地下大迷宮からの脱出 その6
三ヶ月の時は、ベネツィオには一ヶ月ほどしか感じられていなかった。まぁ、無理はない。体の再生に費やした時間と、昼夜問わず暗闇の中の生活なのだ。ステータスも多少変化していた。
■ステータス
・頭:洞察力がある
⇒獲得考察:闇の真理
・体:親の特徴を受け継ぐ
⇒獲得能力:女性の体、光の眷属(★★)、剣の深淵、灰の眷属(★)
・魔:★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
⇒獲得魔法:魔法の箱、悪の認識、契約魔物3匹、盗賊の手首
・心:努力を惜しまない
⇒獲得心理:命の達観、乙女の心
そして、十字路の中心に辿り着く。「何かあるよ!」人工物を見つけると走り出す。噴水のようなオブジェだ。「うっ! 待って、結界? 何か白い靄みたいなもので守られているよ!」
りんごを投げてみる。何もないようにスルッと向こう側に落ちた。むむむっ。大丈夫なのかな?
そっと指を…。ストっと突き抜けられた。「もう、脅かさないでよ」と呟く。「キュッ!」「ワン!」「モプー!」三匹が鳴く。どうやら魔物は入れないみたい。
「ちょっと、そこで待ってて」私はオブジェを調査する。3つの本のような彫刻がある。「う〜ん、完全に怪しいよね。触るべきか…。悩むな…」でも、他に何の手がかりもないし…。勇気を出して、エイッ! と触ってみる。
魔法・”進化の奇跡”を覚えますか? と頭に響く。
えっと…。私は6つ魔法を覚えているね。とりあえず、”はい”!
でも、魔法って、どうやって使うんだろう? お婆ちゃんに聞いておけばよかったな。
さて、次の彫刻を触ってみるか…。
使える魔法の数が増えました! と頭に響く。
・魔:★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
⇒獲得魔法:魔法の箱、悪の認識、契約魔物3匹、盗賊の手首、進化の奇跡
おいっ! 増えすぎだろ!! まぁ、いいか。困ることはないんだもんね。
最後か、何か期待しちゃうよね。えいっ!!
出口へ転移しますか?
えっ!? で、出口?? やったぁぁぁぁぁっ!!! えっ!? ダメダメ!
”いいえ”として、手を放す。だって…。ダンモフとか連れて帰れないじゃない!!!
えっ!? マジっ!? どうすんのこれ??
一度、ダンモフとかを置いて移動して、また助けに来る? でも…。もう二度と来れなかったら? ここから出ないとして、出口があるかわからない十字路の末端にある残り3つの部屋を開ける? 何が起こるかわからないのに? う〜ん。どうしよう…。
まぁ、あれだ。十字路の真ん中辺りの調査も、残り3つもあるし、とりえあず、ここから出るのは最後の手段にしよう。そうしよう。うんうん。
現実逃避をして、今日も眠るベネツィオであった。




