空想質量②
「あれは?」
窓の一つが光った、だいたい七階か八階ぐらいのところで。
〈シャル〉
「この町は、住民の過疎に加えて治安が悪い、こんな時に電気をつけるやつはいないだろう」
〈ミドリ〉
「敵組織ですかね? あ、消えた」
〈シャル〉
「いや、もしかしたら警備かもしれない」
そういえば、さっきの襲撃を受けた方向から物音がしない。
僕たちが合流した時に、何があったのだろう?
僕たちは、少し早足になって先ほどの場所に急いだ。
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カチッ。
音を立て、蛍光灯のノイズと光が部屋を照らした。
「これでいいんだっけ?」
私は、彼女に確認を取る。
「オッケー、目視完了。」
彼女は続けて、すぐにそこを離れるようにと言われた。
…急に作戦の変更しないでほしいな。
私は電気を消し、外を隠れながら見る。
先ほどの広場には誰もいない。
私は能力を使う。
私の能力は、人や物が透けて見えるといったものだ。
警備のやつらは、リーダーがいたマンションに入っていったのがうっすら見えた。
私はケータイを手に取る。
正直、今日の爆弾は奴らの足止めになるかわからない。
不安を抱えながら、私はリーダーに連絡した。
{だいぶ入ったよ、やるなら今}
{りょ}
数秒後、隣のマンションが爆発した。
…やっぱり、崩れはしないかぁ。
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爆発音。
その音は、僕たちを焦らせた。
〈レーナ〉
「ヤバ。」
〈セレ〉
「…どこが爆発した?」
〈ミドリ〉
「絶対あっち側だよ! 急がないと!」
引き留めようとする声をよそに、僕は走り出していた。
はたから見ても、よっぽど僕は焦っていた。
曲がり角を曲がった時、路地裏から出てきた人に僕は気づかなかった。
ドンッ!!
めっちゃぶつかっちゃった、頭にいつぶりかの激痛。
僕はよろけた、相手もよろけていた。
〈ミドリ〉
「ぁ、ああ、すいません!!」
相手は立ち上がったが、反応がない。
頭に浮かんだ言い訳をもう少し話そうとして、近づいた。
ん? この人さっき屋上に 「「ミシッ」」
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〈ミーヤ〉
「うわっ、ぶつかっちゃった?」
曲がり角で人とぶつかるとは、ロマンティックな事もあるんだなぁ。
だが、こんな危ない時に外に出る人は………まずい。
声を出そうとした瞬間、…ミドリ君が吹っ飛んだ。
だが、
背後のビルに叩きつけられる手前でセレちゃんが受け止めた。
〈ミーヤ〉
(うわ、ナイスキャッチ~)
しかし、どうやって追いついた?
私の後ろにいたよね、セレちゃん?
私はちょっと遠くにいるセレちゃんの顔を見た。
少し、良くない顔をしていた。
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ミドリが吹っ飛んだ。
すかさず地面を蹴って、ビルを一歩二歩走りながら、ギリギリでキャッチした。
叩きつけられてたら死んでたな、あぶね~
私は顔を覗き込んで、不安になった。
あれ? 意識ない!? 嘘!?
すかさず心音をはかり、少し安心。
ミドリは生きているが意識がない。
そして、重傷者を持ったまま戦えるほど、私は器用じゃない。
相手のほうを見る、少し驚いた顔をしていた。
正直、射程に入れば操れそうだったが、逃げてしまった。
そうして、何とか停戦となったが、とにかく今はミドリを安静な所に行かせなきゃ。
〈レーナ〉
「セレさん! あっち安全!」
私たちは、レーナの指さした方向へ進んだ。
そして、気づかなかったが、すでに結界がこの都市を包んでいた。




