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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第九章 大地に根付け、小さな種よ
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内から見る外の様子

戦いって苦手だなぁ…と思うフェレンツァ。でも気を取り直して、カバ型のガーディアンを観察する。勿論、今はメタフォとうさ角が戦っている。二匹は流れるように無駄のない回避を行い、的確にダメージを与えている。


ならば! ”竜の指輪”で口からブレスを吐きながら、【火球】を発動する。2つの炎をカバのお腹付近に当てる。多分、そこら辺は分厚い皮膚じゃないんだろうなと予測である。


『ギャフフ!!』


その予測は見事に当たったみたいだ。完全にこちらを睨んでいる!? 額に冷たい汗が流れる。カバはカッと目を開くと、こちらに向かって猛ダッシュを始めた。思いっきり垂直にジャンプして、”天使の羽”で空中に逃れる。


カバはそのまま部屋の壁に激突するが、何もなかったかのようにクルリとこちらに向き直した。”天使の羽”の効力は一分ぐらいだ。こちらも壁まで飛ぶと、【壁歩き】を発動させ壁に張り付く。


完全にこちらに意識を向けていたカバの隙きをついて、竜化したうさ角が、跳び蹴り&前蹴り&後ろ回し蹴り&二段蹴り&かかと落とし&サマーソルトキックとコンボを決めた。


強烈なコンボに怯えたのか? カバは岩のように丸くなる。しかし、その隙間に砂スラが入り込み、”腐敗”攻撃を始めた。


『ギャフフ!?』


体が溶けるように腐り始めたカバ型のガーディアンは、激しい痛みのためか? 部屋内を狂ったように走り始めたのだ。


「何だか、可愛そうだよね…」


壁に張り付きながらも、暗殺者の技を再現できる”盗賊の小手”に【雷槍】を発動し、最後の一撃を与えるチャンスをじっと待つ。そして、カバが足元の壁に激突した時、【雷槍】をカバの脳天に突き刺した。どうやらカバの装甲は意識してこそ硬質化でみたいだ。


兎に角、主力のメタフォたちでは、この程度のガーディアンでは物足りないらしい。今後は、他の魔物たちにも戦闘経験を積ませたほうが良いだろうと、うさ角が偉そうに語っていた。


「イミュー、イミュー」(頑張ったね! フェレンツァ!!)


えっ!? 呼んでもないのに、ネコミが出てきた!? どういうこと??


ネコミの説明によると、自分が見たものが、テイムした魔物が住む? 世界にある神殿の上空に写し出されるらしい。そして、神殿内に新しく出現した魔法陣に乗ると、外に出られるらしい。


「うん? 勝手に出てこられても…。作戦の邪魔になったりしちゃうから駄目だよ?」


「イミュー、イミュー」(ごめんなさい…)


「うん、そこまで怒ってないから大丈夫だよ。そうか…外の世界が見えるのか…あれ?」


確かネコミは…僕が見たものが…写し出されるって言っていたよね??


「えっと…それって…ずっと映っているの??」


「イミュー、イミュー」(うん、そうだけど??)


「ト、トイレの時とかも!?」


「イミュー、イミュー」(うん、そうだけど??)


「いやぁぁぁぁぁぁっっ!!!」


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