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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第三章 静かなる狂者の間引き
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貴族になろう!

「ベネツィオ様。貴族には社交と、それ以外、つまりオフっ! の瞬間があります。ベネツィオ様の場合、社交はとても苦手のようですが、オフっ! も苦手の様子。ですがエフェアリアは、簡単に苦手意識を消し去る方法を考えてきました」


エフェアリアが言う苦手なものとは、シーシー給仕されたり、着替えさせられたりなどなど…村では個人が行うことをやってもらう罪悪感や他人に知られたくない秘密などが大っぴらになるのだ。自意識過剰? 羞恥心? もう心が折れそうだった。


「それは、ズバリ! 赤ちゃんになろう 作戦です! もう何も考えないで下さい」と自信満々に言ってきた。


「はっ!?」


だがエフェアリアは正しかった。この国ならではなのか? 貴族界の狂った習慣を心が摩耗せずに乗り越えられたのだ。


給仕のとき、毒味をした後、一口目を食べさせれれるとか。これはまだ良い。食材によっては、シーシーが咀嚼したものを食べさせられるのだ。もちろん味はシーシー味になるのだ。


お風呂のときも狂っている。穴という穴に指を入れられ洗われるのだ。衛生面で言えば正しいのかも知れないが、初めて体験した時は、精神衛生上、即死するかと思った。


着替えもおかしい。今日の服を選ぶ時、下着姿なのだ。えっ!? 考えてから脱がせてよっと何度かお願いしたけど、エフェアリアが、「イメージが浮かばない」とか言い出すのだ。シーシーも「うんうん。すごくわかる」とか言い出す始末…。こっちがわからないよ…。だって、毎日、同じゴスロリ系の服なんだもん…。


寝るときまでも…。全裸のシーシーが隣で添い寝してきます。これ、誰得なんだよ? 


という訳で、一切、何も疑問を持たない。そう赤ちゃんになるのです。そう、それで完璧さ。


***** ***** ***** ***** ***** 


表の勉強会である、挨拶と会話とテーブルマナーなどに加えて、振る舞いや常識・教養も、大分、様になってきたらしいです。


「マイラドさん。少し、いろいろ整理したいことが溜まってきたので、お時間頂けませんか?」


「それが…オルベリック様が、そろそろ家族に紹介したいとおっしゃっていまして…」マイラドさんは、先に言われてしまったと、慌てた様子でした。


なるほど、ならば仕方ない。整理する時間は諦めて、貴族になろう! を頑張ることにした。


「それで? 顔合わせ? 紹介? は、いつになったのですか?」


「はい。一週間後でございます」


マイラドさんが、頑張って稼いでくれた練習時間を無駄にしないためにも、集中しないと!


一生懸命寝る前まで、頑張って勉強しているのですが、シーシーが…。メイド友達ができたらしく、それは、それは楽しそうに、お話をしてくるのです。よ、良かったね。シーシー! 寂しいとか、辛いとか、言われるよりは、よっぽど良いんだけど…。


ちらりと、シーシーを見ると、すっごい笑顔っ! 


「む、村より…こっちの方が楽しい?」と聞いてみます。


「うんっ!」屈託のない笑顔で元気よく…答えてくれました。


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