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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第九章 大地に根付け、小さな種よ
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招かざる敵

ボスと呼んでも差し支えない階層を守護するガーディアンや、チェックポイントを守る強力な魔物は、倒したとしても一定期間後に復活してしまう。フェレンツァは、ビトンたちが命と引き換えで逃してくれたボス達を、メタフォたちが圧倒的な力で倒したしまうのに、少し悲しみを覚えた。


そして、魔法の箱Exがあった最下層に戻ってきた。


「ワン!」(ここからが、本当のスタートだ。出会う魔物、ガーディアン…すべてを倒し、配下にしていくぞ!)


「キュッ!」(最下層に来る時と違って、今度は、フェレンツァがメインで戦ってね)


「えっ?? あの…チェックポイントの魔物やガーディアンも??」


「ワン!」(全てだ!!)


ボスたちが復活するのを待つ間に、フェレンツァたちは別の魔物の罠にはめられていたのだ。休憩していた地面、それはなんと…最下層の裏ボスである地竜の背中であった。生命や魔力の波動など一切感じさせず、獲物が来るのをただジッと待っていたのだ。


突然、地震をも上回る揺れと、急激に盛り上がる地面。だがフェレンツァの魔物たちも百戦錬磨の強者だ。ダンモフがモフモフが糸状に状態変化し、天井や近くの岩場に糸状のモフモフを結びつけると、危険地帯から一気に脱出する。


フェレンツァは、糸に引っ張られ空中に浮いている状態で、主戦力以外の魔物の召喚を解除する。


”天使の羽”で空中に停止すると、ウネウネと動く地面を凝視する。その様子は地下洞窟が生き物だったと言われれば、信じてしまうほどの広範囲で地面が動いていた。


「グォォォォォッン!!!」


突然の方向に焦ったフェレンツァは、”天使の羽”の滞空時間を誤り落下してしまうが、へびっちょに掴まれて、再度、上昇する。こいつはガドンの仇…地竜だ!!


地竜の鱗は竜の中でも特に強固であり、物理攻撃がほぼ無効という難敵なのである。


動く地面が魔物だと認識したメタフォは、尻尾剣で地竜に挑むが。


「ワン!」(黒い騎士以上の硬さだ!! 一旦、うさ角、引け!!)


「キュッ!」(こいつは任せてくれ。多分、今の戦力じゃ…倒せるのは、このうさ角様だけだ!!)


うさ角は、竜化により体毛を鱗に変化させ、光焔角を真っ赤に…いや白? いや青い炎を纏う。


「キュッ!」(新芽を頼むぜっ!! ラビット・ホーン・バレット!!!)


うさ角は足技の応用で地面を蹴りダッシュすると、一つの弾丸のように地竜目掛けて、ぶっ飛んでいった。そのスピードを出すためのリミッターを超えた蹴りは、うさ角の後ろ足の筋肉をズタズタに斬り裂いた。


その火の玉を見た地竜は、噛み砕いてやるとばかりに大きな口を開け、うさ角の挑戦を受けて立つ。


「ワン!」(馬鹿野郎っ!? 命をかける意味なんて…)


「うさ角ぉぉぉぉっっ!?」


一瞬の時が永遠に感じた。うさ角の無事を信じたいが、その体のサイズが余りにも違いすぎた。そして、洞窟のような巨大な口の中に、吸い込まれていくうさ角が、地竜を貫通して出てきたとき、フェレンツァの肩に、ビトンの手の温もりを感じたのだ。


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