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15/21

医務室とは、診察や医療のために設けられたへや

医務室には、入口に背を向けた男性が一人。




「ラ……ヴァルツァー、さん…」




青みがかった艶やかな黒髪。抜群にスタイルの良い体躯。

振り向いた彫刻のようなイケメンは形良い眉を片方だけ上げた。



「ライモンド」

「え?」



いつの間にかその美しい顔が至近距離にある。

惚れ惚れするくらい綺麗な鼻筋。



「ライモンド、と呼んでください」




あの濃くて甘い香りに包まれ、返事をすることも忘れた。

肩を抱かれ、抗う間もなくベッドに座らされる。


指先が、鎖骨をなぞる。




「脱いでください」




低い声に心臓が、うるさい。

長い指が触れているところが、熱い。

切れ長の翡翠に閉じ込められ、息ができない。




「治療、しますから上着を…」


「あ…そういう……」



自分の勘違いに恥ずかしくなって、ガバっと上着を脱いだ。細い腕の動きに合わせ華奢な身体が捩れ、白い胸元と鎖骨が露わになる。

ライモンドが一瞬、何かに囚われたように固まった。

けれどすぐにその美しい目元を細め、白い口元を見せた。

低い美声が少し掠れ、吐息が混じる。



「……無防備すぎですよ」




どこか手慣れた、まるで医師のような手つきでゆっくり手を這わせる。


首筋から肩…腕……背中………腰


そうして塗り薬を華奢な鎖骨まわりに丁寧に塗り広げた。



「良かった。折れてはないようですね」



耳元で囁くような安堵の声。

ゾクゾクと背筋が震える。


心臓がまたうるさく鳴いた。





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― 新着の感想 ―
ブルーメには前向きに頑張ってライモンドに捕食されて欲しい(笑)
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