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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第二章 幼女テイマーの発芽
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地下大迷宮からの脱出 その8

グラセル、ニール、シフォ、ギツァ、マーゼの五人は、ベネツィオが死亡のショックから立ち直り始めていた。あんなに強くても死んでしまうんだ。やはり地道に自分の身の丈にあった狩りをするべきなんだと、三日月の砂浜で、海猿を討伐していた。


グラセルを前衛にして、ニール、シフォ、ギツァの三人で周囲の警戒と攻撃、マーゼは自身の身を守ることを優先し、安全であれば攻撃に参加していた。


イーノーベ老婆からは、あまり乱獲するなと言われていたので、他の魔物を討伐して、最後に海猿を討伐するようにしていた。


約束通り、海猿三匹の討伐が終わった。帰り支度をするニールは、波打ち際に人が倒れているのを発見した。


「ねぇ! 誰か倒れているよ?」


近づいてみると、なんと! ベネツィオだった。しかも、おっぱいがあり、ちんちんがない。えっ!? 全員が驚くが、グラセルは、冷静に心音を確かめる。


「大丈夫だ。息もあるし、心臓も動いている。誰か、イーノーベを呼んでこい!」


グラセルたちは、波打ち際から、ベネツィオを木陰に運ぶ。


「ベネツィオが…生きている。それに女だったのか?」マーゼは驚きを隠せない。


「あまり見るな」とグラセルは自分の服を脱ぎ、裸のベネツィオにかぶせた。


「キュッ!」「ワン!」「モプー!」と砂浜で、三匹の魔物たちが、ベネツィオを探している。


「こっちだ!」とニールが呼び寄せる。


丁度、イーノーベや村長、守衛までも駆けつけ、ベネツィオを抱き上げると、声を殺し鳴きながら抱きしめたのだ。男の子であるグラセル、ニール、シフォ、ギツァ、マーゼの五人も、その姿と、ベネツィオの生還に涙したのだった。ベネツィオが行方不明になってから、183日目の出来事だった。


***** ***** ***** ***** ***** 


ベネツィオが目覚めたのは、それから4日後のことだった。


ベネツィオが目覚めると、いつもと寝心地が違ったのだ。ハッと目が覚めると、目の前にイーノーベお婆ちゃんがいた。


「あっ…。お婆ちゃん? た、ただいま…」


「馬鹿タレが…心配かけおって」ぎゅっと抱きしめられた後、ゴンと拳骨を喰らった。


「痛いよ…」


「まったく、お前は、迷惑ばかりかけおって、お前には、沢山言わなければならぬことができてしまったわい。この始末、どう付けるきなんじゃい???」


「えっ…。そんなこと言われても…。何が…何だか…」


そこへ同期の男の子たちの声がした。


「ごめんくださ〜い。ベネツィオは目覚めましたか?」


「お、お婆ちゃん、胸当て、胸当てがないと、バレっちゃうよ!」


「何言ってるんだい。もう村中、お前が女の子だと、知っておるわい」

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