月白美星編:BMWレッカー事件
私は池袋東口のキンカ堂に小間物を買いにスクーターで出かけました。
買い物を済ませ、路駐(歩道)に止めていたスクーターに戻る道中に「あのー」と声を掛けられました。
綺麗なお姉さん系の女性が私(白デブ)に声を掛けてきたんです。
びっくりだよね。
絵とか売られる奴かなと警戒したのですが、何やら、「BMWがBMWが」とか言ってるんです。
「BMWって自動車ですか?」と返答しましたら、「私の740が無くなっているんです!」との事。
「ここの白枠に入れていたのに、、、」と慌てて取り乱しておりました。
ゆっくりお話を聴くと、パーキング・メーターにお金を入れていたのにBMWが無くなってる。
どうしよう? とアワアワしてたので、
私は「自動車の事は整備はできるかもだけど、盗難は解らん。
では、一緒に警察に行きましょう。ご一緒しますよ!」と伝えたら
「ハイ」と返事が返ってきました。
西口の警察署にBMWが無くなった事を告げると、担当の婦人警官さんが
「それは時間をオーバーしたからレッカーしました。盗難ではありません。」
と教えてもらいました。
なるほど、繁華街はそういうルールなんですね。
「では、どのように車を返却してもらえますか?」と訊ねたら、
「レッカー代と違反金を払ってください」との事でした。
車は東口の地下駐車場に保管してあるとのことでした。
西口から再度東口へ移動する時に、綺麗なお姉さんと和やかに会話を続ける事ができました。
「照れる蔵噺道」にて紳士道を磨いた成果が出てきているので嬉しくもあり、ちょっと調子に乗り過ぎかな?とか俯瞰する心がささやいております。
人助けだからセーフ。疾しい気持ちはちょっとだけありますが善意です!
なんやかんやでBMWを奪取しまして、さぁ帰ろうとスクーターのところに戻ろうとした時に、綺麗なお姉さんが「お礼にお茶しませんか!」とお誘いいただきました。
ちょっとだけならご馳走になっても罰は当たらないか、吹っ切るのも可哀そうだし、、、
綺麗なお姉さんが冷静さを取り戻すまでなら、、、
いや落ち着かせるまでお話をした方が安全運転の為だと言い聞かせ、喫茶店にてお茶をしました。
お茶している時は、ただあのスキルを使うのみ。
傾聴の黄金比(なるほどなるほど、うん、うん、そうだね、もちろんだよ!)の連続。
すっかり安心した綺麗なお姉さんとメール交換をしてその日は解散。
名前もこの時に月白美星と教えていただきました。
今思えば、相槌だけで乗り切るこの力技は、今の時代からするとタイパやコスパでは測れないロストテクノロジーなのかもしれませんね。
◇
ちょいちょいメールのキャッチボールをしまして、「レッカー移動の時のお礼がしたいので食事に行きませんか。」とお誘いの連絡が入りまして。
私にもついに「モテ期襲来!」か!!!!とか嬉しくなったものです。
待ち合わせの日に、月白さんは私のマンション近くの回転すし屋さんで合流しまして。
「今日はいっちさんにわたしがご贔屓しているステーキ屋さんに行きましょう!」
え! いきなり肉! え! しかもステーキ! やっぱりBMWとか乗ってる人は格が違うな!
と感心しておりました。
が、しかし、お気に入りのお店がお休みの為、BMW740に乗せられ、都内をグルグル、、、
食事もコンビニも、何処にもよらず都内をグルグルまわり、かなり不安になるし、このままマグロ漁船に乗り込ませるの?とか色々な最悪のパターンを考えてしまいました。
やっぱり、街中で声を掛けてくるのは絵を売りつけたり、幸せに導きやすくなる壺とか系なんだな。
諦めてました。
今度は首都高に入り鬼加速の740凄いエンジン音が奏でるノイズは整備士として極上のご褒美!
でもなー、、。
しばらくして、すっかり諦めの私。
しゅんとしている私。
マグロ漁船か船に又乗るのか、、、。
実は私船員だった経験があるのです。
それで到着したのは24時間営業の葛飾区奥戸のスーパー銭湯。
そこからが大変。
みぐるみを剥がされて(単に脱衣)、
コインロッカーに入れられ、
手にはゴムのバンドという手錠(入浴許可バンド)というような感じで拘束。
その姿は囚人服ではなくペアルック(温泉服)。
大広間の片隅で、ひたすらに黄金比の連続。
食事は温泉施設の食事、ステーキでは無かったけど、腹減ってたし、船に乗る訳でもなかったので、空腹と安心のスパイスが加わり、その時の食事はとても美味しかったです。
黄金比を駆使しヒアリングしたログでは、
海外ハワイで結婚式をした話から主婦であるとリサーチし、
私より2歳上ということも判明した。
一切、身体へ触れない事を誓いながら会話のログを続ける、、、。
この日は色々とお話しました。
次の日のお昼過ぎに開放され、私のマンション前まで送ってくれました。
その後メールのやり取りは続きました。
◇
1か月後ぐらいに私のマンションに遊びに来たんですよね、、、。
酒を飲んでみたいとのご要望で、軽めのCalpisサワーなどを数本コンビニから買ってきました。その方は普段お酒を飲まないとの事だったので、Calpisサワーは私のチョイスです。
私は月白さんの間に犬をはさんで距離を取りつつ、黄金比の連続。
サワーって口当たりが良いから1本は軽く飲んでしまったので、ちっこい水出して飲んでもらってから、カシスオレンジのサワーを出しました。
少し赤ら顔になった彼女は可愛らしく見えましたが、他人様の奥さまですから見るだけにとどめていたのですが、、。
内心はこんなにきれいで可愛い奥様とご結婚している旦那が羨ましくも感じました。
刹那的な時間が長く感じられましたが、と、その瞬間、月白さんから飛び出してきた言葉は、、、。
「私、小学生の頃にUFOに乗った事があるの!」
って言ってきたんです。
余りの驚きに黄金比がとまってしまった。
黄金比が停止したら、今度は私のターンですよね!
心から敬意を示し、私は月白さんがある程度UFOの話が途切れるくらいまで待ちまして。
今度は私のターンとばかりに「守護霊いるいるよね!」と返答しておりました。
もう、月白さんの話は出る出る色々な事、話が止まらない。
私は一言伝えただけなのに、、、。
「クリティカル決まったぜ!」などと悦に浸っていた。
もう時計はAM4:00近くになり、流石に疲れたので、キャンプで使おうと購入していたエアーベッドを膨らませて横になってもらいました。
彼女はうとうとしていたので犬と一緒にその部屋から出て行きました。
でもなんかもぐもぐしてるんですよね!
眠くなるのを我慢してたのかどうかはわかりませんが、ガムを噛んでいたのです。
驚いて「ガムはべーしなさいって!」っていうけど駄々こねて、、。
まるでお母さんの様に、「ガムはべーしなさいね!いい子だからガムはべー」とか宥めていたら、やっと理解してくれました。
ガムの問題は無くなったので、私は舞と一緒に就寝しました。
私は就寝するときに、舞を撫でながら、、、。
「ガムはべーとか、お母さんって大変なんだねー。もうくたくただよ。」とお話をするのでした。
【ステータス更新】
他人様の奥様を、まるで我が子のように叱ってしまうなんて……でーじ不思議なやさしさやっさー。
隠れ属性「謎の保護者力」耐性、上昇したさー。なんくるないさー、そのままでいいんだよー。




