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遠征の途中で

クラリーネにとって、訓練や修行よりも、トイレやお風呂の問題の方が重要であった。フェレンツァは、あのダンジョン内でお風呂など入らず、トイレは安全が確保できているなら何処でもだったので、今でもそれほど気にしないのだが…。


「の、覗かないでくださいね」と何度も念を押すクラリーネ。


「わかってる。わかってるけど、魔物が来たら、安全優先だからな」と少し意地悪するフェレンツァ。


「わ、わかってます…。それでは…水浴びしてくるので、護衛をよろしくお願いしますね…」


ここは、スモールバイパー、ゴールデンバット、ウッドタイガーが、生息する森の手前にある支流の一つである。「地図上、森に入ったら、川がないなぁ」と呟いたフェレンツァに反応するように、突然、「水浴びがしたい」と言い出したクラリーネ。


フェレンツァは、ただ待っていても仕方ないので、焚き火の準備をする。今日のお昼は、川が近くにあるから、焼き魚にしようかと考えていた。


こっちの世界に来て、継承したスキルは以下の通り。


ゴブリン系【投擲補正】:1、ワーム系【出血毒】:1、ウルフ系【見極め補正】:1、オーク【膂力補正】:1、バット系【音波探知】:1、ボア系【体力増強】:1、ゴーレム系【岩石操作】:1、スケルトン系【死霊探知】:1、ゾンビ系【死霊会話】:1、バイパー系【振動探知】:1、レイス系【壁すり抜け】:1、オーガ系【気功波動】:1、ベア系【巨大爪召喚】:1、レイヴン系【千里眼】:1、スパイダー系【捕縛糸】:1、リザード系【鱗化】:1、トロール系【大穴創造】:1、ラット系【神経毒】:1、ラミア系【水刃】:1、スライム系【腐食】:1、マタンゴ系【睡眠霧】:1、トレント系【茨地獄】:1、アント系【軍隊蟻召喚】:1


ペチカと旅を初めて、直ぐにレグザルフと出逢ってしまいテイムを封印したため、新しいスキルは増えていなかった。しかし、今回の遠征途中で、【死者の遺跡】、【魔境地帯】、【森の最奥洞窟】などに寄り道して、魔物を多数テイムしたのだ。


新しい発見もあった。こっちではカテゴリ別にまとまってしまうらしい。なので、今回狙っている3匹中2匹は、バイパー系とバット系があるため、新しいスキルは継承できないと思う。


かなり上位の魔物たちと、無理やりクラリーネを戦わせたため、スパルタ教育の甲斐あって、レベルとスキルが大幅に上がったのだ。後で酷く怒られたが…。


■名前:クラリーネ・ミスト(12) ■クラス:光の巫女Lv25

 ■ステータス:STR:38、DEX:44、VIT:32、AGI:47、INT:58

 ■スキル:四聖剣Lv3、剣技Lv2、護身術Lv3、言葉魔法Lv2、光魔法Lv4、演技Lv3


「お待たせ。お昼の準備始めてたんだ。フェレンツァも水浴びしてくれば?」濡れた髪をタオルで拭きながら焚き火の前に座る。


「うっ…。お、俺は…」


「駄目よ? フェレンツァの体臭は臭くないけど、水浴びできるときにしておかないと、不潔です」ジト目で見られるフェレンツァ。


「わかったよ。魚捕る時、一緒に入る…」


「わかればよろしい」


プッ…ハハハハッ。と、何が可笑しいというわけでもないが、二人は大笑いした。


お母さん、俺、異世界でも、ちゃんと…笑ってられてるよ。と、遠い世界にいる母親に報告した。



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