次なる目標
「フェレンツァ様、もうこの階層には、配下になっていない魔物はいませんぜ?」
なぜか人間の言葉を話せる王鰐。その彼らが斥候を終え報告に来た。いよいよビトン達の国へ!! 大きな岩の上から、整然と並ぶ自分が配下にした魔物を見る。
圧巻ではないか!! 継承した特徴と支配数も書いておく。ちなみに地竜は、夢の通りに神殿内でクリスタルの像となっているらしい。
牛兵【防御補正】:73、岩猫【回避補正】:59、岩蛇【熱探知】:34、猿兵【連携】:301、森猫【隠密】:141、森猪【突進】:64、森蝶【擬態】:22、岩兎【脚力補正】:97、森熊【腕力補正】:41、兵羊【睡眠耐性】:189、岩蛙【毒耐性】:70、森蛭【出血耐性】:49、岩馬【悪路走破】:71、兵鼠【病気耐性】:1,120、森犀【集中補正】:33、雀兵【危険察知】:151、森蝿【幻影】:401、兵蜂【毒針】:673、闇烏【剣羽】:45、闇犬【火球】:224、闇蟻【硬質化】:3,456、闇虎【凍結】:31、闇蛍【消灯】:7、闇隼【音探知】:18、王狼【嗅覚】:5、王鰐【雷槍】:144、王鹿【壁歩き】:150、王樹:7【束縛】、王豹【威圧】:12、王鷹51【倍速】、王鵺【風圧】:4
「みんな、僕に協力してくれて、ありがとう!! 一緒に、地上を目指そうね。まずは、王豚の国を目指すね。また進展があったら報告するね!!」
なんとも風格の無い挨拶ではあるが、そこが主の良いところだろうと、誰もが思っていた。
フェレンツァは、全員に手を振りながら、召喚を解除していく。すると光の粒子となりフェレンツァの体の中に吸収されていく。残ったのはいつものメンバーだ。
「さて、階層を守護するガーディアンを倒して、王豚の国へ行こう!!」
「キュッ!」(うん! 久しぶりに暴れられるかな!?)
「ワン!」(駄目だぞ、最初はフェレンツァ一人で戦うからな?)
「キュッ!」(わかってるよ! フェレンツァ頑張れ!!)
フェレンツァはガーディアンが待つ部屋の入口にいた。
堂々と戦う? いや違う。全力で戦うんだ。持てる力を全て出し尽くして!! フェレンツァは、 動かない間は姿が消せる”隠者の帽子”で姿を消すと、【嗅覚】、 【熱探知】、 【危険察知】、【音探知】を最大限に発動させる。敵の位置や特徴など、接触前に可能な限りの情報を引き出す。
【隠密】と【壁歩き】を発動し、死角からゆっくりとガーディアンに近づく。できるならば背後を取りたい。階層を守護するガーディアンや、チェックポイントを守る強力な魔物は、テイム出来ない。つまりは手加減せずに、可能なら一撃で葬るのがベストだ。
フェレンツァは、ガーディアンの真上、天井に【壁歩き】で張り付いている。このガーディアンは巨大なカバだ。王族の短剣では、分厚い肉を貫通できずに、一撃で仕留められないだろう。ならば【雷槍】を使うか? いや、バチバチと音がなる【雷槍】では気づかれてしまう。しかし、【雷槍】以外で、このカバの分厚い皮膚を貫くことは出来ないだろう…。
フェレンツァは、【壁歩き】を解除して自然落下すると、カバの目の前に【幻影】を発動させる。突如目の前に敵が現れ驚くカバ。カバの意識が完全に幻影に行ったことを確認すると、フェレンツァは、
【雷槍】を発動させる。そのままカバに【雷槍】を突き刺したのだが…。
キンッ!? えっ!??
カバは幻影が見えた瞬間に防御態勢に入り体を硬質化させていたのだ。フェレンツァの最高の武器が通らない時点で、メタフォたちに任せるしか無いのだが…。
「ワン!」(おい、フェレンツァ。なぜ盗賊の小手を使わなかったのだ? 暗殺者の技を再現できる”盗賊の小手”であれば、カバが硬質化していない部分に攻撃できただろうに…)




