見えない壁①
※この回から徐々に文章量を多くします。
〈セレ〉
「それでさ、そのパン屋のおばちゃんがね?」
〈ミーヤ〉
「わはは! どこも同じような感じだよそれぇ~」
何度でも書くが、ここは戦場である。
笑い声など聞こえる環境でもない。
〈???〉
「いやぁ、初めてだね、無視してくるのは」
しかも敵もいる。
そんな中でこんな世間話をするのっておかしい。
〈セレ〉
「あなた自分でも言ってたじゃん、時間稼ぎなんでしょ?
めんどくさいから、もう無視しようかなって」
〈ミーヤ〉
「なんか攻撃もぜーんぶ避けられるし」
〈???〉
「でも、何されるかわかんないよ?」
セレは立ち止まり、めんどくさそうに振り返った。
〈セレ〉
「あなたが、ミーヤの攻撃を避けていた時、違和感があった。
あなたの動きは、今日出会ったどの人よりも遅い。
未来でも、見えてるんじゃない?」
〈???〉
「………まぁ、私は何も言わないけど?」
〈ミーヤ〉
「間があったよ今、コレ当たってるでしょ」
彼女は、ずっと目を背けている。
〈セレ〉
「だからさ、後ろから攻撃してこなかったんでしょ?
どうなるか、分かってたから」
彼女たちは再び歩き出す、世間話がまた始まりかけた瞬間だった。
「でも、話には入れてほしいなぁ、無視は傷つくし」
彼女は、前を歩く二人に向けて話し始めた。
〈マイ〉
「私は、マイ・ドールマーって言うんだ」
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あーあ、部屋追い出されちゃった。
どうしよっかな、暇になっちゃった。
窓の外を見る、いつの間にか雨が降っていた。
雨は嫌いだ、気圧で体が痛くなるし、メンテナンスがめんどくさい。
これだから人造人間は不便だ。
服についているタグ、グラス・シャルロットの文字。
植物人間だったからって、この名前はないだろ。
長い間、この世界を見てきた。
何処にいるんだろうか、この世界の創造主は。
そもそもだが、本当に存在するのだろうか?
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〈ジャスティス〉
「つまりだ、存在しない」
〈ミドリ〉
「え? でも相手には当たるんですよね?」
部屋の中は、議論が白熱していた。
僕の能力についてだ。
ホワイトボードには、ここまでで出した結論が書いてある。
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・発動条件 手を叩く
・能力 空想の質量を生み出す ← どういうこと??
・威力 物体貫通程度 ← どのぐらいの強さ?
・弱点 本人の耐久力、手を叩かないと使えない、
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〈ミドリ〉
「…というか、何でこんなことしてるんですか?」
〈ジャスティス〉
「説明してやろう!」
能力ってのは、非常に危険だ。
だから、しっかり調べたうえで、情報を保管しなきゃならない。
もし裏切りがあっても、対応できるように。
〈ジャスティス〉
「ま、悪い奴はそんなことしないがね」
意味なくね?
〈ジャスティス〉
「…そんなに顔に出されると、不安になるな」
ジャスティスは飲んでいたコーヒーを置いて、席から立った。
〈ジャスティス〉
「さてと、能力はこれでいい、行くぞ」
〈ミドリ〉
「行くって、どこに?」
〈ジャスティス〉
「戦場にだよ」




