一
「着い……たーーーーーっ!!!」
日が落ちかける頃、漸く俺達はソマールへ辿り着いた
ダイオン王から事前にソマールの情報を貰ってなかったのでソマールが城なのか街なのかはっきりしてなかったけど、着いて分かった。ソマールは城ではなく村…街だった
城のような大きな建造物は見当たらず、ただウッドランドのような……こう言っちゃ何だけど田舎のような雰囲気でも無く、普通に栄えているような印象を受ける
街の入り口に門番は配置されてはいないがその中にある街々はダイオンに負けていない。立派な建築物が建ち並んでいる
けど……街はしんと静まり返っている。日も落ちかけているからというのもあるのだろうけど、あまりに人の気配が無い
「…誰もいないね」
ジェーノも俺と同じ感覚を受けたらしく、辺りを見回している…が、やはり誰もいない
うーん……この辺り魔物が多かったし、夜になる前に家に帰るのがこの街の常識なのかな?流石に番兵くらいは雇ってるんだろうけど…
「…とりあえず今日は宿を取ろうか。ダイオン王の知り合いの方には明日伺おう」
「そうだな。それが得策だろう」
そう言ってオルガと唯は宿屋を探して歩いて行く。その瞬間ーーーー
「はああっ!」
「!」
死角となった建物の影から男が飛び出して来た。いや、飛び出して来ただけならまだいい、その人は先を歩いていた唯に向かって剣を振り上げて飛び掛かって来ていた
しかし…流石と言った所か。唯は即座に剣を抜きその攻撃を防ぐ。そのまま剣を弾いて喉元に剣を突き付けた
「一体どういうつもりだろうか。私達はただ街を尋ねただけなのだが」
「ぐっ…!おい!掛かれっ!」
男が一声と腕を上げる。その合図と共にぞろぞろと影や家から武装した人達が現れる。言わずもがな全く歓迎されていないらしい
怒声と共に一斉に俺達へと掛かって来る。マジかよ…!?いきなり戦闘になるとか想定してないんだが!?
大剣は…駄目だ、多分この人達は街の人間だ。ここでこの大剣を使ったら絶対に殺してしまう。全力で殴っても致命傷になるだろうし…
「これならどうだ!?」
力を弱めて張り手をかますと、食らった人はそのまま垂直に壁に激突した。ごろごろと転がるでもなく、垂直に吹っ飛んでしまった
ヤッッバい!!!!力加減間違えた!!!!!
「ぅぐぐっ…!!こんの野郎おおぉぉぉ!!!!」
…良かった、無事なようだ。剣を支えにして立ち上がりまた俺の方へと走り向かって来る
「……オルガ!絶対力加減間違えんなよ!」
「いや今絶対間違えただろうお前」




