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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第二章 幼女テイマーの発芽
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ニールとデート

今日は村の朝一でバッタリと出会ったニールと一緒に”夜の森”に来ています。一応、<お国の指示がない限り結婚は出来ない>ということは、ニールは勿論、村中が知っていることですが、結婚を待たせてしまって悪いな〜っと思ったりするのです。


ちなみにわたしは、結婚を拒否して村を出ていくことを選びません。お婆ちゃんは、嫌なら一緒に旅をしてやっても良いぞ? と言ってくれましたが、わたしはこの村が好きですから。


「ごめんね。ニール。まだ結婚できないみたい」


「あ、あぁ…。べ、別にベネツィオのせいじゃないから、気にしないで」ニールは優しい。


「でも、最悪、ほら、言ってはいけない、お国の機密に抵触したため、処分されちゃうかもって、お婆ちゃんが言ってた」


「えっ!? しょ、処分?」


「うん。でも多分大丈夫だって言ってたけど…」


「はぁ…よかった…」


「ねぇ、ニールは、わたしが元男の子だって知ってるよね? 嫌じゃない?」


「イーノーベから聞いた話だと、体も心も…本当に女の子になってしまったんでしょ?」


「うん」


「それに…言っちゃって良いのかな? 元々、ベネツィオって、女っぽい顔してたから…」


「えっ!? なにそれ、そ、そんなこと思ってたの?」


「お、怒らないで、謝るからっ!」


「お、怒ってませんよっ!」


「お、怒ってるし…」


「ふふっ。でもね。結婚しても、わたしってトラブルメーカーなので、いっぱい迷惑かけると思うよ? 既に、お婆ちゃんから、幾つか、どーすんの?って言われてることあるし」


「えっ…。それは困るけど…。ベネツィオらしいかな?」


自然とニールと手を繋ぐ、これはエレストとの失恋を乗り越えたからだろうか?


全てを包み込んでくれたエレストと違い、一緒に歩むことになるであろうニールに、恋することができるのか? ちょっと心配だけれど、自然と手を繋ぐことができたのだ。きっと上手くいくと思いたい。


不意にニールに抱きしめられると、そのままキスをされた。


わたしは驚く、ニールが、こんなことするなんて…。そして気がつく、愛されるよりも、愛したいのかもと…。


でも、きっとエレストなら、相手を困らせないように、ぎゅっと抱きしめるんだろうなと思い、わたしもニールを抱きしめるのだった。


「愛しているよ、ベネツィオ」


その重たい言葉が、ずっしりと心に伸し掛かったのだった。


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