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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第二章 幼女テイマーの発芽
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行ったり来たり

午前の訓練が終わり、魔法陣から出てお婆ちゃんに報告する。


「ねぇ! マレカラート、グラセルが課題をクリアしちゃったよ?」お婆ちゃんに蜂蟻のことを話す。


「あぁ。そんなのがいたのかい。それはノーカウントだねぇ」不合格にされた…。


マレカラート、グラセルは床でバテているから、代わりにドロップアイテムを換金してきた。


「「すげぇ、たった…数時間で、銀貨11枚と銅貨7枚!!」」と二人は驚き、疲れもふっとんだみたい。


「いや…蜂蟻が沢山いたからね。今日は特別だよ」


経済的に厳しいグラセル、シフォ、ギツァ、マーゼの4人に銀貨3枚ずつ配る。足りない分は、村からの補助にしてもらった。冬を越すために必要な物を買ってもらいたいとマレカラートからの提案だ。


「う〜ん。俺達の同期以外でも、冬を越すのが大変な家族がいるはずだ。すまん、父と相談してくる。村人には冬を元気に越して欲しいからな」と走って家を出ていた。


「マレカラートのやつ、随分と変わったよな。ああいうやつが、村を率先してくれると助かる。俺はマレカラートを助けられるぐらい強くなりたい」グラセルは走り去るマレカラートを見ながら言った。


うんうん! なんか…。こういうのって、いいよね。グラセルも格好いいじゃん。


「あれ? お婆ちゃん、マーゼは?」てっきりマーゼに付きっきりで精神修行でもしているのかと思ったたんだけど。


「あぁ…。マーゼなら、”夜の森”に置き去りにしてきたさ」


「「えっ!?」」とグラセルと私は驚く。


「だ、大丈夫なの?」心配になって聞くわたし。


「死んでも良いと言っていたんだ。問題ないだろう?」と冷たく言い放つお婆ちゃん。


「うっ…で、でも…。おばあちゃん! ”夜の森”の魔法陣は、これだよね? 行ってきます!」


複数ある魔法陣に一つに飛び乗ると、わたしはマーゼを探すために、”夜の森”へと転移した。


夜の森は何度か来ている。ブリタルアだったり、町の騎士だったり…。エレストだったり…。不意にエレストを思い出し、胸がキュンとなる。


「おっと、ベネツィオ。俺も手伝うぜ」とグラセルも転移してきた。


「来てみたけど、何もヒントがないね」


「あぁ、あいつの性格だから、そんなに遠くへは行かないだろうな」


こんなときのために、相手のスタータスを覗ければ良いのに…。そんな魔法があったらいいな。


「兎に角、歩いて探すしかないぜ。とっと行こう」なぜかグラセルがリーダーぽくなっている。


”夜の森”の大通りから、どのぐらい離れているのだろう? 右も左も樹木だらけで、目印なんて何もない。ていうか、魔法陣があった場所も、わからなくなりそうな…。嫌な予感がする。


一応、ダンモフにロープ代わりの物をモフモフで作ってもらって、それを魔法陣の近くの木にくくりつているんだけれども…。プチっ! なんて切れたら…絶対に遭難する自信がある。


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