Q.警備とは? ④
「忠告をしておこう」
テラコスタッテは静かに言い放った。
〈テラコスタッテ〉
「この警備の仕事も長くやってきたからな、その分、私の能力も洗練されていく。」
彼は、壁に寄りかかった。
「おそらく君の能力も、そうやって強くなったのだろう?」
私は、うなづいた。
少し静寂が流れ、彼がもう一度話を始めた。
「君と一緒にここに来た、少しナヨナヨした男。
気をつけたほうがいい」
〈ミーヤ〉
「ミドリのこと?」
〈テラコスタッテ〉
「そうだ、彼の能力はーーーーーー」
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すがすがしい朝が来た。
窓の檻を朝日が抜けて、光の線を牢屋に照らし出す。
〈ミドリ〉
(眠っ…)
二度寝しよ。
「囚人の皆様、朝の点呼の時間です」
放送が流れる。
昨日うるさくて寝れてないのに、点呼の時間になってしまった。
あくびをしながら、僕は点呼に向かった。
移動中、ミーヤさんに会った。
〈ミドリ〉
「あ、ミーヤさん、おはようございます」
〈ミーヤ〉
「おはよぉ~」
〈ミドリ〉
「さっき思ったんですけど、だいぶ囚人が自由ですよね、死神界って。」
〈ミーヤ〉
「へぇ~、人間界はもっと厳しいんだねぇ〜」
他愛のない会話をしながら、点呼の場所へ向かう。
僕はこの時間が好きだ、理由は分からない。
〈ミーヤ〉
「あの、ミドリくんさ」
〈ミドリ〉
「なんですか?」
〈ミーヤ〉
「あ、いや、なんでもない」
ただ、一度だけミーヤさんは、何かを言い淀んだ。
聞き返すのは、迷惑かと思って止めておいた。
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〈ミーヤ〉
「それは…どうしようもないね」
〈テラコスタッテ〉
「本人には、伝えても良い」
〈ミーヤ〉
「大丈夫なの?」
〈テラコスタッテ〉
「彼には、一刻も早く能力のコントロールをしてもらわなければいけない。」
〈ミーヤ〉
「で、私がこの話を聞いたメリットは?」
「取引だ、ミーヤ・ヒロエンド」
現在、警備側でマークしている犯罪集団がいる。
お前は人を募り、奴らにに攻撃を仕掛けてほしい。
そして、ミドリとやらに実戦経験を積ませろ。
「そうすれば、お前を自由の身にしてやる」
取り調べが終わって、私は部屋に戻ってきた。
正直、ここを出たいかといわれると、少し首をかしげる。
でも、やってみたい。
ミドリ君のことを、私はもっと知りたいから。
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点呼の後、僕は呼び出しを食らった。
何かやらかしたっけ?
指定された場所に行くと、みんなが集まっていた。
〈ミーヤ〉
「お、全員集まったねぇ~」
〈ミドリ〉
「あの、コレは一体?」
〈セレ〉
「グループでやる奉仕活動みたいなものだよ」
〈ミーヤ〉
「じゃ、今日のターゲットはこれねぇ」
ミーヤは、ホワイトボードに張られた写真を指した。
写真には、人が映してあった。
僕はなんとなく察した。




