↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
212/286

羊飼いの少女ペチカ

異世界に転移したフェレンツァの冒険をお楽しみください。

その日もアルトワール村の羊飼いの少女ペチカは、いつものように羊たちを草原に放っていた。大の字に草原に寝転びながら、流れる雲を眺める。サボっているようだが、これでも羊を脅かす魔物が出ないか、索敵のスキルで、監視していたのである。ペチカは、草原に寝転ぶか、岩場の温泉に入るか、草団子を作るかぐらいしか、やることがないのだ。


ペチカはも妄想好きである。いつか…こんな平凡な人生を変えてくれるような…王子様が迎えに来てくれたり…。ふふふっ…。


すると、いつもと違う事が本当に起きた。空を流れる雲を斬り裂くように、眩い光を放つ何かが…この草原に堕ちてきたのである。


「な、何じゃっ!?」


ペチカは跳ね起きで、ヒョイっと起き上がる。体術スキルも…そこそこ上げてあるのだ。疾走のスキルで、光の落下地点へ急ぐ。幸い、羊たちは驚きもせずに、今も草をムシャムシャ食べていた。


光の落下地点には、男の子が…倒れていた…。


ハッ! これは…王子様!?


ヘンテコなローブに、ヘンテコな帽子、ヘンテコな小手…。


近づかなくても、ちょっと…この子、臭う…。その臭いを我慢しながら背負、いつもの岩場の温泉に運ぶ。


「うん、良いよね。裸…見ちゃっても…」


勝手な大義名分。服を脱がせ…。えっ!? 背中に…羽が!? も、もしかして…いや、間違いないよね!? だって、空から堕ちてきたんだもん。この男の子…天使様?


素っ裸にして、温泉に首まで沈める。体を洗うためのスポエチマと呼ばれる植物の実がある。これは繊維がとてもきめ細かく、実の内側には洗剤のような泡と殺菌効果がある液体で満たされているのだ。そのスポエチマで、男の子の垢を落とす、落とす、落とす…。おい、何年分の垢なんだよ…。と、泣きが入る。


男の子の体と服を洗うと、岩の湯船が垢だらけになるが、ここは源泉かけ流しの湯である。あっという間に湯船の中のお湯が綺麗になる。


「う〜ん、人のこと言えないな。汗で臭くなっている…。ついでに入るか…」


男の子と一緒に…混浴!? なんとなく背徳感でいっぱいだが、気にしない。ズルズルと男の子が沈んでいくため、体をぺたりとくっつける。


「うん、これも理由があるからOKなのだ!」


夏空のように青い髪の毛、真っ白な雪のような肌。背の高さは同じぐらい…10歳ぐらい? 顔立ちもはっきりしてるし…結構、イケメン?


よっし、プライベートな情報を覗き見するのは、良くないことだけど、監視スキルで…。


名前は、フェレンツァ? 舌噛みそうな名前だな…。あとは…。な、なんじゃこりゃ!? ステータスの表示が、この世界のソレとは、あまりにもかけ離れていたのであった。


■ステータス

・頭:記憶力が良い

・体:努力した分成長できる

・魔:★☆

   ⇒獲得魔法:テイマーの深淵(表示不可:覗き見防止)

・心:勇気がある


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。