表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厨二で何が悪い! ~前世の記憶が最強すぎて他の召喚者たちがまるで相手にならない。Eランク勇者の俺が世界を救ってみせる~  作者: その辺の双剣使い
2─4

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/128

104.エリスの決意①



「どうやら、こちらから探しにいく手間が省けたやもしれんな」


 俺は、家の向こう側にある森を眺めながら独りそう言ちる。

 恐らく、ずっとマックスたちの事をつけ狙っていたのだろう。実は、彼らと会う前から何か得たいの知れないものによる、獣が獲物を狙うときに放つ殺気のようなものを感じていたのだ。

 この凶悪な気配は明らかに、あのとき倒した大鬼とよく似たものである。

 ただ、この前の鬼と比べれば、かなり狡猾な相手である事が予想できる。

 人攫いなどとは違い、彼らは戦い慣れした冒険者だ。そんな相手に対して真面に攻撃を仕掛けても、場合によっては返り討ちに遭う可能性もないとは言いきれない。そう判断して、慎重に隙を窺っていたのは確かだ。


 獲物は変わってしまったものの、それがより狩りやすい相手だとしたら向こうにとっては好都合。

 なかなか襲ってこない理由は、十分にマックスたちが俺たちから離れたところを狙うつもりなのだろう。


「シンジュウロウ……ひょっとして何かいるの?」


 不安そうにそう問いかけてくるエリス。

 俺の言葉によって何かを察したのであれば、恐らくそれが目的の相手である事も理解しているはずだ。


「ああ、だが心配するな! 勝てる自信は十分にある! 必ずお前に、両親の敵を取らせてやるぞ」


 正直、確実に勝てるとまでは思っていなかった。

 マックスたちの話からしても、もし目的の鬼であればかなり厄介な相手なのは間違いない。

 だが、いずれは乗り越えなければならぬ壁。それはエリスだけに言える事ではなく、この先の困難を考えれば俺にも当てはまることだ。


 俺の言葉に安心してくれたのか、腹を決めた表情となるエリス。真っ直ぐに俺を見つめると、彼女は「うん」と頷く。その目には、僅かながら闘志が宿っているのを感じられた。


「さて、どうしたものか。奴は、あくまでも奇襲を考えているようだが。敢えてそれに乗ってやるのも手か」


 俺は、そう言ちると気配のする森の方へと歩みだす。

 まだ正体はハッキリとしないが、虎穴に入らずんば虎子を得ずである。ただ、注意しなければならないのは狡猾な相手が、明らかに弱そうなエリスを先に狙う可能性もあるという事だ。

 とにかく感覚を極限まで高めつつ、こちらが気づいていないと思わせる。相手の奇襲攻撃を素早く察知し、勝ち誇った敵に強烈な反撃を食らわす。それが俺の作戦だ。


「エリス。お前の事は俺が全力で守るから、安心して付いてこい」

「わかった! 気づかないフリをすれば良いんだね?」


 なかなか賢い娘だ。皆まで言わずとも、さっきの言葉だけで俺の意図をちゃんと理解していたようだ。

 意思の疎通を終え、俺たちは作戦どおり平然とした態度で森に向かって進む。


「遺品を探しに家の中に入るのは、全て事が済んでからだ」


 家の前までたどり着いた所で、俺はエリスに対し一応そう釘を刺す。彼女は、短く「わかってる」とだけ答え俺の袖を引っ張った。


 本当に強い娘だ。本来ならば、取り乱していてもおかしくはないところだが。全くそんな様子も見せない。

 今は完全に、親の敵である大鬼と対峙する事に集中しているといった感じだ。


 一旦エリスの家を通りすぎた所で、森の中から感じる殺気は頂点に達する。


「エリス! 今すぐ後ろに下がっておれ!」

「わかった!」


 俺の合図に、エリスはすぐ反応して後ろに下がる。


 いよいよお出ましか。俺がそう感じた瞬間、木々は揺れ動き、猛獣のような雄叫びと共にそいつは姿を現した。


 俺たちが森の中に入った瞬間、奇襲を仕掛けるてくるものと思っていたが。どうやらその必要もないと判断したのだろう。木々の間から飛び出してきた魔物は、紛れもなくオーガと呼ばれる大鬼であった。


 前回、俺が倒したものと比べても、一回り以上大きな個体である。

 二人とも食らう自信があるのだろう。その鬼は、真っ先に俺の方に向かって長い爪を延ばしてきた。

私のミスにより、3話同じものを投稿していました。

混乱を招き申し訳ありません。

それに伴い、本日4話分を投稿しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ