表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第三章 静かなる狂者の間引き
61/286

初夜

夕食の片付けが一段落する。「お父さん、ベネツィオちゃんに、店の説明をしてくるよ」とお父さんに声をかけたお母さんに、家の外に連れ出される。ニールの店は、すぐ隣なのだが、家の中からは繋がっていないのです。


お母さんは店の玄関の鍵を開けて、わたしを中にいれると、後ろ手にドアをしめます。


「今はまだ暑いからね。肉や魚は地下の倉庫に入れてあるの。まぁ、三日持てば良いほうね」などと店の説明をしてくれた。


「店番は、その椅子を使ってね」とお母さんは新品の椅子を指差した。それは背の低いわたしように買ってくれたのだろう。「ありがとう」とお礼を言った。


「さぁ、座ってみて」わたしに座るように促す。


「それで…ね。女同士、ベネツィオちゃんときちんと離さなければならないことがあるの…」


その話とは、子作りについてだった。生々しくも赤裸々に人形を使って説明してくれた。


「あわわわわわ…」わたしは口をパクパクと開けることしか出来なかった。


「やっぱり、ベネツィオちゃんは何も知らないのね。それに、体も赤ちゃんが産める準備もできていないし…」


「ご、ごめんなさい…」本当に、胸ばかり大きいポンコツでごめんなさい…。


「謝らなくていいのよ。それは成長は人それぞれだからね。それに子作りは、結婚して一年しないと、行ってはいけないルールになっているのよ」


「な、何で?」


「それはね、まずは体より心が大事だから。快楽ばかり求めても、人は幸せになれないのよ」


「わかりました。わたしも心が大事だと思います」


「うちのニールは幸せ者ね」


***** ***** ***** ***** ***** 


家に戻ると、ニールとわたしの部屋に行く。


「ベネツィオ、大丈夫? 結構時間かかってたけど、お母さんに、無茶言われてない?」


ニールは本当に優しい。


「うん。大丈夫だよ」


一緒のベッドで寝る。だって夫婦だから、でも、体は一年後、心が大事。ニールのお母さんの言う通りにしないと!!


「緊張して、眠れないよ」とニールが呟く。


「だ、だよね…」


「本当に、結婚しちゃったね。夢みたいだ」


「うん、すごく不思議な気分」


こうして結婚一日目の初夜が、キスもなく終わってしまいました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ