十八
程無くして後を歩いていた二人が合流する。俺達の様子を見てオルガは小さく笑い、ジェーノはホッとしたように胸を撫で下ろしている
そんなに安心するほど空気重かったんかな……
「あれ…唯、少し顔赤くない?」
「えっ?き、気の所為じゃないかな?」
「そう…かな?いや、やっぱり赤いよ?」
「気に、気にしないでいいから!何でもないから!」
多分ジェーノは素直に心配してくれてるんだろうけど、唯は気にされたくないんだろうなぁ…俺の軽口で照れちゃっただけみたいだし…
いやでもほんとにあん時の唯の顔めっちゃ可愛かったんだもん…つい口から零れちゃうくらいに
「上手く仲を修復出来たようだな」
「ああ。オルガのお陰だよ、ありがとうな」
「だから礼は要らんと言っている」
「でもさ、わざわざ自分の昔の失敗を話して俺の事諭してくれたんだし」
俺にそう言われるとオルガはハッとしたように目を開かせる。それから考え込むように視線を落として呟いた
「…そうだ……何故私は自分の恥ずべき事を……いかんな……情を移し過ぎている……」
「…独り言に返すみたいで悪いんだけど、この前だってオルガが信頼してなきゃ言わないって言ってた事話してくれただろ?」
「あれはっ…!少し自棄になってしまったのもある…が……いやそれでも……」
「頼ってくれよ。言ったろ、絶対裏切らないって」
「う、煩いっ!また恥ずかしい台詞を吐くな馬鹿者が!」
「うおっ!?」
照れ隠しなんだろうが、結構早目のパンチが襲って来た。思わず身を逸らして躱すとオルガは顔を僅かに赤らめながら悔しそうにわなわなと拳を握る
「糞が!躱し方もなまじ上手くなりおって…!」
「な!成長してるだろ!」
「………もう否定はせん。精々励め」
呆れたように溜め息を吐いてオルガは足早に先に行ってしまった。思わぬ形でオルガからもお墨付きを貰えた
実力の有る二人から認めて貰えてとても嬉しいです、はい。




