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勇者召喚で来てくれたのは、ピースメイカーさんでした!  作者: 夕暮れの家


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世界会議ってなんですか?

「聞け!名もなき世界の住民たちよ!今ここに世界会議の開催を宣言する!」


「「「「「「「世界会議!世界会議!世界会議!」」」」」」」


「世界会議ってなんだ?」


「会議ってことは集まって話し合うんだべ」


「誰が参加するんだ?」


「説明しよう!世界会議とは、世界中の代表者を一堂に集めて世界平和に関わる問題を話し合う場である!その会議をもって世界平和を創造する!」


「「「「「「「世界会議!世界会議!世界会議!」」」」」」」


「聞け!我と対話した各国の王よ!右手を天に掲げよ!」


 勇者様がお父様に目配せします。


「こうだな」


 お父様が右手を上げます。それに倣ってか、スクリーン上で各国の王が右手を空に掲げます。海の王クラーケンさんも一本足をあげています。あれが右手なんですね。


「印を授ける!」


<<マーク・オブ・キング>>


「なんじゃこれは!?」


 お父様の右手が光輝きました。光が収まるとお父様の右手がスクリーンにアップで表示されます。王冠のようなマークが刻まれています。


「これは国土を持つ王たる印だ!次に各部族の長〈〈オサ〉〉よ、その左手を天に掲げよ!」


 スクリーンに左手を掲げる人たちが順々に映っていきます。


「印を授ける!」


<<マーク・オブ・オサ>>


「これは特定の国土は持たぬがどこにも所属していない部族の長〈〈オサ〉〉たる印だ!貴様らにも会議に出席してもらう!」


「「「はっ!」」」


 エルフ族の女王が印を見ながら怪しく笑っています。槍と盾が交差したマークが左手に輝いています。


「最後だ!教会や冒険者ギルドなど世界を股に掛ける組織の長〈〈チョウ〉〉よ!その左手を天に掲げよ!」


「お、俺か!?」


「そうっすよおやっさん、画面にも映ってるじゃないっすか!」


「あ、ああ」


「印を授ける!」


<<マーク・オブ・チョウ>>


「うおおおお、なんじゃこりゃああああああ!」


 世界地図の上に各地が線で結ばれたマークが左手に刻まれています。


「聞け!名もなき世界の住民たちよ!左右の手に印を持つもの!こやつらが此度の世界会議の出席者だ!そして貴様らの代表である!」


 五十を超えるスクリーンに各代表者の顔が映ります。


「「「「「「「世界会議!世界会議!世界会議!」」」」」」」


「ルールを説明しよう!会議は参加者全員の賛同、全会一致にて決定される!一人でも反対するものがいればその者が納得するまで話し合いを続けるものとする。よいか全会一致だ!多数決ではない!満場一致で可決だ!」


 全員が賛同するまで続けるんですね。難しいんでしょうか?


「議題は世界平和についてだ!具体的な議案は各代表者が持ち寄るものとする!代表者が望めば国民の声を議題にすることもできる!どうだ、分かったか!?」


「どの程度まで世界が平和になるかはこの世界の代表者たちに委ねると」


 長い白髪の髭を携えたご老人が画面に映ります。誰でしょうか?


「ほう理解が早いものがいるな。ふむ、この世界で賢者と謳われるものか」


「ホッホッホッ。賢者など過分な評価じゃ。ワシはドルムンヒスト。ただの爺じゃよ。じゃが、その会議興味がある。わしも参加させて貰えんかの?」


 賢者ドルムンヒスト有名人です!


「ならん!参加者は我に認められし各長のみだ。国政に携わりたいのならば自らが所属する長の元へ赴くがよい!」


「ふむ、そうか。いつから開催するんじゃ?」


「明日からだ。聞け!全ての民草よ!開催は明日だ!日が天の頂きに至ったときからとする!」


「それは厳しいのう、時間がない」


「送ってやろう。賢者よ、カッサード王国にいるな。であればカッサードの王の元へ送ってやろう。賢者ならば愚王でも一日で賢王にしてみせよ」


「ではお言葉に甘えるとするかの」


 勇者様が手を横に振ります。


「おお、賢者ドルムンヒストよ!」


 カッサード王国の謁見の間でしょうか?豪奢な空間に賢者様が移動しました。


「うむ、これから忙しくなるぞ、カッサードの王よ」


「他に王の元へ赴きたいものはいるか!?」


 勇者様が問いかけます。


「アタシも送りな!」


 長いつばの帽子を被った目つきの鋭いお婆さんが映ります。どなたでしょうか?


「魔女と呼ばれし叡智あるものか良いだろう。送ろう」


「アタシはサーミラ。魔女サーミラさ!グラファの坊主がいるところへ送りな!」


「ライメイレン帝国グラファの元か、いいだろう」


 勇者様が手を横に振ります。


「いいかいあんたら!アタシがその腐った性根叩きのめしてやる!」


 ライメイレン帝国の王城、謁見の間に魔女様が降臨しました。


「貴様無礼だぞ!」


「よい、魔女サーミラよ、余にその叡智を授けてくれ」


 皇帝が頭を下げています。何やら凄いことになってきました。


「他にはいるか?……いないようだな。聞け!印を授かりし者共よ!世界会議は貴様らが主役だ!世界を良くするも悪くするも貴様ら次第だ!聞け!この世界の住民共よ!誇れ!賢王をいただく国民よ、貴様らの王が世界を救う!嘆け!愚王をいただく国民よ!貴様らの王が世界を混沌へ誘う!貴様らの王はどちらだ!?」


「「「「「「「賢王!賢王!賢王!」」」」」」」


「「「「「「「愚王!愚王!愚王!」」」」」」」


「聞け!印を授かりし者の従者たちよ!期限は明日までだ!明日までに愚王を凡夫へ!凡夫を賢王へ仕立ててみせよ!世界は貴様らの手腕にかかっている!」


「「「うおおおおおおおお!」」」


 グッド宰相も叫んでいます!そうですよね。人事じゃありませんでした。お父様をどうにかせねば!!


「会議せよ!決戦は明日だ!質問は随時受け付ける!さあ始めよ!世界平和への第一歩だ!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「国民よ!宴だ!世界会議という名の宴が始まるぞ!飲め!騒げ!そして注視せよ!世界の命運が明日より決まっていくぞ!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「国民よ!準備せよ!平和を祝う準備を!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「ではこれにて一端お開き!明日天頂に日が昇るときまた会おう!次は酒を用意しておけ!」


「「「「「「「うおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「宴だ!宴だ!」


「あなた稼ぎ時よ、出店用意しなきゃ!」


「よっしゃあ、乗ったるでえ!エセベンサイカンは明日飲み屋で一杯無料や!」


「「「「「「「エセベンサイカン!エセベンサイカン!エセベンサイカン!」」」」」」」


「きっもちえええ、最高や!」


「わしの国、ファングレスは一杯などケチなことは言わん!全杯無料じゃ!」


「「「「「「「ファングレス!ファングレス!ファングレス!」」」」」」」


 お父様ああああああ!?ああ、財務大臣が膝をついてます。何てことを!


「なんやってえ!あかん!でも一杯が限界やあ、こうなったら国庫から出したる!フード一品無料や!」


「「「「「「「エセベンサイカン!エセベンサイカン!エセベンサイカン!」」」」」」」


「何を、ではわしは……」


 財務大臣とグッド宰相がお父様を抑え込みます!これ以上はダメですお父様!それより会議です。早く会議を開始せねば。そのまま引き摺るように会場を後にします。グッド宰相に私は勇者様の側にいるようにと言われてしまいました。そうですね、そうしましょう!


「勇者様この後どうされるんですか?」


 勇者様が答えます。


「私は寝室で皆様からの質問に答えたりしながら時間を潰す予定です」


「私もご一緒してもよろしいですか?」


「いいですよ、ただゴロゴロしながらやりたいので無作法を晒すことになるかと思いますが……」


「構いません。私も一緒にゴロゴロしても?」


「そちらはご勘弁いただければと」


「冗談です」


「ハハハハハ」


 丁寧な勇者様です。一人称私でしたし、こちらが素なんでしょうか?寝室に着くと勇者様がベッドにダイブします!


「疲れたああああああああ」


 全力で伸びをしています。猫さんみたいです。


「肩をお揉みしましょうか?」


「いえ大丈夫です。まだ仕事残ってるんで、あっ来ましたね」


 勇者様の前にスクリーンが表示されます。さて何が始まるのでしょうか?


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