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勇者召喚で来てくれたのは、ピースメイカーさんでした!  作者: 夕暮れの家


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13/23

色々あって頭が混乱します

「さて次で最後だな。次は誰だ」


「わしだ!我名はツバイス・ラン・ファングレス!そなたをこの世界に召喚したファングレス王国の国王だ!」


「「「ファングレス!ファングレス!ファングレス!」」」


 バルコニーに集まった十万の民たちが盛り上げてくれます。勇者様がバルコニーの柵に立ったままこちらに振り向きます。台本はバッチリです。無難な内容にグッド宰相が仕上げてくれました。


「ファングレス王国国王ツバイスよ。貴様に問おう。我に下るか」


「下らないなんて下らないのだ!」


 いきなりアドリブですか!?


「お前のギャグが下らないわ!」


「やるじゃねえか国王様!」


「真面目にやれーーーー!」


「「「「「「「親父ギャグ!親父ギャグ!親父ギャグ!」」」」」」」


 酒場で飲んでいるおじさん達が全力でつっこんでくれました。笑いが生まれました。よかった。お父様が満面な笑顔です。憎たらしい。


「ツバイス王よ。下るでよいのだな?」


「よい!下る!」


 表示されていた地図が大きく上空に浮かびます。我が国ファングレスの青が端から徐々に赤に塗りつぶされていきます。全部が赤に染まると光輝きだしました!


「聞け!名もなき世界に生きる全ての住民たちよ!これで全ての王が我に下った!クックックッ、フハハハハ、ハーッハッハッハ!この世界は我のものだ!」


 上空に縁が金に装飾された黒地のマントが現れ、勇者様が飛び羽織ります。


「「「「「「「魔王!魔王!魔王!」」」」」」」


「泣き!叫べ!愚民共よ!貴様らの大事なものを奪い去ってくれる!」


 勇者様がお日様に向かって手をかざします。手から黒い影の龍が現れ天に昇っていきます。お日様が巨大な影龍に喰われました!周囲が暗くなってきたかと思ったらあっという間に世界が闇に包まれてしまいました。夜です。夜になってしまいました。勇者様だけが金色に光輝いています。


「覚えておけ!愚民共!この世界をどうしようが我の勝手だ!」


「いやあああああああああ!」


「嘘だろおおおおおおおおお!」


「お母さん怖い!」


「泣き!叫べ!」


「ふざけんなああああああああ!」


「お日様を返せ!」


「怒るかよいだろう!だが我に勝てるか!?我が軍勢に勝てるか!?死にたいものは声を上げよ!」


「どういうことだよ、今までの姿は全部演技だったのかよ!」


「そうだ勇者がいる!勇者グレンがいるぞ!」


「スドウ様もいるわ、勇者スドウ様!」


「何俺?」


 スクリーンにグレンさんが映ります。


「何僕も?」


 スドウさんも映ります。


「しょーがねえなあ」


「しょーがないなあ」


 グレンさんが黒地に赤ぶちのマントを羽織り赤く光ります。スドウさんは青ぶちのマントで青く光ります。


「「クックックッ、フハハハハ、ハーッハッハッハ!」」


「「騙されたな愚民ども!我らも魔王よ!泣き叫び!恐怖せよ!」」


 これは一体どういうことなんでしょう!?はわわっ!!


「ござるさん!これはどういうことなんですか?ござるさん!」


 世界各地でスクリーンの向こう側の今まで一緒に笑いあってきた仲間たちに声をかけています。


「どういうことだ!?」


「話が違うじゃないの!?」


「なんか言ってよ!」


 スクリーンの向こう側にいる人達は皆下を向いて目を合わせてくれません。


「「「「「「「クックックッ、フハハハハ、ハーッハッハッハ!」」」」」」」


「「「「「「「騙されたな愚民ども!我らは魔王様の配下よ!泣き叫び!恐怖せよ!」」」」」」」


「いやああああああああああああ!」


「ふざけんな嘘だろおおおおおお!」


「そうや不正を行った際は運営がどうにかしてくれはるってゆってはったで!運営のお姉さん来てやあ!」


「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃ……あっあれ?ダメです、何者かに妨害されています!危険です!皆様退避をその世界はもう……ツーツーツー」


「「「「「「「運営はジャックした!」」」」」」」


「「「「「「「恐怖せよ!泣き叫べ!ギャハハハハハ!」」」」」」」


 そんな、もう終わりです……。


「誰か魔王を倒して!」


「リンネちゃんがいる!リンネちゃん!」


「「「「リンネ!リンネ!リンネ!」」」」


 リンネさんがスクリーンに映し出されます。


「無理じゃ。わしじゃヤマダには勝てんのじゃ……すまぬ」


「そんなああああああああ!」


「神様助けて!」


「神様ああああああああああああああ!」


「神よ我らを救い給え!」


『私たちの世界に何してくれてんのよ!ヤマダ!』


 空が光輝いたかと思ったら瞬間、勇者様を稲妻が貫きます!


「「「「うおおおおおおおおおおおおお!」」」」


「天罰が下ったああああああああ!」


「神様あああああああああああ!」


「フハハハハ、ハーッハッハッハ!甘い!甘いぞ神よ!今からそちらへ行き叩きのめしてくれよう!」


 ダメです効いていません!勇者様が消えました!音だけが聞こえてきます。


『ヤマダよくも私たちの世界をめちゃめちゃにしてくれたわね。覚悟なさい!』


 ドゴーン!


『皆ごめんなさい……ガクッ』


 勇者様が上空に現れます。変わらず金色に輝いています。


「ハーッハッハッハ!弱い弱過ぎるぞ貴様らの神は!これで貴様らを守るものはいなくなった!絶望せよ!泣き叫べ!恐怖せよ!ギャハハハハハハ!」


「そんな!」


「神よ!」


 もう世界は終わりです。


「静まれ愚民共よ!」


 ……。静寂が包み込みます。


「聞け!愚民共よ!この世界は我の所有物だ!生きるも殺すも我の勝手だ!」


 成す術がありません。


「愚民共よ!よーく覚えておけ!貴様らは弱い!最後には神に縋ったが神でも倒せない悪がいることを知れ!」


 ……。


「愚民共よ!魂に刻め!我の許可もなく、もしこの世界が、他の世界に、迷惑をかけてみろ!そのときは我が責任を持って、この世界に生きる全ての民を殺し!生き返らせ!殺し!生き返らせ!殺し!生き返らせ!ギャハハハハハハ!百!千!足らぬ足らぬわ!貴様らが死の恐怖から生を拒絶する瞬間では満ち足りぬ!全ての民が泣き叫び、その声が枯れ涙も尽きるまで絶望を繰り返してやろう!誓え!他の世界には迷惑をかけないと!」


「「「他の世界に迷惑をかけない」」」


「叫べ!」


「「「他の世界に迷惑をかけない!」」」


「足らん全ての民だ!」


「「「「「「「他の世界に迷惑をかけない!」」」」」」」


 他の世界に迷惑をかけない!……あれ?


「ならば!我が救おう!この世界に神をも倒しうる悪が攻めてきたとき我が倒してみせよう!」


 グレンさんとスドウさんがスクリーンに映ります。


「「ならば!救おう!僕が(俺が)この世界を勇者(冒険者)として!」」


 勇者様の同胞の全世界の人達がスクリーンに映ります!


「「「「「「「ならば!救おう!私たちが同胞として!」」」」」」」


「誓え!他の世界に迷惑をかけないことを!」


「「「「「「「誓え!我らの共に歩むことを!」」」」」」」


「刻め!誓いを魂に!」


「「「「「「「伝えよ!次なる世代にも今日の日を!」」」」」」」


「祝え!今日が我の就任日!」


「「「「「「「祝え!新たなる王の誕生を!」」」」」」」


「「「「「「「魔王!魔王!魔王!」」」」」」」


「「「「「「「覇王!覇王!覇王!」」」」」」」


「「「「「「「賢王!賢王!賢王!」」」」」」」


「ピンポンパンポーン!運営のお姉さんだよ!皆様の神様にご依頼いただきました就任挨拶魔王降臨編を終わります!強力してくださった世界の皆様方ありがとうございます!皆様迫真の演技だった武神様に拍手を!ではでは引き続きピースメイカーをよろしくお願い致します。ピンポンパンポーン」


 ワアアアアアアアアアアア。


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


 急展開に頭がついていきません。


「演技だったってこと?」


「演技ではないでござるよ」


「ござるさん!どういうことですか?」


「他の世界に迷惑をかけたらヤマダは魔王となって降臨し本気で殺戮をやるでござる!ヤマダは演技でないでござるマジでござる!ゆめゆめ忘れることなかれでござる」


「そうなんだよな、ヤマダだけはマジなんだよな」


「他のピースメイカーの場合はただの脅しなんだけどな」


「他のピースメイカーってヤマダのパクリだろ」


「本家はガチだからマジ怖いんだよな」


「しかも噂によるとこの就任挨拶を依頼したってことはやっても神は手を出さないって契約結ばされるらしいぜ」


「その噂マジでござるよ。裏取ったでござる」


「「「マジかよ!怖え!」」」


 周囲もまたスクリーンの人達とワイワイ会話を楽しみ始めました。ザワザワが心地いいです。それにしても……。


「暗いままなんですが、大丈夫なんでしょうか?」


「確かに長いでござるな。いつもなら運営アナウンスで晴れるはずでござるが……アレでござるな」


「アレな」


「アレだな」


 なんでしょう?


「「「ヤマダの故郷自慢!」」」


「聞け!名もないこの世界の住民たちよ!先ほどは怖がらせて悪かった。だが先ほど言ったことは本当だ。誓いを破ることのないように」


「「「魔王!魔王!魔王!」」」


「覇王じゃないのかよ」


「賢王だと感じたが?」


「新規さん喧嘩しちゃダメよ。王コールは好きなのでいいのよ」


「そうそう流れだよ流れ」


「忠誠心が足らん!」


「いんだよ、うちはヤマダの臣下じゃなくて仲間だから」


「うちは戦友でござる!」


「うちは盟友!」


「敵だな」


「「「それもあり!」」」


「聞け!名もないこの世界の住民たちよ!今日この日を持って生まれ変わるこの世界に、我からのとっておきのご祝儀を進呈しよう!我が生まれた世界で我が一番美しいと思う景色だ!空を見よ!」


 勇者様が空を指差します。見上げると魔法陣が上空に上がり勇者様に召喚されてきた人達が見えなくなります。


<<ハナビ>>


 ピュ~ドーン!


 はわわっ!すごい音です!思わず目を瞑ってしまいましたが、目を開けるとそこには大輪の光の花が咲いていました!


 ピュ~ドドドドドーン!


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「これを花の火と書いて花火という!我が生まれた国の夏の風物詩だ!」


 ピュ~ドーン!パラパラパラ


「この世界には花火はないだろう!どうだ凄かろう!」


 ピュ~ドドドドドーン!


「綺麗!」


「お父さん花火だってドッカーンってしてるよ!」


「綺麗なもんやなあ」


「お母さんお母さん!凄いね凄いね!」


 スクリーンには世界各地で花火を見上げる人たちが映っています。思い思いの感想を口にしこの光景に見入っています。肌を押す音の波に闇夜に咲く火の花が美しいです。そして、闇に戻り、咲き、その繰り返しを見ていると心が躍ります。


「ラストだ!」


 ピュ~ドーン!


 辺りを静寂が包みます。空には光の跡もなく、一切の闇に戻ります。その余韻が曇りない静かさがジーンとします。


「それでは皆の大切なものを元に戻そうか」


 そういうと勇者様は空に手をかざします。お日様があったところから光の龍が舞い降りてきました。龍は空を悠々と泳ぎます。空の天辺から徐々に闇が払われていきます。龍が舞い踊り空に光が戻っていきます。最後は勇者様の腕へ龍が戻ってきました。空にお日様が燦々と輝いています。


「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」


「晴れたぞおおおおおおおおお!」


「光が戻ったああああああああ!」


「お日様ばんざーーーーーーーい!」


「聞け!名もないこの世界の住民たちよ!これにてファングレス王国に召喚されたピースメイカーヤマダの就任挨拶を終える!」


「「「「「「「うわあああああああああああああああ!」」」」」」」


 勇者様が音楽隊に目配せします。音楽隊の演奏が始まりました。


「聞け!億千万の同胞たちよ!長らくお付き合いありがとう!この世界が気に入ったものは我がいる間だが、引き続きこの世界の住民たちとの交流を楽しんでくれ!互いに迷惑をかけぬように!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「聞け!召喚に応じてくれた億千万の同胞たちよ!付き合いありがとう!魔族はこの世界の神と別途残る契約を結んでいるため残すが他のものは我が責任を持って帰そう!お疲れ様であった!」


「ヤマダまた呼んでくれよなあああああああ!」


「楽しかったぞおおおおおおおおおおおお!」


「上空から見る花火は格別だったあああああ!」


「名もなき世界の住民たちよ!拍手で送り出してやってくれ!」


 ワアアアアアアアアアアアア。


「人魔大戦すごかったぞおおおおおおおお!」


「スドウ様あああああああああ!」


「グレンんんんんんんん!」


「ヒリュウううううううう!」


「またなこの世界の住民たち!」


「また会おうぜ!」


「ばいばーい!」


「では送還の魔法を発動する!」


<<アブソリュート・アーミィ>>


 上空の魔法陣が光輝いて……収まってもまだ皆さんいます。あれ?時間がかかるのでしょうか?


<<アブソリュート・アーミィ>>


「おかしい!我の魔法が聞かぬ!送還の魔法陣が作動しないぞ!」


「は!?何言ってんのヤマダ?」


「嘘だろ?」


「またまたあああああ!」


「すまぬ!皆、各自持っている送還のマジックアイテムで帰ってくれ!」


「は?マジで?冗談で言ってたんじゃなくて?」


「まあいいけど、安くないんだけどなこのマジックアイテム」


「一個貸しなヤマダ」


「どうだ皆!?帰れたか?」


「うっそだろおおおおおおおおおおおおお!」


「無理だあああああああああああああああ!」


「帰れねえええええええええええええええ!」


「冗談きついぜ皆、しょうがねえな高かったんだけどな帰れねええええええええええ!」


「俺のは最高級品だぜ貧乏人ども帰れねええええええええええええええ!」


「俺も帰れねえええええええええええ!」


 はわわっ、皆さん大丈夫でしょうか?


「ヤマダ演技が臭いよ。知ってたんでしょ」


 スドウさんの声です。画面に映ります。


「あっ演技だってバレた?」


「バレバレだよね」


「だな、流石に俺らは騙せねえよ」


 グレンさんが映ります。


「これだろ、お前が俺らに面白い世界だって言った理由」


「そう!面白くない!」


「最高だったね!久しぶりに滾ったよ!そう皆いいかな?聞いて、この世界から帰る方法、僕が、この僕が、し・ら・べ・た・よ!」


「マジかあああああああああああ!?」


「は!?スドウが調べるレベルだって!?今のご時世に!?」


「生涯現役勇者で送還の魔道具も魔法陣も使わず全ての世界を自力で脱出し付いた異名が脱出王のスドウがでござるか!?」


「もう直感で帰れるスドウ様が!?」


「「「「「「「なんだその世界!?」」」」」」」


「「「「「ヤバイ燃えるうううううううううう!」」」」」


「でしょ!皆最高だよね!」


「「「「「テンション上がるうううううううう!」」」」」


「自力解析とか何年ぶりだ!」


「やべえ、俺腕鈍ってるわ、帰れるかな?」


「昔はよくやったもんだぜ解析!くうううううたまらん!」


「「「「「ずりいいいいいいいいいいいいい!」」」」」


「俺も行きたかったあああああああ!」


「羨ましいでござるうううううううう!」


「私も行きたい!」


「「「「「行かせろ!」」」」」


「残念!それはこの世界の選択次第!召喚されし勇者共よ!ヒントは我の就任挨拶の中にあり!これ以上は楽しみを奪うため言わん!帰れなかった奴は我に泣きつくがよい!無事に故郷に送り返してやろう!」


「「「「「「「ぜってえ自力で帰る!」」」」」」」


「今回選定されているメンバーどうも僕の解析仲間が多いと思ったんだよね。で、どうよグレン、解けた?解けた?」


「うっぜ、この解析ジャンキーが、まだだよ後ちょっとなんだよ!通りで戦闘がピリッとしない奴が多いと思ったぜ」


「ヒントいる?僕からもヒントだそうか?」


「いらねええ!」


「アハハハハハ、最高!グレンちょっと焦ってるじゃん。ヤマダタイムリミットは!?」


「明日の日の出までかな?」


「いいね!星を見ながら解析するのとか醍醐味だもんね!」


「そうそう!この世界夜空結構綺麗なんだよね、是非楽しんで貰いたい!」


「結構若い世代の子たちもいるけどどうして?」


「昔の人たちはいいですよね、解析の楽しみがあって今なんてって不貞腐れてたのやら、解析なんか余裕だぜ!って言ってたのとか楽しんで貰えそうな子を呼んでみた。無理そうなら解けた人がフォローしてあげて」


「若い世代ほどこういうところで経験積まないとね。了解、適当にフォローしていくよ」


「「「「「「「スドウ様のフォローとか羨まし過ぎるううううう!」」」」」」」


「解けたよ!」


「解析小僧ジャックでござる!」


「まあ本業なんでね、これくらい」


「異世界九十九レスキューのダンドウジさんでござる!」


「よっしゃああああ解けたでええええええ」


「縄抜けしヒューピッドでござるか!」


「父ちゃん解けたぞおおおおおおお!」


「ベテラン勇者タツハツもいるでござるな!」


「解けたわよ、ヤマダ!私の魔道具で帰れないとかプライド傷ついたわ!」


「勇者に送還用魔道具を作成して配った第一人者レディーミュー嬢までいるでござるか!?オールスターでござる!」


「どう皆楽しめた?」


「スドウさん抜いたら僕が一番だよね!最高!」


「このパターンはうちの隊のマニュアルになかったので帰ったら更新したいと思います」


「おもろかったわ!おおきにな!」


「息子に自慢できるよ、ヤマダありがとな!」


「ダメねブランクありすぎでイライラしたわ。とりあえず送還用魔法具は更新しとくから」


「得るものあったみたいで何よりだよ!とりあえずトップ五は出そろったから個別紹介はここまでにします!皆がんばってね!」


「通らねえええええ」


「繋がったと思ったら反応が切れるのどうゆうこと!?」


「召喚はできるのに送還だけできねええええ」


「あっ態々言わなくてもわかると思うけど今回は神様は悪さしてないからね」


「「「悪神説崩れたあああああ!」」」


 皆さん盛り上がってます。私たちの世界ってそんなに珍しいんでしょうか?


「さて、あーあーんんん!名もなきこの世界に生きる住民たちよ!覚えておくがよい!貴様らが住んでいる世界は特殊である!ゆえに!異世界から呼びだしたものを送り返す魔法陣が確実に完成させることができなければ異世界召喚は禁止とする!ただし神のお告げがあったときは召喚のみの魔法陣でも使用してもよい!そのルールを覚えておけ!」


 初日に教わったことですね。覚えています。使いません。お父様が音楽隊に目配せします。あれは音楽を変えろですね。音楽隊が荘厳なメロディを奏でます。何をするのでしょう?グッド宰相の台本にはありませんよお父様!


「勇者よ!ファングレス王国が召喚した勇者よ!今良いか?」


「いいだろう。述べよ」


「この世界を代表して礼を述べよう!ありがとう勇者よ!この世界が今日!一つになった!」


「「「「「「「ピースメイ!ピースメイ!ピースメイ!」」」」」」」


「魔族の脅威は去り、戦争の黒幕を暴いた!わしは確信しておる!今日この日をもって世界は平和になると!」


「「「「ファングレス!ファングレス!ファングレス!」」」」


 お父様いいこと言いますね。でもお父様キリッとした顔をしていますが頬がすこしヒクついていますよ。にやけるのを必死で我慢しているんですね。わかります。目立ってますもんね。


「甘ーーーーーーーーーーい!!」


 勇者様が唐突に叫びます。


「今までのは我のただの就任挨拶である!世界平和はこれより実行される!我の手によってか!?否!皆の手によってだ!」


 群衆がざわつきます。


「人族と魔族との戦争は今は収まっているだろう。しかし、数年後はどうだ!?人族同士の紛争は各地で起こっているだろう、それは無視するのか?飢餓に苦しむ人達がいる、彼らはどうする?全てだ!全て解決しよう!」


 戦争だけじゃないんですね。


「どうやってだ!?世界会議でだ!」


「「「「「「「世界会議!世界会議!世界会議!」」」」」」」


「待ってましたあああああああ!」


「頑張れよ、名もなき世界!」


「さて何日で終わるかな?」


「聞け!名もなき世界の住民たちよ!今ここに世界会議の開催を宣言する!」


 世界会議です!世界会議って何でしょう??


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