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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第九章 大地に根付け、小さな種よ
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最後の戦い

この目の前にある異様な扉から【最後の部屋】と呼ばれる部屋に入れる。その先には、外の世界と次元を捻じ曲げたダンジョンを繋ぐ何かがある…らしい。


フェレンツァは、最近の出来事を思い出していた。


フェレンツァは、王豚、王牛、王馬、王鹿の4つの種族と共にガーディアンを討ち滅ぼし、前人未到の上層に到達する。そこで出会った蛙族の仙人達との新しい修行が始まった。


仙人たちは、各属性を極めた蛙たちであり、親子のような概念を持たず唯一無二の不老不死の存在であった。各階層に1仙人と1ガーディアンだけがいる不思議な階層が続き、1つの階層をクリアするだけでも、かなりの時間がかかった。


しかし、得た力は強力で、各属性を無効化出来る結界を手に入れたのだ。


光蛙【光無効】:1、風蛙【風無効】:1、聖蛙【聖無効】:1、火蛙【火無効】:1、雷蛙【雷無効】:1、氷蛙【氷無効】:1、花蛙【毒無効】:1、水蛙【水無効】:1、土蛙【土無効】:1、闇蛙【闇無効】:1、空蛙【無無効】:1、海蛙【精神無効】:1


そして、たどり着いたガーディアンたちの部屋。その部屋は最大20体のガーディアンが同時に出現する凶悪な部屋だ。流石に主力メンバーだけでの突破は厳しかった。


しかし、フェレンツァには、ある思いがある。ダンジョンで出会った魔物たちには、戦って欲しくない。平和で安全なフェレンツァ・ワールドで笑っていて欲しいのだ。


「我らは魔物…戦うために生まれし生命。主の大事に戦えぬなど…存在する意味がない」と、王牛の王ギューカクは、フェレンツァ・ワールドから配下を連れて出てきたのだ。


「我ら…全てが、フェレンツァ様のために!!」と国王代理のベトン三世が続いた。


14体のガーディアンに立ち向かった…フェレンツァの軍勢は、それぞれの短所と長所を考慮しながら、有利な戦いを繰り広げる。そして大怪我を負った魔物たちは大勢いたが、誰一人として欠けること無く勝利を収めたのだ。


それから傷を癒やすため45日を使った。そして、これから…万全の大勢で最後の戦いが始まるのだ。


フェレンツァは、1万を超える軍勢を前に、ゆっくりと口を開く。


「みんな…ここまで僕を支えてきてくれて、ありがとう。この戦いに勝利できれば、夢であったお母さんの世界…地上に出られると思う。


僕は…君たちの主であり、家族であり、友である。だから…僕の勝手な夢のために、死んで欲しくない。だけど、君たちは…それでも、一緒に戦ってくれるのだろう。僕の夢が、君たちの屍の上にしか、存在しないとしても…。だから…僕は迷わない。さぁ、行こう!!」


まずは、1万の軍勢をフェレンツァ・ワールドに待機させる。そして、主力メンバーだけで、【最後の部屋】に突入し、状況に応じて…1万を超える軍勢から加勢する部隊を選択するのだ。


異様な扉を開けると、巨大な柱が整然と並ぶ…巨人族の謁見の間と言うべきサイズの部屋であった。何故、謁見の間かというと…部屋の最奥に玉座が有り、そこには漆黒のローブを着た巨大な骸骨が、こちらを睨んでいたのである。異様な扉が閉じてしまったため退路を断たれる。


巨大な骸骨は、玉座から立ち上がると、右手を上げ…何もない空間から、デスサイズを取り出したのだ。そう…奴は死神だ。間違いない…。


それが戦闘開始の合図となる。


フェレンツァは、闇犬224匹を呼び出すと、224発の火球を死神に向け放った…。


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