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勇者召喚で来てくれたのは、ピースメイカーさんでした!  作者: 夕暮れの家


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18/27

幸せな夜です

「飲み物頂戴、後夕飯だけどパンに肉を挟んだものをくださいな、そのまま続けるので」


「わかりました、準備します」


 部屋付きのメイドに言付けを頼みます。


「それじゃ再開しまーす!何かある人?」


「お母さんを助けて!」


 七歳くらいの髪の毛を後ろで二つにまとめた少女が映ります。どうしたんでしょうか?


「うむ、お兄さんが話しを聞いてやろう、どうした?」


「お母さん病気なの、もう長くないってお医者様に言われて、嫌なの!助けて!」


「よし、お母さんの手を握れ」


 少女がお母さんの手を握ります。


「元気なお母さんを想像するんだ。できるかな?」


「うん、できる!」


<<オール・ヒール>>


 彼女のお母さんが優しい光に包まれます。


「ペチペチしな、ペチペチ」


「こう?」


 ペチペチ。


「私は……胸が痛くない?」


「お母さん!」


 少女がお母さんの胸に飛び込みます。


「これで病は完治した。お母さんに一杯甘えるといい」


「ありがとうおじちゃん!」


「お兄さんな!」


「ありがとうお兄さん!」


「うむ」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「医者の仕事を奪うわけにはいかないが、今日は世界会議の前夜、前夜祭だ。ということで多めに見ろこの世界の医者共よ。だが優先するのは医者に見放された患者か、金銭的な問題から医者にかかれないものたちだ。さあ次は誰だ?治したいものの手を握り回復を祈りながら声をかけろ!」


「俺のお父さんも治してくれ!」


<<オール・ヒール>>


「アタイの旦那を!」


<<オール・ヒール>>


「私の息子を!」


<<オール・ヒール>>


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


 凄いです!二十人、三十人と次々と病を治していきます。皆涙を流しながら喜んでいます!


「誰にも身取られることなくその生を終えようとしているものよ!聞こえているな、我の声が!生きたいならば声に出せ!声に出せないならば心で念じよ!生きたいと!」


「「「生きたい!」」」


<<オール・ヒール>>


 森の中で冒険者でしょうか?革鎧を着た男性が起き上ります。ベッドで横になっていた男性もです。土の中でしょうか?暗い所にいた男性が日の元へ転移して起き上ります。


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「これよこれ!これが観たかったのよ!」


「いいよね、観ていてこっちも幸せな気分になる!」


「よかったなあ、よかったなあ」


「世界の奴ら叫べ!ピースメイと!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「ピースメイカー様彼らをお救いください!」


 白衣を着た男性が映ります。ここは軍の医療施設でしょうか?


「む、そやつらは戦争で傷を負ったものだな?」


「そうです!手を尽くしたのですが私では治せないのです!」


「自らの至らない部分を曝け出す覚悟見事なり!だが!治せん!」


「なぜですか!?」


「戦争による負傷は戦争で傷を与えた側の戦果である。戦争の戦果をどうするかは世界会議の場によって決定される。そのため治療を行うことはできないのだ」


「そんな!?彼らは一年など持ちようがありません!明日もしれない身どうにかできないのですか!?」


「いいだろう!その者らの時を止めよう!世界会議が終わるまで健やかに眠るがいい!」


<<ストップ>>


 苦しんでいた患者さんたちが青い光に包まれてスースーと寝息を立てて眠っています。


「一年以内に死ぬ定めの者の時を止めた。それ以外は救える命だ、手を尽くすがよい!」


「ありがとうございます!各国の王よ!見ていますか!?世界会議で彼らを救ってください!」


 お医者様が訴えかけます。


「見ていたぞ!この件、余が責任を持って議題に上げるとしよう。安心せよ!」


 ライメイレン帝国の皇帝が約束します。良かったです。大丈夫そうです。


「魔族だがよろしいだろうか?」


 スクリーンに下半身が蛇で上半身が人間の男性が映ります。周りには何人もの魔族が横たわっています。皆もがき苦しんでいるように見えます。


「構わん。魔族もこの世界に生きる住民だ。そやつらも戦争で傷ついたものたちか?」


「そうだ、治すことができないのは承知した。彼らも時を止めていただけないだろうか?」


「いいだろう」


<<ストップ>>


「ありがとうございます」


 蛇の男性が腰を折り頭を下げます。こうして見ると魔族も人間と変わりないのかもしれません。


「魔族も救ってくださるとお聞きしました」


 二つの角を持った執事服を着た男性が映ります。


「いいだろう申せ」


「はっ、私はシュトルン家に仕えております執事のルバスと申します。本家のお嬢様が不治の病で長らく臥せっておいでなのです。どうかそのお力で治していただきたく」


「いいだろう、そのお嬢さまとやらの手を握り回復を祈れ」


「ルバス……」


「お嬢様……」


 ベッドの上で横たわっている青白い顔をしたお嬢様の手をルバスさんが取ります。


<オール・ヒール>


 お嬢様の体が淡く光輝きます。


「これで治ったぞ」


 お嬢様の頬に赤みが差します。血色がよくなったようです。


「お嬢様!おおおおおおおお!」


 ルバスさんが泣き崩れます。


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「私の子供を!」


<オール・ヒール>


 緑色の肌の女性が。


「お父ちゃんを!」


<オール・ヒール>


 黒い狼が。


「おっかあを!」


<オール・ヒール>


 オークの男性が。次々と勇者様に語りかけます。魔族や中には魔物と思われるものたちも、その全てを勇者様は治していきます。当たり前かもしれませんが魔物にも家族がいるんですね。不思議な気分です。


「ブーンブーン(助けて!)」


 虫の声が聞こえます。


<<オール・ヒール>>


「ブーブヒ(助けて!)」


 豚の声も聞こえます。


<<オール・ヒール>>


「モーモー(助けて!)」


<<オール・ヒール>>


 牛さんの声も聞こえてきます。人族、魔族、魔物、動物、全てのものを癒していきます。どれだけの時間が立ったでしょうか。勇者様は夕ご飯のお肉を挟んだパンを美味しそうに食べながらも治療を続けました。ゴロゴロしながら笑顔で皆を治していきます。


「調査……よし、一巡したな。漏れは……なしと。これで皆、世界会議を楽しめるようになったな。よしよし」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「にゃー!(お腹減ったにゃ!)」


 つぶらな瞳の猫さんが叫んでいるのがスクリーンに映ります。


「これはこれはお猫さま、お腹が空いたと?それはいけない!」


 急に立ち上がった勇者様が消えました!猫さんの元に行ったようです。


「にゃー!(ヤマダは私たちの味方にゃ!)」


「にゃにゃー!(同胞たちよ!喜べ!我らは救われるにゃ!)」


「にゃー!(お腹一杯の日々にゃ!)」


「「「「「「「にゃーーーーーーーーーーーー!」」」」」」」


 勇者様の同胞たちが映るスクリーンに様々な猫さんたちが表示されます。後ろ足で立ち肩を組み合ってラインダンスを踊る猫さんたちもいます!はわわっ、可愛いです!勇者様が先ほどの猫さんを後ろから抱きあげると高々に猫さんを掲げます。


「おい!勇者様だ!」


「勇者様が現れたぞ!」


「ピースメイカーさんだ!」


 道行く人々が勇者様の登場に驚いています。


「聞け!名もなき世界の住民たちよ!この世界は我のものだ!我が王だ!今から王としての初めての命令を下す!よいかよく聞け!お猫さまを道端で見かけたら程良くご飯をあげろ!その身が汚れていたら嫌がらないように優しく洗って差し上げろ!お猫さまを可愛がれ!」


「「「はっ、王よ!」」」


 勇者様に服従を誓った王が傅きます。スクリーンに映っている勇者様の同胞の皆さんが呆れた顔をしています。


「これがなければ文句なしのピースメイカーなんだけどな」


「猫びいき過ぎるんだよな」


「俺は犬派だって言ってんだろヤマダ!」


「聞け!名もなき世界の住民たちよ!世界平和を成した後も我は見ているぞ!たまにふらっと現れるぞ!良いかその時にお猫さまが悲しみに泣いて見ろ!滅ぼすぞ!」


「うちの世界はお猫さま見守り隊を結成したぜ、抜かりはない」


「うちは冒険者ギルドに猫の世話する依頼が常駐しているぞ」


「私の世界はそんな特別なことをしなくても皆ちゃんと可愛がっているわ」


「一節にはヤマダは世界中の猫さまの調子を見て世界が平和かどうか確認しているという話しがあるでござるよ」


「それな!猫を泣かすとヤマダが来る。それを利用してあえて猫を泣かした馬鹿な国があって滅んだっていうね」


「滅んだは言い過ぎよ、きっつい罰は喰らったけどね」


「インタビューでヤマダが答えているでござる。道端の猫にも優しい世界が平和な世界だと」


「強制すんのはどうかと思うけど、でもこれ地味に効果あるんだよな、うちの世界道端の猫以外にも優しくなったわ」


「うちも」


「うちも」


「世界平和学会で効果が認められているでござる。ヤマダの場合はお猫さまかスライム殿でござるが、他のピースメイカーもこぞってやっているでござる」


「にゃーにゃー!(能書きはいいのにゃ!猫が救われるそれでいいのにゃ!)」


「「「「「「「にゃんこ!にゃんこ!にゃんこ!」」」」」」」


 そうなんですね。猫さんを幸せにしなければ!勇者様が道端の人々に語りかけます。


「誰かお猫さまのご飯を持ってくるのだ!」


「わかった!」


 男性が料理屋にかけこんで行きます。ご飯を持ってきたようです。猫さんが美味しそうにお魚を食べています。


「にゃー(ありがとうにゃ)」


「静まれ!この世界に住まう住民共よ!耳をすませ!よいか聞き逃すなよ!お猫さま!お腹が空いていましたらお鳴きください!」


「「「「にゃーーーーーー!」」」」


「野郎共!駆けつけろ!飯を持って駆けつけるのだ!」


「お母さん今聞こえたよ」


「これを持っていきましょう」


「おい、この角で鳴いてなかったか?」


「いた!あの猫だ!飯持って来い!」


「はーい、猫ちゃんご飯ですよー」


 地図が現れました。赤で表示された点が次々と青になっていきます。


「皆のもの地図を見ろ赤の点がお腹を空かしているお猫さまがいる場所だ!黄色く輝いているのが今自分がいる場所だ!全て青にして見せろ!地図は念ずれば拡大する!早急に駆けつけるのだ!」


「「「「「「「おう!」」」」」」」


「いいか!貴様らが主役だ!お猫さまを救って見せろ!貴様ら一人一人がピースメイカーだ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「世界を平和にするのは貴様らだ!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「お腹が空いたお猫さまの側によるとブザーが鳴るようにした!お猫さまを探しだせ!」


「おい!鳴ってるぞ!」


「こっちだ!見つけたぞ!」


「この世界のお猫さまもネギはダメらしい。ネギは与えるな!」


「「「「「「「おう!」」」」」」」


「いいぞ!貴様らいいペースだ!残り100を切ったぞ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「いいぞ!平和を守る戦士たちよ!後50だ!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「どこだ!?どこにいる!?」


「猫ちゃんどこー?」


「後30だ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「後10だ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「3…2…1、ラストだ!」


「どこだ!?いたぞ!ここだ!」


「ほらお食べ」


「0だ!よくやった貴様ら!お腹を空かせたお猫さまはいなくなった!世界は平和になった!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「この世界に生きるお猫さまよ!感謝の声を!」


「「「「「「「にゃーーーーーーーーーーーーーー!」」」」」」」


「誇れ!この平和は貴様ら一人一人の努力と優しさで満たされた!誇れ!この世界はいい世界だ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「早かったな!」


「やるじゃん名もなき世界」


「いいね、皆ノリ最高!」


「あーこの世界好きだわ、俺ちょっと応援するわ」


「私も」


「俺も」


「にゃー!」


 凄いです!誇らしいです!観ましたか皆さん私たちの世界は凄いんですよ!


「猫ばっかりずるい!」


「そうだ!俺たちにもご飯くれ!」


 スクリーンに各地のスラムの子供たちが表示されます。


「さあお前らどうする!猫は救ったが人間は救わないか?」


「そんなことあるか救ってやらあ!」


「もう一回だ!」


「地図を表示してくれ!ブザーもだ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「ではいくぞ。この世界の飢餓で苦しむものよ!叫べ!腹の底から絞り出せ!助けてと叫べ!」


「「「「「「「助けてえええええええええええ!」」」」」」」


 また地図が表示されます。でもこれは……。


「なんだこれは!?」


「嘘だろ!?」


「無理よこんな数!?」


 私たちの国ファングレスはスラム街を中心に赤色が密集していて、他の国も赤が密集している地域がかなりあります。酷いところは国中が赤くなっています。猫さんの比ではありません。


「どうするこの世界の住民共よ!飢えで苦しんでいる民はこれだけいるぞ!諦めるか!?数が多いというだけで諦めるのか!?聞こえたか?助けてと聞こえたか?聞こえたならお猫さまのときと同じように駆けつけろ!一人でも救え!まずは自分の見聞きできる範囲でいい手を伸ばせ!助けてと伸ばされた手を握れるのは叫びを聞いたお前だけだ!歩みを止めるな!突き進め!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「聞こえたわよ!ほらお食べ!」


「坊主!これでも食え!」


「まあこんなに汚れてご飯食べたら家でお風呂入っていきなさいな」


「皆様行きますよ!一人でも多くの人々を救うのです!」


「「「聖女様!聖女様!聖女様!」」」


「私の名はアシュタルン家令嬢メアリー・フォン・アシュタルンですわ!爺や倉を開けなさい!炊き出しを行いますわ!」


「良くやった!一人また一人と救われているぞ!炊き出しいいアイデアだ!ドンドンやれ!聞け!手を差し伸べられたものたちよ!ありがとうだ!感謝込めて言え!」

 

「おっちゃんありがとう!」


「お姉さんありがとう!」


 世界各地でありがとうの声が響き渡ります。


「そうだそれを忘れるな!助けられたらありがとうだ!」


 嘆く人の声が聞こえてきます。


「くそ!救いてえよ!救いてえけど自分の飯で精いっぱいなんだ」


「すまんな、家族に食わすので一杯一杯なんだ」


「大臣国庫を開けるのだ!」


「ダメです国王様それを使っては国が立ちゆきません!我が国だけで精いっぱいです」


「足らないか?食糧が足らないか?それはそうだ!なぜならこの世界は人口の数に対して食糧の絶対数が足りてないからだ!世界的に食糧が不足しているのだ!」


「そうなのか!?」


「どうしようもないってこと?」


「魔族がいけないんだ!田畑を焼きやがった!」


「今年は雨が降らなかったせいよ!そのせいで不作だったのよ!」


「どうすればいいと思う?考えよ!」


「なんだ?」


「どうすればいいんだ?」


 なんでしょうか?皆が我慢して少ない食糧を分け与えるとかでしょうか?


「聞け!世界会議の代表者たちよ!世界の飢餓問題について考えよ!我からの宿題だ!国民よ!悔しいか!同胞を救えず悔しいか!ならば注目せよ!世界会議で皆が聞きたい答えが聞けるぞ!」


「世界会議か」


「世界会議……」


「世界会議!」


「「「「「「「世界会議!世界会議!世界会議!」」」」」」」


「聞け!この世界に生きる住民共よ!貴様らの王として一つの答えを示そう!ゲートと叫べ!声が出ないものは念じるだけでいいゲートだ!」


 なんでしょうか?やってみましょう!


「「「「「「「ゲート!」」」」」」」


 目の前に扉が現れました!メイドを見るとメイドの子の前にも別の扉があります。


「開けてみろ!」


 中を開けると……これは!?


「食糧だ!」


「食糧があるぞ!」


「俺の扉もだ!」


「たんまりあるぞ!」


 凄いです。小麦、砂糖、塩、後は見なれない物ばかりですが全て食べられるもののようです。


「良いかこれは食糧が余っている世界から我が買い揃えたものだ。中には無料で提供してくれた世界もある!」


 勇者様の同胞の皆さんが自慢げにいいます。


「うちの世界の食糧も入ってるぞ!」


「赤い木の実あるだろ!それうちの世界のパプコンだ!甘くってうっめえぞ!」


「拙者の国の米が至高でござる!是非楽しんで貰いたいでござる!」


「おっきいキノコあるだろ!それうちの世界のスンスン茸だ!旨過ぎて涙が出るからスンスン茸だ!」


 次々に食糧の紹介をしてくれます。


「一人につき一ゲートだ!他人のゲートには入れないようになっている!安心して食べるといい!食糧は一年持つ量を用意した!ゲートに入り食べ物を手に取るとその食べ物の名前と出荷世界の名前、それにお勧めの食べ方が分かるようになっている。この一年は飢えとはおさらばだ!感謝して異世界の味を楽しんでくれ!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「あんまーい、美味しい!この黄色いの美味しいよお兄ちゃん!」


「なんだこのぐにょぐにょした食べ物、食えるのかよってうめえええええええええええ!」


「ワォーーーン!(肉だ!)」


「良いか!世界会議の代表者共よ!これは一年の緊急措置だ!そのことを忘れるな!後、基本的には食糧はこの世界にないものを選んでいるが保存が効くもの、例えば小麦や塩、砂糖などはこの世界にもあるものが入っている。つまり、既存の生産者にダメージが行く可能性がある。この機会に国や各組織の長が買いだめをしろ!よいな!」


「なるほど、これなら国民を飢えさせずに国庫が満たせる」


「生ものは既存の食べ物と被っておらんからダメージは少ないじゃろうな」


「少々市場は混乱するやろうけど食べなれた食べ物も食いたなるやろうしありやな!」


 凄いです!飢えの問題が一気に解決しました!赤く表示されていた点が急速に青くなっていきます!


「飢えに苦しむものよ!ゲートだ!ゲートと言え!中に食糧があるぞ!」


 ドンドン青が広がっていきます!


「炊き出しを計画くれたものすまぬな!だがこの世界の食べ物を食べたくもなるだろう。良ければそのまま炊き出しを行ってくれ!」


 赤は後100位でしょうか。


「残り100切ったぞ!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「ゲートだ!気づいていないものもいるかもしれない赤の周囲にいるもの教えてやれ!ゲートだ!」


「どこだ!?どこだ!?」


「いた!ヤマダ倒れてる!治してやってくれ!」


<オール・ヒール>


「僕は……」


「坊主大丈夫か?ほら食糧だ、食え!」


「ありがとうおじちゃん……美味しい」


「そうかそうか」


「残り50!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「いた!おいじいさん聞いてなかったのか?ゲートだ!」


「それはわかっておる。だが怖いんじゃ」


「大丈夫だ、じいさんお腹空いてるんだろう?」


「ゲート!ええい!」


「よし、いいぞじいさん!」


「残り30!」


「ゴブゴブゴ!(ゲートっていうだぞ!)」


「ゴブゴ?(ゲート?)」


「ゴブゴブ(そうそう)」


「ゴーブ!(ゲート)ゴブー!(でたー!)」


「種族毎にゲートの中身は変えている安心しろ、各種族が食べられるものしか入っていない。残り10だ!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「ありがとう!」


「ありがとうございます!」


「おお神よ!」


「残り3!」


「「「「「「「さん!」」」」」」」


「2!」


「「「「「「「に!」」」」」」」


「1!」


「「「「「「「いち!!!」」」」」」」


「0だ!聞け!この世界に生きる住民たちよ!今日この日!飢えで悲しむものはいなくなった!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「この偉業、皆の声かけあってこそだ!祝え!まず一つ、世界平和達成だ!」


「うおおおおおおおお!やったああああああああ!」


「すげえええええええええええ!」


「皆幸せになったの?」


「そうよ」


「やったあ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


 皆喜んでいます!熱気がビンビン伝わってきます!良かった。


「聞け!国民共よ!安心するのはまだ早い!これは一年のみだ!これから先もずっと飢えるものを無くしたくないか!」


「「「「「「「したい!」」」」」」」


「それを話合う場が世界会議だ!世界会議でこれから先皆が飢えなくなる方法が話し合われるだろう!楽しみに待て!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「「「「「「「世界会議!世界会議!世界会議!」」」」」」」


「王はんはごっつハードル上げよるなあ、せやけど自分思いついたで!世界の食糧難を解決する方法や!国民の皆、期待してや!」


「「「「「「「エセベンサイカン!エセベンサイカン!エセベンサイカン!」」」」」」」


 なんでしょう?世界会議、俄然楽しみになってきました。


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