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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第二章 幼女テイマーの発芽
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アフタヌーンティー

イーノーベからの報告を受けていた王弟ブリタルアは、妻であるミラージェルを睨む。王弟ブリタルアには、国よりも守りたい者…。


「ベネツィオとアルジェリカのことは、もう忘れてくれ…。二人には…手を出さないと約束してくれ…」


その言葉でミラージェルは、ベネツィオの暗殺に失敗したことを知る。


「何のことでしょう? もとより知らぬ名です。何の条件にもなっていませんが、それであなたが満足するなら…」


***** ***** ***** ***** ***** 


ベネツィオは、村長バルベルデと二人きりのアフタヌーンティーを楽しんでいた。


過去、村長バルベルデと妻のサーヘルサが、わたしとアルジェリカの受け入れを歓迎していないと勝手に勘違したこと。わたしとアルジェリカの事を思って、わたしの父を罵ったこと。わたしとアルジェリカを愛していたことは、その後の村長バルベルデからの行動を見れば一目瞭然だったのに、本当にわたしは馬鹿だったと思う。亡くなったサーヘルサにも生きているうちに謝罪したかった。それは叶わなかったが、今日、村長バルベルデと墓参りに行き謝罪してきました。


「それにしても、この前の剣術大会は、見事だったな。嬉しい半面、村の問題点が露呈したが…」


年に一度開催される剣術大会で、ぶっちぎりの圧勝&快勝、一試合あたり10秒以下で全勝してしまったのだ。お婆ちゃんがいなかったから、つい調子に乗ってしまったのです。女子初参加で初優勝なのです。


「確かに、村の守衛の人数が足りてませんね。でも現在職に付いている人材を守衛に回すわけにもいきませんし、年単位で徐々に人材を確保するしかありませんね。結局、今年は、グラセル一人ですもんね」


「あぁ、だがグラセルには期待している。年齢問わず、グラセルから戦い方、護身術としての剣術、テイマーの育成など、教わりたいという希望者が大勢いる」


あれ? 何で? わたしには声がかからないのだろうか? うん?


「嬉しいことに、お前たちの世代が、盗賊たちの襲撃で影を落としたこの村に、希望をもたらしたのだ」にっこりとバルベルデは笑った。


「あら? お姉様、お父様と二人きりで何のお話を?」体の弱いアルジェリカは夏バテで体調を崩していたのです。すこし気分が良くなったので、家の中を散歩していると、わたしの声が聞こえて訪ねてきたみたい。


「お母様のお墓参りに行って、それからアフタヌーンティーを楽しんでいたのです。アルジェリカは調子がよくなったのですか?」


「はい。だいぶ楽になりました」


「そうですか、それはよかった。リディンジーたちの女子会にも参加できそうですか?」


「はい。とても楽しみにしています」


「さてお父様。わたしは、アルジェリカを部屋まで送ってきますね。とても楽しいアフタヌーンティーでした。またお誘い下さい」


すっかり女子になってしまったわたしにも、戸惑うこと無く付き合ってくれたお父様こと、村長バルベルデは、本当に懐が深いと感心させられてばかりだった。


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