↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第九章 大地に根付け、小さな種よ
206/286

ベネツィオ王国

魔物の中には、人間に近い生物もいれば、生物ですらないのでは? と思う魔物もいる。生殖器に対して何か思う魔物もいれば、気にしない魔物もいる。そんな説明を受けて慰められるフェレンツァだったが、神殿の近くでは、外の音も聞こえるらしいので、「見ないで」と言ったら、見ないで欲しいと懇願するのであった。フェレンツァは性教育など受けていないが、直感的に恥ずかしかったのだ。


そして、階層を上がる階段を進むと、王豚の警備兵が待ち受けたいた。警備兵は、フェレンツァの姿を見ると、とても驚愕の表情で、「あ、あなた様は…ベネツィオ様!?」と言った。


***** ***** ***** ***** ***** 


謁見の間の王座にてフェレンツァは、ベネツィオ王国・国王代理のベトン三世は、王国の状況を聞いていた。


(いきなり…王座に座っちゃったけど…。困ったなぁ…)


フェレンツァは、ビトン王子から聞いたことや、死ぬ直前の出来事までをベトンに伝えた。


「そうですか。ビトンは立派に…。魔神エンディファルスを討伐する助力、フェレンツァ国王を最後まで…」


「うん。そうだよ。ビトン王子のおかげだよ。それに…もうこの国は、ベトンさんが治めてもいいんじゃないのかな?」


「いえ、この国では、強者こそ、王なのです。現にフェレンツァ国王は、ガーディアンを倒し、ここまで上がってこれたのです。この国ではガーディアンを倒せるものなどいません」


魔神エンディファルスとお母さんの戦いは、次元を捻じ曲げ、”最も深き穴”と呼ばれた、この大迷宮を目茶苦茶にしてしまったらしい。わかりやすく言うと、幾つかの迷宮が混ざりあった状態らしい。

でも結局、お母さんが勝ったのかどうかは、誰も知らないみたい。


そして、この階層は、王豚・王牛・王馬・王鹿の王国間で大戦争中なのだ。詳しい話を聞くと、例えば、他の国には”馬兵”のように配下の魔物もいたり、地形的に優位な国があったり、と…簡単にゴリ押しだけでは勝負はつかず、また国に攻められないように他国を攻めなければならず、結局、何処の国も様子見だけの膠着状態が何年も続いているとのことだ。


「そこに、僕が来たということだね? でも、戦う気はあまりないんだよね。できれば、全王国の国民を全て員配下にしたいぐらいだし…」


「全ての国をですか…」


「うん。それでさ、王牛・王馬・王鹿の中で、話し合いに応じてくれそうな国ってないかな?」


「いえ…残念ながら、我ら王豚と同様に力を示さねば、何も聞いてはもらえないでしょう」


「そうか…。まぁ、数年間も膠着状態なら、もう少し時間はあるのかもね」


フェレンツァには、不安な点がある。テイマーとして、いや人として、圧倒的に教育が足りていないのではないかと…。知識、教養、人としての考え方…。生き方…。だから、生と死という日常から離れた王国の中で、可能な限りの教育を受けたいと考えていた。


「教育ですか? それは…可能ですが…」


フェレンツァは、しばらく地上への冒険をお休みして、自分を高めるため学園へ通うことにした。勿論、クラス全員が王豚であり、人間など誰もいないのだが…。


「ワン!」(学問だけでなく、武術も習ってくれよ?)


「キュッ!」(ベネツィオも学園に通っていたよなぁ…)


「そうなの? お母さんも? やっぱり勉強って大切なんだよね?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。