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クラリーネ育成中…

その道中。まずは、この世界のルールに従って、クラリーネを鍛える。スキルを使うこと、魔物を倒すことで、ステータスとレベルが上がるのだから、クラリーネに戦ってもらおう。


「任せて! フラッシュ!! そして、ムーンライトアロー!!」


魔物の回避能力はとても高いのだ。なので、目くらましの後、魔法の矢を放つのが、クラリーネの必勝パターンになっていた。


ブラック・ウルフに3本の魔法の矢が刺さっている。クラリーネが同時に発動できる魔法の矢は、最大で9本なのだ。うん…命中率が低いな。


「うん、随分と様になってきたね」フェレンツァは話しかけながら、岩猫のネコミを呼び出す。


ボフンッ!! 煙と共にネコミが出現した。


「イミュー、イミュー」(おはよっ! 今日は、狼だね)


「うん、解体よろしくね。あと、メタフォたちは、まだ眠ったまま?」


「イミュー、イミュー」(うん…。まだ全然起きない)


メタフォたちは、あの死神と戦った時、己の限界を超えた力を使って、フェレンツァを守り続け、そして…ベネツィオに新しい力を授かって…眠りについてしまったのだ。


ネコミの石毛を撫でるクラリーネ。


「何度見ても、ネコミは可愛いですね」


「イミュー、イミュー」(お前も可愛いぞ)


クラリーネが満足するのを待って、ブラック・ウルフとネコミをフェレンツァ・ワールドに戻す。


「さてと、クラリーネ。今度は、剣技も使ってみようか。レベルの低い魔物で練習しないと、後で使い物にならなくなるからね」


「剣技は苦手です。けど、フェレンツァの主として、頑張らなければなりませね」ぎゅっと拳を握るクラリーネだった。


【熱探知】、【危険察知】、【音探知】、【嗅覚】などの索敵スキルを使っているフェレンツァを、襲撃できる魔物など、この辺りには存在しない。だが、クラリーネには、その能力を教えていない。常に緊張感を持ち、自分で対応できるように経験を積んで欲しいからだ。


なので、安全を確保した上で、敢えて魔物に襲わせる訓練なども、クラリーネ強化計画に組み込まれているのだ。


だからかも知れないが、野営のときも、クラリーネは、己の五感だけで見張りをしたり、光魔法で探知したり、と…自分の出来ることを全力で頑張っていた。


そして、早朝は、フェレンツァと剣の朝稽古だ。


クラリーネは、召喚した光の四聖剣で、フェレンツァに剣技のスキルを放つ。フェレンツァは、それを王族の短剣で受け止める。なるほど、スキルというのは、必ず決まった形で発動するのか…。でも、それでは…。上級者には通じないかも知れないな。


それには、スキルを発動する前に、いかにして相手が、回避や防御できない形に持っていくか…。さらにスキルのコンボなども…いや、コンボは、見極められてしまうと…大きな隙になりかねないな。この辺りは、今度、プラハスさんに相談してみよう。


光の四聖剣を元気に振るうクラリーネの汗は、朝日に反射して、とても輝いていた。


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