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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
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友達になろう! 前編

ウーラを起こすと、「大丈夫? 痛いところはない? 気分は?」などと慌てて聞いてきた。


本当にわたしを心配しているの? 奴隷だから? 殺されてくないから? って、そんなことを思ってしまう自分が大嫌いだ。でも、わたしだって、ウーラに殺されかけたんだもん。でも、聞く勇気はなかった。


「う〜ん、あまり調子が良くないかも」とだけ答えると「もう少し寝る?」ウーラが心配する。


「ううん。わたしどのぐらい寝てたの?」


「あの薬飲んで倒れてから二日間だよ」


「確かめずに飲んだわたしが馬鹿だった。ウーラは大丈夫だった? てか、飲んだの初めて?」


「うん、初めて飲んだ。その後に、説明書を読んでびっくりしたよ」


そして会話が途切れると…。ウーラは何かを言いたそうにウズウズしていた。


「どうしたの? 何か言いたいなら、言ってみて?」


「あの…。で。でも、体調が悪いって…」


「うん? 内容にもよるかな? 言ってみてよ? 怒ったりしないからさ」


どうも主従関係は苦手だ。


「えっとね。ここは宿場村でしょ? だから学園に行く生徒も足止めされてて、ベネツィオ様が寝込んでいる間に、知り合った子がいるの。それで、ベネツィオ様が起きたら、会ってみたいって…。だ、駄目かな…。勝手に約束してごめんなさい」


その生徒よりも、まずはウーラとの関係をきっちりしないといけないと思った。


「ウーラ。あのとき殺し合って、今は奴隷と主という主従関係なんだけど…。できれば、友達になりたいの。ウーラの本当の気持ちを教えてくれる? これは命令じゃないから、多分、ウーラは何とでも言えると思うの。わたしは、その言葉を信じる」


ウーラの目をジット見て本音を言ってみた。できれば友達になりたい。でもわたしを恨んでいるならば、折り合いを付けながら体裁を整えて、一緒にいるしかないんだよね…。


「正直…どうして良いのかわからない。孤児だった私に魔法を教えて救ってくれたレーシアが本当に悪い人とは思えない。多分レーシアに恋すらしている。それにイーノーベの孫と思っていた。ここまでだったら、勘違いで済まされた。でも…私は、ベネツィオ様を殺す気は無かったけど、殺してしまっていたかもしれない。そんな私を二度も救ってくれたのはベネツィオ様。だから、今すぐ死ねと言われれば、怖いけど…死んでみせます。で、できるかわからないけど…。やっぱり無理かな? だからベネツィオ様が、友達になってくれるというのは、嬉しいですけど、私の気持ちが…。こんな馬鹿は奴隷のほうが良いと思います。絶対に、また迷惑をかけちゃうし…」


「長い…。ていうか、わたしのこと、好きか嫌いか答えて」


「ベネツィオ様は、他人にあまり関心が無い様に思えます。それに感情の起伏が激しく、何かを求め彷徨う感じ、でも、諦めてしまってる感じもするし…。正直、私にはベネツィオ様が、どんな人かわかりません。だけど、答えろと言うなら、見た目が可愛いから、好きかな?」


「もう、それでいいよ! わたしもウーラが好き。理由は、イーノーベお婆ちゃんを後先顧みずに探しに出たこと。それだけで好き。わたしが出来なかったことをやった女の子。すごい女の子だから」


わたしが手を差し伸べると、ウーラが手を繋いでくれた。


「これからは、ベネツィオと呼んでね」



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