表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
97/286

覚醒された力

昨晩のウーラの奇行の原因は、ベネツィオのスキルにあった。


■ステータス

・改:際限なき魅了(現在、全細胞の改造中…)


が、体に反映されたのだ。


・体:親の特徴を受け継ぐ

   ⇒獲得能力:女性の体、光の眷属(★)、剣の深淵、灰の眷属(★)、渦の眷属

         際限なき魅了


際限なき魅了 … 人を魅了する力。その魅了は、次の順に強くなっていく。ベネツィオを見ること、ベネツィオの声を聞くこと、ベネツィオの匂いを嗅ぐこと、ベネツィオに触れること、ベネツィオの裸体を見ること、ベネツィオの体液に触れること。


いつも近くにいるウーラは、覚醒してしまった力に、魅了されていたのだ。姿をいつもみて、声を聞き、匂いを嗅ぎ、手を触れて、一緒にお風呂に入り、気が付いたらキスをしていたのだ…。


だが、この際限なき魅了の恐ろしいところは、相手を狂わせないところだ。いや、もう狂っているかもしれないが、ベネツィオの愛を求めすぎて、ストーキングや殺意にまで発展させないように、調整するのだ。


「おはよう、ベネツィオ」といつもと変わらぬウーラに困惑するベネツィオだった。


「う、うん、おはよう…ウーラ」


メイドのシーシーがいないのでウーラにアカデミックローブを着せてもらう。ウーラに下着姿を見られ、触れられるのが、すごく恥ずかしくなる。


「ベネツィオ? 体の体温が高いけど大丈夫?」ウーラが心配する。


「う、うん。大丈夫だよ? 何でかな?」


昨日ぐらいから、体が重いのも、頭がクラクラするのも治ったんだけどね。


でも、何かがおかしい。わたしを見る目が、視線が…いつもより多い気がする。アカデミックローブは数日前から着ているし、何が違うのかな? なんだろう?


***** ***** ***** ***** ***** 


領主が住まう領主エリアへ向かう馬車は、領主が手配したものであり、護衛の騎士たちを引き連れ、宿屋の前に威風堂々と待っていた。ヒルブレッド男爵を始めとするわたしたちは、全員が緊張した面持ちで馬車に乗り込んだ。


「この馬車は、護衛目的および領地内の警備情報漏えい防止のため、窓がありません。窮屈な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんが、ご了承下さい」御者はそう告げるとドアを閉めた。


ドアが閉まると、小さな魔法のランプが光る。ガックンと一度大きな揺れを感じたが、そのあとは不快な思いをすることもなく、目的地に到着するのであった。


いくつもの城壁に囲まれた城の中庭に停車した馬車から降ろされたわたし達は、他の来賓と一緒に護衛の騎士たちと共に場内に入る。来賓用の入り口なのか、城としての守りよりも、財力を示すが如く調度品などに趣きがあるように感じられた。


謁見の間に入ると、近衛騎士や各町を治めているであろう貴族たちの姿が既にあった。その者達は謁見の間を縦断する絨毯を挟んで左右に並び、勲章授与式に呼ばれた貴族たちを迎えるように立っていた。わたしたちは入口付近で止められ、左右に振り分けられる。


あっ、やばい、真正面を見てしまった。下を見ないと…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ