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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第三章 静かなる狂者の間引き
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村の復興

村の外れにあるイーノーベの家から村の中心に帰ると、村人たちが倒壊した家や壁などを、片付けていた。わたしと、ニールと、シフォ、ギツァ、グラセルの5人も、目線を合わせて頷くと、復旧作業を手伝い始める。


”三日月の砂浜”の沖で噴火した海底火山からの火山灰は、”凍てつく山脈から”吹き下ろされる風の流れにより、村への影響は軽微なものとなった。


夕方近くには、倒壊した家の瓦礫などの片付けが終わる。家を失った人は、マレカラートが尽力した村の改革の一つである新たに建てた集会場に収容することができた。


わたしとニールも家に帰るが、村長のバルベルデが、できれば明日も店を休み復興の手伝いをしてくれないかとお願いに来た。どうやら、一軒一軒回ってお願いしているらしい。


「そうだな、悪いが、ニールとベネツィオで、復興の手伝いをしてくれないか。特にベネツィオは、炊事などもやらずに復興だけ、頑張ってくれ」とニールのお父さんが言った。


「えっ、で、でも…」というわたしに、ニールのお母さんも「中途半端だと、疲れちゃうよ、全部、私に任せなさい」胸をドンと叩いた。


「大変ありがたい。では明日の朝一に、村の中央で」と挨拶もそこそこに、村長のバルベルデは別の家にお願いに行ってしまった。


わたしは夕飯の手伝いも後片付けもお母さんに任せると、お風呂に入ってベッドに潜り込んだ。


「ニール…みんな、わたしのせいで…困ってるよね…。どうしよう…謝った方が良いかな?」横で寝ているニールに抱きついて言った。


「仕方ないさ。ベネツィオが、あの三人を撃退しなければ、俺達が死んでいたし、巨人を倒さなければ、村がもっと酷いことになっていた」


震えるわたしをぎゅっと抱きしめて安心させてくれる。


「俺達は、また頑張って復興を手伝おう」


「うん」


メタフォの放った技の疲労が、わたしにも影響しているのかわからないが、そのあと落ちるように眠ってしまった。


***** ***** ***** ***** ***** 


朝一から始まった復興作業。倒壊した家を新たに建て直すのが目的です。素人のわたしたちにできることは少ない。でも指示をもらえれば可能な限り手伝います。


「おい、ベネツィオ。守衛のボルベスが呼んでるぞ」


うん? 守衛さん? なんだろう?


あまり面識がない守衛のボルベスさんによると、村の近くの丘が崩れ落ち、地下迷宮らしき入り口が発見されたのだという。調査のため入ったシフォとギツァが、数時間経っても出てこないらしい。


「そこで、わたしに?」


「あぁ、聞いたことろ、お前は、トンデモねぇ迷宮から生還したそうじゃねーか。それにシフォとギツァと友人関係らしいじゃねーか。お前しかいねーじゃねーか」


う〜ん…。この人は…。お前の仕事じゃないのかよ…と思いつつも、ニールに訳を説明して、わたしは、その地下迷宮に、シフォとギツァを探しに行くことにした。


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