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死神界探訪記  作者: ミドリ
休憩時間〜Q.警備とは?〜正義を纏う男〜空想質量

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29/35

Q.警備とは? ③

重苦しい。

私が部屋に入った時、最初に感じた感情。


あのときも、そうだったと思い出した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈テラコスタッテ〉

「来たか、そこに座れ」


私はこの男に対する煮えたぎるような憎悪を隠し、

ゆっくりと椅子に座った。


〈テラコスタッテ〉

「……ふむ、やはりか…」


〈ミーヤ〉

「?」


〈テラコスタッテ〉

「分かった、これで取り調べは終わりだ」


〈ミーヤ〉

「は? なんで?」


思わず疑問が口から出た。

何言ってんだこのおっさん、バカになったか?


〈おっさん〉

「説明してもいいが、秘密にしてくれよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私は、建物が好きだ。

子供の頃、人間界の資料を読み漁った程に。


都会にそびえ立つビル群、

辺境の地に存在する古代都市、

いまだに完成しない巨大な城に私は心が惹かれた。


程なくして私は、建築系の学科に興味を持った。

それを、私の両親は良しとしなかった。


私の両親共々、エリートの衣を着飾っていた。

私は結局、この夢を諦めた。


そこからは、よく覚えていない。

気がつくと私は警備の職に就いていた。


早く辞めてやるの一心で働き続けて、しばらく。

…夢を忘れかけていた時、私の能力が目覚めた。


〈テラコスタッテ〉

「私の能力はな、「同じ部屋にいる人の情報が分かる」能力だ」


「もちろん、何でもというわけではない」


〈ミーヤ〉

「じゃあ、あの時は何で間違えたの?」


彼女は、徐々に感情を抑えなくなった。

机を叩き、舌打ちをして、感情剥き出しの眼で私を

見つめている。


〈テラコスタッテ〉

「…私の能力は、対象の感情に左右される…」

「…昔の自分を、思い返してみなさい。」


〈ミーヤ〉

「残念だけどもう何も覚えてないよ、怒りでね」


彼女は机を蹴り、ランプを彼に投げつける。

彼はそれを躱しながら、彼女に言葉を投げかけた。


〈テラコスタッテ〉

「君は、理解しているだろう!」

「能力には、「基礎」と「応用」がある事を!」


「君が、()()()()()()()にも関わらず、特別収容所に入れられたのは、その能力を磨いていたからだ!」


恐らくは、私を殺すために……


〈テラコスタッテ〉

「だが、それは私も同じだ!」

「私の警備職のキャリア全て、この能力による物!」


「340年を、舐めるなよガキィ!」


取り調べ室は騒然とした。

一方は、ものすごい量の斬撃を放ち。

一方は、それらを避け、打撃を負わせていく。


彼らの戦いは、2時間続いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈ミドリ〉

「うるさくて寝れんのだが!!」


〈キャル〉

「君も大概だぞ、しかし、ド派手にやってるなぁ〜」


〈ミドリ〉

「…ミーヤさん、大丈夫かな…」


〈キャル〉

「大丈夫、あの子だいぶ頑丈だから」


〈ミドリ〉

「あんたは、ミーヤさんの何なんだよ…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


疲れた表情の少女。

疲れた顔のおっさん。


どっちも生きている、決着は付かなかった。


〈ミーヤ〉

「あ〜もう無理!」


〈テラコスタッテ〉

「私も、年を取ったな…」


〈ミーヤ〉

「大体全部よけんなよおっさん!」


〈テラコスタッテ〉

「そっちがバカスカ斬撃を出すのが悪いのだ」


「まぁ、君の怒りもごもっともだ、この件は水に流してやろう。」



〈ミーヤ〉

「カッコつけんなや…」





















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