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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第九章 大地に根付け、小さな種よ
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テイマーの力

子猫にそっと近づき、短剣を構える。岩猫は、そこまで俊敏な動きはしてこないはず。岩と岩猫の足が擦れた音に、子猫も気が付く。


「イミュー、イミュー」(お母さん、ここだよ。早く、助けて!!)


岩猫の母親は無言で爪を伸ばし、子猫に襲いかかる。ガシッ!! と、短剣で爪を受け子猫を守る。 フェレンツァが隠蔽を解除すると、岩猫の母親は重たい体で飛び上がり、子猫とフェレンツァを視界に捉えられる位置まで後退した。


ゴキュッ。岩猫の母親の首が王狼に噛み切られた。フェレンツァはその瞬間に隠者の帽子にて隠蔽を発動する。その腕の中には子猫を抱きしめているため、子猫も隠蔽対象となる。


王狼が先程までいたはずの子猫とフェレンツァを探す。そこに数匹の王狼が子猫を加えて集まってきた。


「イミュー、イミュー」(お母さん!! 死んじゃ嫌だ!! お前、離せ、お母さんの所に行くんだ!!)


カプリとフェレンツァの腕に噛み付く子猫。しかし決して子猫を離さないフェレンツァ。一人と一匹は、その場から離れると周囲が見渡せる拾い岩の上に座った。


「イミュー、イミュー」(お母さん…。なんでだよ…。どうして…)


フェレンツァは、どうして良いのかわからずに、ただ子猫を抱いていた。


***** ***** ***** ***** ***** 


ペロリ。子猫に舐められて起こされたフェレンツァ。


「イミュー、イミュー」(た、助けてくれてありがとう。僕だって、馬鹿じゃないさ。親に捨てられたのも、親が殺されたのも、ちゃんとわかっている。)


魔物は人と異なり、生への執着が強く、後悔や悩んでいる時間が極端に少ないのだ。


「イミュー、イミュー」(この繋がっている感じ、つまり、お前はテイマーなんだろ? いいよ、僕で良かったら、テイムしてよ。お前も一人なんだろ?)


「うん。だけど、テイムのやり方知らないんだよ。誰も教えてくれないから…」


「なら、いろいろ試してみりゃ良いじゃないか。人間って面倒だな」


結局、フェレンツァがテイムしたいと念じ、相手もそれを了承すると、テイムに成功した。しかし、”ネコミ”と名付けた途端に光となって、フェレンツァの体に吸い込まれてしまった。


「えっ!? あれれ? どういうことなの??」


ペタペタと自分の体を触るフェレンツァだが、何処にも隠れていなかった。


「もしかして、これもテイマーの能力??」


しばらくの間、いろいろ試していると、魔物のリストが頭の中に浮かんできた。


・うさ角 ベース:うさぎ、特徴:光焔角/足技/半妖精/羽/竜化、性格:慎重、生存率:レア

・ダンモフ  ベース:ダンゴムシ、特徴:モフモフ/新芽、性格:面倒くさがり、存在率:ユニーク

・メタフォ ベース:九尾(6本)、特徴:メカ、性格:気分屋、生存率:ユニーク

・砂スラ ベース:スライム、特徴:砂/吸収/腐敗、性格:のんびり屋、生存率:レア

・へびっちょ ベース:蛇、特徴:王蝶/麻痺、性格:攻撃的、生存率:レア

・ネコミ ベース:猫、特徴:岩、性格:しっかり者、生存率:ノーマル

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