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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第三章 静かなる狂者の間引き
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お出かけしよう

シーシーの服装は、メイド服と決まっているらしく。クラシカルな露出の少ないメイド服であった。まだ成人式前であり成長期前であるシーシーにおっぱいはないが、それがまたいい。そして最後に少し赤い髪の頭にホワイトブリムを付けると、見た目だけだけど、完璧なメイドになった。


わたしは…。「あの…この魔法使いのローブじゃ駄目ですか?」と駄々をこねている。


「駄目ではございません。それはあくまでも可愛さの観点からの話であって、貴族としては…論外です」うっ! エフェアリアは、結構ストレートなことを言うね。


エフェアリアさんは、有無を言わさず、黒のゴスロリワンピースを指定してきた。


「こっ…これはっ!? こ、こんなのが町では…流行っているのでしょうか?」


「いえ、わたしの趣味です」きっぱりと否定し、わたしに着るように強制してきた。ぐっ…。か、からだが、動かない…。「エ、エフェアリアさん!? な、何か、ま、魔法使ってませんか?」しゃべりずらい口で問いかける。「えぇ…。それが何か? 可愛いじゃないですか?」わたしを下着姿にしたまま、撫でるように見ている。「やはり…おしゃれは下着からですね」と勝手に下着に手をかけるが、なぜか中断した。


「シーシー。ベネツィオ様の下着を脱がすのを手伝いなさい。いえ、シーシーあなたがやりなさい」早速、シーシーの教育が始まったの? でも…わ、わたしの心の準備が!!!


脱がす側、脱がされる側、双方、顔真っ赤です。シーシーは慣れない手つきで、黒のゴスロリワンピースまでも着せてくれた。「あ、ありがとう…シーシー」とお礼を言った。


「あっ! あの…。この短剣を出来たら…どこかに仕込みたいのですが。わたしはただの養女として、この家に招かれたのではありません。戦闘の道具ですから」


「短剣ですか? そうですね…」とエフェアリアさんは悩む。「太ももにホルダーを付けたいのですが、足が短い…いや、また身長が足りませんので…、ワンピースの内側の腰に付けますね。でも…短剣を抜く時は、パンチラではすまないことは覚悟して下さいね。丸出しです」


身支度に時間がかかってしまったが、執事であるマイラドさんは笑顔で迎えてくれた。


「ベネツィオ様、とてもお美しい。おや、その衣装は…。エリッサ様が拒否された…いえ、なんでもございません」わたしの背後から執事であるマイラドさんに向けて、エフェアリアさんの殺意が飛んだのだだろう…多分。マイラドさんって、エフェアリアさんの雇用主だったような…。


やはりオルベリックの家? お屋敷? もかなり大きかった。でも、エレストの屋敷の方が大きかった気がするな。騎士と商人の差なのかな? 権力は騎士で、財力は商人かな?


屋敷を抜け、庭園を抜け、屋敷の門のところで、エフェアリアさんが、我慢していたことを口に出す。


「その魔物を町に連れて行くおつもりですか?」


「はい。わたしはテイマーですから。当然ですよ?」


「せめて…一匹にできませんか?」


「無理ですね。魔法のローブでしたら、左腕にダンモフを、フードの中にメタフォを隠せたのですが? このゴスロリワンピースでは…」


イライラを隠さないエフェアリアさん。何よりも見てくれを気にするのだろう。


「わかりました。では、そのダンゴムシを太ももに巻いて下さい。そして狐をシーシーが持って下さい。うさぎは…ベネツィオ様がお抱きになってください」


わたしとシーシーは、人形を買い物に持っていく、不思議ちゃんお嬢様状態になった。そこに、「さて、町へ行くとしますか」と馬車を用意したきたマイラドさん。馬車なら…魔物なんて、どこにいても問題ないよね? すごく不思議な気分になる。


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