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蜂蟻の襲撃

真夜中、ギャーっという叫び声で、目を覚ます。幌馬車の外からは、ワシャワシャ、シャカシャカという音が、至るところから聞こえてくる。


「村人を、ドームの外、遺跡の通路に避難させろっ!!」


「全員で、道を作るぞ、蟻共を押し返せ!!」


命令が外から聞こえると、エレストが幌馬車に顔を出す。「いいですか、慌てず、後に着いてきてください」


馬車を降りると、周囲には騎士が、わたしたちに蟻? を近づかせないように敵を押しのけていた。蜂蟻は、わたしの開けた穴から、出てきたみたい。


「通路まで、後ろを振り返らずに、走って下さい!」エレストの指示通り一生懸命に走る。通路には二人の騎士が待っており、通路側に出ると騎士が、体で出入り口を塞ぐ。


外に出て、冷静に中の様子を見ると、敵は蟻の姿をしていた。テイマーのオーゼンさんは敵の正体を知っているらしく簡単に説明してくれた。「あれは蜂蟻です。蜂蟻は、ベースが蟻、特徴が蜂。蜂特有の針は、両手の全体が針に進化し。また眼は暗闇で生活しているため退化し顔から消えてる。武器は、両手の針、これには神経系の毒があり、また口には万力のような牙があります。しかし蜂蟻の集団はかなりの数がいるはずです。討伐するには、それなりの数が必要です」


ドーム型の部屋と遺跡のトンネルを塞ぐ騎士に言った。「わたしも戦えます! 元々は、わたしの開けた穴から…」 


しかし騎士たちは「君たちは被疑者だ。もしも命を落とさせるようなことがあれば、騎士団たちは笑い者だ。大人しく見ていなさい。騎士団は負けたりしない」と言うが、実際はかなりの劣勢だった。


「ならば、魔物だけでも戦わせます。うさ角! お願い!!」


うさ角は、騎士団二人の足元をすり抜け、蜂蟻に覚えたばかりの跳び蹴りを放つ。蜂蟻の体は硬い組織で覆われていて、一撃では倒すことは出来ても、絶命させることはできなかった。だが倒れた蜂蟻は、近くの騎士が剣で突き刺し、一応は、うさ角も役に立っている。


決定打に欠けるもののうさ角は、蜂蟻を凌ぐ強さを持っていた。うん、騎士たちよりも強いかも。火炎角を使わせない理由は、角で蜂蟻を突き刺した場合、固定されるわけだから、他の蜂蟻の攻撃が避けられないためだ。複数の敵に火炎角は向いていないかも。


「て、撤退だ。トンネルまで下がれ!」減るどころか増え続ける蜂蟻の圧され、撤退を余儀なくされる。


「温度だ。蜂蟻は、温度を感知して襲ってくる。たいまつを捨てろ!!」オーゼンさんは、叫ぶと自身がテイムする魔物を発光させる。今までオーゼンさんの魔物は透明だったのか!


騎士たちがたいまつを捨てたことで、蜂蟻は目標を見失い混乱する。


「このまま徒歩で、遺跡のトンネルを脱出する。急げ!!」


確実に騎士の数は減っていた。また食料などの物資も捨てたのだ。この先の道のりは厳しいと思う。


真夜中の強行軍。延々と続く暗い遺跡のトンネル。幼女の肉体にはかなりきつい。わたしがふらつくと、エレストが隣に来て、左手一本で支えてくれた。


「ありがとう…」と力なく答える。


「オーゼン殿は、あの魔物に詳しいのか? あいつらは何処までも追ってくるタイプか?」騎士が話しているのが聞こえた。「いえ、生息域は、暗い洞窟の中だけです。太陽の下に出てくることはありません。トンネルを抜ければ、とりあえずは一安心です」


そこから数時間歩いて、ようやく太陽の光…日が沈む、夕日を見ることが出来た。


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