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5日目 13時から14時 ミーシャ

すみません。インド出張から帰国してバタバタしていました。

しばらく連載は不定期になるかもしれません。

 黒騎士の襲撃を切り抜けた後、少ししてセシルの友人の住む村にたどり着いた。人口500人にも満たない小さな村のはずれにミーシャという女性は住んでいた。


「それでは呪いが治せるのですか」

「あくまでも可能性ですけれども」

「それでも……それでも、この行き場のない洞窟に初めて光明が差したような気がいたします」


 この国の王女の訪問にミーシャはとても驚いていた。加えてミーシャは元神官ということもあり、同じく神官位を持つ王女は二重の意味で雲の上の存在だそうだ。


「それではご協力いただけるのですね」

「もちろんです。いずれ魔物化して人様に迷惑をおかけするかもしれないこの身が役に立つというのであれば、是非もありません」

「魔力を強制的に枯渇させるのです。いうまでもなく死ぬ可能性もあるのです」

「構いません。失敗に終わっても次に繋がるのなら、私の命にも意味があったということです」

「ありがとうございます」

「そ、そんな、王女殿下が頭を下げるなど……」


 平身低頭する王女に向かってミーシャが慌てて頭を上げるように駆け寄ると、触れていいのか手を伸ばしつつ躊躇していた。そんな彼女に向かってエリノスは顔を上げると優しく微笑んだ。


「いえ、人にお願いをするのに立場など関係ありません」

「俺からも礼を言わせてくれ。本当にありがとうございます」

「勇者様まで……」

「この方たちはこうなんだ。ミーシャも気にしないでいいと思うよ」

「セシルはお二人と数日一緒だったん出すものね。すごいわね。それに、ありがとう。呪いの症状を抑える薬だけでなく治療の可能性まで運んで来てくれるなんて。これもエイジス様のお導きでしょうか」

「かもしれない」


 友人と聞いていた割には二人にはどこか距離を感じる。友人の治療ができるかもしれないというのにセシルの顔に浮かぶのは戸惑いや罪悪感だろうか。もちろん、喜びも含まれているようだけども、何か含みを感じてしまう。

 もっとも俺には関係のない事か。


「ああ、そうでした。勇者様、こちらが呪いを抑える薬になります。一日一包お飲みください。飲んでいる限り、気が高ぶることは少なくなると思います。ですが、呪いの進行を止めることはできません。それから先ほどお伺いした呪いの原因が真実であるならば、魔素を多く取り込むことは進行を早めるかもしれないと思います」

「ダンジョンは危険ということか」

「わかりません。ですが呪いを受けたものは、魔法の使用を抑えるように言われます。それが唯一の進行を和らげる方法だからです」

「そうか……」


 だが、どうしろというのだろう。

 ダンジョン以外で効率よくレベルを上げる方法はない。だが、それをすれば呪いの進行があるということか。ミーシャの実験的治療の経過を見てから先に進むか、それとも回復することを前提に前に進むか。

 奏、俺はどうすればいい?

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