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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
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ルームメイト 前編

学園に入学してしまえば、ほぼ学園エリアで事が済んでしまうため、授業以外で在籍中に他のエリアに行く生徒は少ないという。わたしも学園エリアに入って納得してしまった。ここは、わたしのいた町よりも数倍広く発展していたのだから。


学園エリアはあまりにも広く、新入生が迷子になるため、AからFまでのゾーンが設けられている。


今現在わたしが入れるのはAゾーンだ。渡された地図を見ても、学園の入り口を中心とした小さいエリアになっている。えっと共通教育棟、A食堂、A会館、A寮ぐらいかな? わたしとウーラは指示通り、9:30までにA会館に入る。A会館はとても広く、全コースの新入生330名 + 教員たちが余裕では入れた。ここで簡単な入学式が行われた。


校長ブラッケルは、話だけじゃ退屈だろうと、魔法によるプロジェクションマッピングを披露する。壁に投影された映像は、なんと! テイマリアン・サーガの導入部分である、神々の戦いだった!


狼の神ウルフテンと猪の神ウリボックが、北のフィガレスト山脈を駆け回り、雌雄を決するシーンは、ド迫力!! すごい!! もっと見たい!! あまりにも感動して、目がうるうるしてしまった。


その後の教員や生徒会の挨拶など、まったく耳に届かなかった。


あの映像を見ただけで学園に来た価値があるってもんだよね!


共通教育棟では、コース別にクラスが別れる。わたしとウーラは、魔法・高官コースだ。魔法は勿論、高い官位に就けるように政治・謀略・策略等の知識と知力を存分に発揮できる人物を育成するコースだ。そのコースで巫女のリーナとも再会した。


教員から数枚の資料を渡されただけだ。授業は二日後から。理由は、まず寮の生活に慣れましょう! ということ。寮は2名で1室。ウーラとリーナは同室らしい。わたしは、スイレンという人と一緒なんだけど。結構背が高い人で目立つのに…。もう教室にはいないみたい。仕方がないので、三人でA寮に向かった。


「えっと、わたしは3-Gだ。3階かぁ…。ウーラは2-Wだよね。じゃ、またね〜」と階段を上がり、自分の部屋に入った。背の高いスイレンさんがいた。


「スイレンさんですよね? はじめまして、ベネツィオです。2年間よろしくね」


短い赤毛の女の子。ちょっとそばかすがあり、眉毛も太い。


「ベネツィオ卿。こちらこそよろしく。私はスイレン。領地グリスタールにある小さな町のしがない騎士爵の長女だ。学園では立場による違いはないとされている。ベネツィオと呼んでも良いか?」


「勿論です。でも…なぜ? 卿と?」


「授与式に私も出ていたのだ。領地主催の武闘大会、女子の部で優勝したのだ」


「そうなんですか。授与式は、緊張していて、他の人の事は…。ごめんなさい」


「いいさ。それよりも、見かけによらず強いのだな。災害級の魔物を倒すとは…」


「いえ、ちょっと前に魔法で殺されかけました。やはり魔法の習得は必須のようですね」


「あぁ…。私もな、女性故に…男性にどうしても力で勝てぬときがあって…。それで魔法をな」


「それならば、魔法・戦術コースの方がよかったのでは?」


「いや、武器の扱いなどには慣れているのだ。それに小さな町だ。誰かが政治をわからねばなるまい」


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