エリッサお姉様
離れの中庭も設けられたガーデンテラスでエリッサお姉様とお茶を楽しむ。
エリッサお姉様は13歳。わたしよりも2つ上だ。貴族の女性というより女の子とは? 聞かれたら、エリッサお姉様と答えておけば良いのでは? そんな感じです。
「ベネツィオは、町の暮らし、貴族の暮らしに、リーゼハル家の暮らし、少しは慣れましたか?」
「何もかも違うので、最初は戸惑いましたが、大まかな貴族の暮らしというのがイメージできてきたので、大丈夫だと思います」
「リーゼハル家は…お父様は、元々、貴族ではありませんでした。ですが、わたしが生まれた頃には、もう、ずっと貴族で有り続けています。町や村の暮らしと貴族の暮らしの違いに興味がありますの」
「違いですか…。大きな違いはメイドがいないこと。メイドがすることを自分が全部やらなければならないことですね」
「それは何となくわかりますわ。ベネツィオが一番印象に残ってる違いを教えて下さいな」
あまりにも生々しいので言うのも恥ずかしいが、咀嚼コース、湯浴みの穴掃除、着せ替え時の下着姿、裸で添い寝などかな? と強く印象に残っている…今でも継続中なんだけどね…を言ってみた。
「え…えっと、それは…冗談ではなくて?」何を言っているんだ風な感じで見られていますけど?
「はい…。えっ!? ま、まさか…?」
「えっと…多分、それは…エフェアリアの趣味です」
シーシーとエフェアリアを睨む。すると二人はシンクロしたように同時にそっぽを向く。ぐぬぬ…。
「エフェアリア。シーシー。悪ふざけが過ぎますよ」とエリッサお姉様が注意してくれた。
「ですが…エリッサお嬢様。ベネツィオ様の困った顔が…あまりにも可愛くて…つい…」
「わ、私は、エフェアリアさんの言いつけを守って…でも…最初からおかしいと気が付いていましたが…あまりにも可愛くて…つい…」
「そ、そんなに! か、可愛いのですかっ!?」とエリッサお姉様も興奮する。
なんだこいつら? ただの変態じゃないの? 終いには、わたしをそっちのけで、ゴニョゴニョと内緒話を始めている…。
三人が顔を赤らめながら真剣に話しているので。うん、このケーキっぽいの美味しいね! と一人で、お茶会をしています。
不思議なお茶会も終わりを告げる。わたしはエリッサお姉様の護衛を兼ねて、母屋まで一緒に歩いた。別れ際にエリッサお姉様が言った。
「ベネツィオ。今日の本当の目的は、あなたへの謝罪です。お父様が、身勝手な理由で、あなたとあなたの周りの人生を捻じ曲げてしまったことをお許し下さい。謝っても、何も…取り戻せないし、元通りになりません。ですが、せめて、あなたが幸せになれるように、私は尽力するつもりです。困ったことがあれば、相談してくださいね」
「はい…。前にも言いましたが、わたしは戦う道具です。それに過ぎてしまったことに捕らわれないよう頑張ってますから、謝罪は不要です。でも気にかけて頂けで、とてもうれしいです」
ぎゅっとエリッサお姉様が抱きしめてくれた。妹のアルジェリカを思い出す。なんて素敵なシーンなんだろうと思っていると、エリッサお姉様の手が、わたしのおっぱいを揉んでいるではないか…。ぐぬぬ…。残念系なのか? それともエフェアリアさんのような変態系なのか?




