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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第二章 幼女テイマーの発芽
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地下大迷宮からの脱出 その1

寝る前に気になったことをお婆ちゃんに聞く。


「訓練終了って、マレカラートとグラセルも? まだ”忘れられた地下大迷宮”の課題クリアしてないよ?」


「いいんだよ。ありゃ、ちょこっと強い二人が調子に乗らないよに出した課題だ。二人共、そんな タイプじゃなかったからね。お前さんと違って…」


ムキッ!! れ、冷静に…冷静に…。「そ、そうなんだ…。わ、わかったよ。おやすみ〜」


***** ***** ***** ***** ***** 


翌日から、一人で”忘れられた地下大迷宮”を探索する。少しの間だけど、一緒に冒険できる仲間がいたことは、ちょっと楽しかったかな。でも、この”忘れられた地下大迷宮”じゃ、力不足なんだよね。久しぶりに奥深くまで下りるから、慎重に行かないと…。


2、3階層を踏破すると、戦いの感覚も蘇ってきた。うん、大丈夫みたいだ。うさ角たちも問題ないと元気に戦ってくれている。例えば、氷蛇なんて、うさ角の特徴である光焔角の前には、敵ではない。軽いフットワークと蹴り技で、噛み付こうとする氷蛇の顔を蹴り上げ、喉元に光焔角を突き刺し燃やしてしまった。


「強いぞ、うさ角!」とうさ角を褒めれば、メタフォの闘争心に火が付いて、敵が射程距離に入ると鋼の針で、次々と敵を撃ち殺してしまう。


こ、ここは褒めてあげたほうが良いのかな?


「す、すごいぞ! メタフォ!!」 「ワン!!!!」


そんな茶番劇を楽しみながら、更に下層へ向かう。敵を倒して、大部屋の中央に来たときだ。突然、足元が崩れ落ちてしまう。「えっ!? いや、きゃぁぁぁぁぁぁっ!!」


***** ***** ***** ***** ***** 


キンッ! カンッ!! 「ワンッ!!」 キンッ! キンッ! 


「う、煩いな〜。寝てるんだから、静かにしてよ…」


目が覚めると、ダンモフのモフモフの上に寝ていた。うさ角は、光焔角を発動させ、わたしの体を温めていてくれた。


えっ!? 何がどうしたの?


メタフォは、数十匹の魔物を相手に戦っている。助けようとして、立ち上がろうとしたら、全身に痛みが走る。見れば”革の胸当て”と”アカデミックローブ”は、ボロボロだ。


思い出した。落ちたんだわたし。天井を見上げれば、真っ暗だった。どんだけの高さがあったのだろうか? ダンモフが新芽で回復させてくれたのね? ダンモフを撫でる「モプー」と弱々しく鳴いてモフモフが消えた。最後の力でモフモフを出してくれていたのだろう。


「うさ角、お願い、メタフォを助けてあげて? 戦える?」


「キュッ!」と返事をすると、メタフォに横から攻撃しようとする魔物へ、羽を羽ばたかせ突撃する。


ダンモフを膝の上にのせ、二匹の魔物の戦いを見守るが、わたしの体力も限界なのだろう。意識が保てない。


心のスキル”命の達観”が発動する。


わたし、ここで、死んじゃうみたい。ごめんね。お婆ちゃん…。

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