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最も深き穴 その7

最も深き穴。世界最古のダンジョン? 世界最難易度のダンジョン? よくわからないが、”王”と名を冠する敵がほとんどだった。


明確に階層で別れていない。坂道あり、階段あり、落とし穴あり、縦穴ありと…そんな道を進んでいくと、現在地が全くわからなくなった。


そして現在、”王豚”たちの王国とも言える規模との戦闘が始まろうとしていた。


「撤退ですっ!! 数が違いすぎます!!」


進化の奇跡を使い”王蝶”と融合させてた、へびっちょが背中にくっついている。まるで、わたしに蝶の羽が生えたように、”王豚”たちからは見えるだろう。


わたしはうさ角を抱えて、空中に退避する。”王豚”たちは弓矢でわたしを射抜こうとするが、メタフォの尻尾剣により、完全に防ぐことが出来ていた。


しかし”王豚”たちは、わたしを逃すまいと、地上部隊をわたしの進行方向へ展開していた。


「砂スラ。お願いしますっ!!」


砂スラも進化していた。上層部で”腐敗の騎士”と戦ったときに、砂スラに取り込むことができたのだ。砂スラは上空から、腐敗の砂塵を地上にばら撒く。


”王豚”の鎧や剣、そして本体だけではなく、石造りの建物もむき出しの岩も、すべて腐り始める。


うっ…砂スラ…強すぎる。これは戦いではない、蹂躙だろう? もう…このまま上空から、”王豚”の城を腐敗させてしまおうか? と、考えてはじめたのだが…。流石に砂スラの作り出せる砂塵の量にも限界があり、そろそろ打ち止めになりそうになった。


わたしたちが方向転換して、城を狙っているのは、”王豚”たちも理解していたようだ。すると”王豚”の城に白旗が上がった。


あれ? 白旗って世界共通なんだ? 


砂スラの凄いところは、ばら撒いた腐敗の砂塵の効果を一瞬にして停止させることが出来るところ!


うん、じゃないとあんな危ない技は使わせてられない。


腐敗の止まった地上に下りると、数だけは物凄い”王豚”たちの大軍が左右に割れた。つまり城までの道ができたのだが、わたしたちを招いているのだろうか?


う〜ん…。苦手だ。凄い苦手。”王豚”と言えども、きっとマナーとなあるんだろうな…。いやっ! 違うぞっ! わたしは勝者だっ!! 何を恐れることがあるのでしょうか!?


わたしは、”王豚”たちに作られた道を堂々と進む。いや、お腹が大きいから、地上スレスレを浮いているのですが…。


”王豚”たちの城は、外の世界にある人間たちの城よりも遥かに大きく、謁見の間まで中々たどり着けなかった。なんと城門から謁見のままで1時間もかかったのだ。しかし謁見の間に入ると、そこに王の姿な無く、誰も着座していない玉座があり、そこへ伸びる真っ赤な絨毯の両はじには、恐らく国の重臣達であろう人物がズラリと列んでいた。


その重臣達の列から一人の人物が、わたしの前に歩み出てきたのである。この人物こそ”王豚”の頂点に君臨していた王であった。その王はわたしの目の間で跪くと、何やら話し始めた。


うっ…。全く、言葉がわからない…。どうしよう??


困った。そんな思いが表情に出てしまっていたのだろう。


「わたしに通訳をやらせてください」


”王豚”の中でもイケメン風な少年が声を上げたのだ。


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