

 日高さんも、意外と平気で爆弾を投下する相方に対しかなり困惑している様子だ。


「そ、そうだね……エリス教官との事はともかく、これからはもっと積極的にいろいろとチャレンジしてみようと思うよ」


 僕はやっとのことで、そんな当たり障りのない答えを返す。

 多少、論点をずらした答えに、本庄さんは半分納得していない様子だったが。日高さんは何故か、少しほっとした顔をしていた。


 三人でしばらく談笑していると、続々と他のクラスメイトたちも集まってくる。

 少し遅れて入ってきた川口は、僕を一瞥したものの特に敵意を示すような感じではなかった。

 時間ギリギリになってやってきたのは、天近グループだったが。いつものように連中と一緒にいた清川さんが近づいてきて、僕に対して声をかける。


「涼風くん、久しぶりだね! しばらく会っていなかったけど、元気してた?」

「うん、エリス教官の訓練はすごく厳しいけど、なんとか死なずに毎日やり過ごしているよ」


 清川さんの言葉に対し、僕は敢えて順調ではないかなように答える。

 どうせまたレベルの差は圧倒的に開いているだろうし、変に順調さをアピールしても後で恥ずかしい思いをするだけだ。


「そう。涼風くんも、けっこう大変そうね。ところで、どういう選別の仕方をするのかは分からないけど。私たち、一緒のパーティーになれると良いわね」


 急に投下された爆弾発言に、僕はどう反応して良いのやらと固まってしまう。その場にいた日高さんと本庄さんも、目を丸くして固まっていた。

 当の本人はそんな意味深長な言葉を残し、僕に対して微笑みかけながら天近たちの元にそそくさと戻っていった。


「なんだよ涼風、ずいぶんとモテモテじゃんかよ」

『カケルちゃんも、なかなか隅に置けないじゃないの』


 本庄さんがそう僕を冷やかし、同時にアムがちゃかしてきた。

 日高さんは何故か無言で、心配そうな顔をしながらこちらを見つめている。


 天近たちが来たことで、クラスの連中は対象者全員が揃った。

 ステータスの発表会の際もいなかったが、軍師として特別扱いを受けている熊谷くんは今回も対象外のようだ。


 全員が揃ったところで、担当の役人から皇帝が到着しだい選別会を開催すると告げられる。エリスが言っていた大事な会議とやらに、皇帝は参加していなかったのだろうか。

 前もって受けた説明によると、パーティー編制はちょうど15人という事もあり、五人ずつ三つのグループに分けるという話だった。


 天近グループと陰キャグループの二つの集団が、既に五人ずつの塊を作っている。

 仲の良い者同士で固まっていたところで、どうせバラバラにされるのだから意味なんてないんじゃないのか。

 そんな風に考える僕だったが。

 普段あまり宮殿にいる機会が殆んどない僕は、その考えが間違いである事を理解していなかった。

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