さらなる高みへ
「今日も…魔物たちを?」エフェアリアさんはメタフォたちが母屋の食堂に行くのが反対なのです。
「エフェアリアさん。何度でも言いますが、わたしは戦う道具でありテイマーです。テイマーとして魔物…仲間との繋がり、意思疎通は大切な武器です。その武器は共に過ごした苦難と時間と比例するのですから」
そんなやり取りの後、オルベリック…お父様たちと昼食を楽しんでいるのですが、お父様の表情が固く何かを悩んでいるようでした。ですが、わたしもお父様にお願いがあるのです。
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わたしも町に来て二ヶ月が経ち、街や貴族でなければ成しえないことってなんだろう? と執事マイラドに相談したら、魔法学園への短期留学を勧められた。
「剣士としてみるなら防御特化で攻撃力がないため攻撃手段が必要でしょう。テイマーならばもっと魔物を活かせる魔法が重要となります」
「な、何か…。ものすごく、研究されてる感じがするのですが…」ちょっと怖い…。
「優秀な執事とメイドですから…」とさり気なく自分も褒めているエフェアリアさん。
「もしかして? このことは、お父様にも?」
「はい。報告済みです」
最近になって、わたしのことをお父様は、怖がっているらしい。だったら養女なんてしなければいいのに…。そして、その情報もマイラドは、なぜかわたしに教えてくれるのです。みんな…何を考えているのやら…。
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「ですから、魔法学園の短期留学の許可を頂きたいのですが」
「ふむ。年齢的にも来年12歳になり、魔法学園への入学が可能になるか…。そうだな、イーノーベ様も12歳まで待ってから、魔法を教えようとしていたふしがある。確か、魔法コースは1年だったか?」
「はい。その通りでございます」やはり、執事マイラドの報告で知っているのか?
「私が勧めるのは、1年長くなってしまうが、魔法・高官コースだ。このコースは、魔法コースに加えて、貴族の謀略・策略などの歴史や対処方法。それらに必要なマナー、教育(常識)、振る舞いなどを学習できる。ベネツィオ、お前は嫌でも目立つ。このコースは、お前の意思を踏みにじる理不尽な権力に対処できる術を教えてくれるだろう」
「あ、ありがとうございます…」
そんな知識をわたしに与えて…どうしろというのだろうか?
「で、王都の学園と領地内の都市の学園どちらに行くのだ?」
えっ!? どっちって? どうしようかな…。いつくもあるなんて聞いてないよ…。
「知らぬのか。まぁ、いい。そうだな、魔法を重視するならば王都へ、逆に領地内の学園は…お前も知っておろう、この領地は、他の領地に比べて、何もかもランクが低い。そんな領地でも、他の領地に対等に渡り合っているのは、謀略・策略などに長けているからだ。それを重視するならば、領地内となる」
学園にも特色があるのですか! えっと…どっちがいいかな? 魔法ならいつかお婆ちゃんに教わりたいし! 王都は遠いし、領地内にしておこうかな?




